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ELDEN RING 感想1

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先日、エルデンリングを約2ヵ月弱掛けて1周目クリアしました!

そして、フラッシュメモリを使ってクリア前のセーブデータをコピーすることで全エンディングを見ることも出来ました!(この方法は途中で知った)

 

ただ1周目だけでは良く分からなかった部分がいくつかあり、見逃したイベントや択一イベントの選ばなかった方を見るためにに2周目を始め―、やっとそれも終える事が出来た。

それでもイマイチよく分からないことや、気になったことがあったので感想として残しておきたいと思う。

 

ソウル系は「元々余白があるパッチワークパズル形式」で、物語への理解は「如何にアイテムを入手したか(そのテキストを読んだか)」「如何にイベントを見たか」が基礎に置かれると思う。

当然私は全てのアイテムやイベントを見尽くしたとも思っておらず、今後のアプデでイベント追加あるいは文言の修正が入る可能性もゼロではないので、あくまで「ver.1.07」時点での1プレイヤーとしての感想程度に捉えて貰えれば幸いです。

 

■もくじ
◆感想1 →本記事

┃┣ローデリカ
┃┣セレン
┃┣セルブス
┃┣ラニ
┃┣ミリセントとゴーリー
┃┗神について
◆感想2 →次記事

 ┣マリカとラダゴンについて

 ┣火の巨人について

 ┗メリナについて

(※Amebaはヘッダーが邪魔して、うまくページ内ジャンプができないみたい)

 

■調霊師ローデリカ

独身中老の星、ローデリカ。

何気に良く分からなかった彼女が円卓に来れた理由

円卓は現実世界にあった円卓とは異なる場所、それも他と大きく隔絶された場所にあり、通常であれば指の巫女の導きによって訪れる場所になっていた様である(しかしローデリカに指巫女はいない)

 

ローデリカ自身は、

“褪せ人の導きが、このような場所に通じるものだったなんて”

と話していたが、

そもそも“導きが見えていなかった”という。

どういうことなのか。

 

回答1:メリナの導き

エルデの王を目指す道は険しく、ローデリカの持つ調霊という特殊な才は褪せ人の大きな助けとなる。

主人公に憑いているメリナが「蛹たちの形見」を渡された時のローデリカの反応を見て(霊が視えている様子を見て)、ローデリカを円卓に勧誘したという解釈。

 

しかし、その一方でローデリカの発言に新たな疑問も湧く。

ローデリカは嘘をつくタイプでもないだろうし、そんな様子にも見えなかった。

この回答だとメリナには人の記憶を改ざんするような力、あるいはもうちょっと弱く認識をぼやかす様な力を持っているということになるのかもしれない。

 

回答2:幻視の導き

ローデリカ自身の認識としてそれは導きであり、実際は導きではないとするならば―。

作中で幻視という言葉があるが、それは複数種類あるのかと思われた。

“女王マリカはエルデンリングの宿主、その幻視を宿す者(すなわち神さね)”

恐らく「神の導き」を幻視と言い、二本指信仰のあの世界では特に“二本指由来の幻視”“導き”と表現するのかと思われる。

しかし、あの世界では二本指以外にも“外なる神”なる存在がおり、その導きとして“火の幻視”だとか、“蛇の幻視”等が挙げられるのかと思われる。

つまり、二本指以外の神による“導き”を受けた(しかし、ローデリカの認識ではその違いが分からかった)―という意味なら通りそうである。

(恐らくラーヤが主人公を火山館に招くことができたのは、ラーヤの素体になったは指巫女で、“忌まわしい生誕の儀式”により「黄金樹=円卓」との繋がりが切れ、代わりに「大蛇=火山館」と深く繋がったためかと思われる)

 

回答1でも2でも通りそう気はしているが、明確な根拠はない。

ただ、ローデリカに二本指以外の派閥との絡みが全くないため、個人的には1の方が好み。これはメリナの項目に続く。

 

■塊の魔女セレン

「ソウル系初見プレイ時は脳筋」と決めているため、1周目は「良い報酬貰えないだろうな」と思いつつもイベントを進めていたところ、突然セレンに協力するか敵対するかの選択を迫られることとなる。

 

途中セレンにやばそうな雰囲気を感じたものの、ぽっと出のジェーレンに協力するハズもなくセレンに協力したところ、

“…ジェーレン、私の死よ”

“礼を言うぞ。お前のおかげで、制約はもう私を縛ることはない”

“…お前はもう、用なしだ”

“我が教室の一部となれ。自身の愚かさを悔いながらな…”

―と言うものだから後半は主人公への言葉かと思い、

「あ、(セレンに)裏切られた?どっちを選んでも主人公&ジェーレンVSセレンになる感じだった?」

と一瞬思ったものの、セレンはこちらに一切攻撃して来ず、戦闘後の会話からもセレンが主人公を裏切っている様な様子はまるでなかった。

 

すると、研究の過程で学院(レアルカリア)に目を付けられていたが、それ以上にカーリア王家の客人であった「魔女狩りジェーレン」に目を付けられ実際に襲撃されていた(すんでのところで逃げおおせた)

そして、このままでは本当にジェーレンに殺されると危惧したセレンは、

セルブスの力を借り保険(次の体)を用意していたものの、学院に捕縛され制約を受ける様になってしまった。

 

しかしそんなある日のこと主人公に出会い、ジェーレンの“おかげ”で予め用意しておけた保険を使うことが出来た。

つまり、ジェーレンが居なければセレンは制約から逃れることはできなかった

それがジェーレン戦でのセレンの言葉の意味で「中途半端に追い詰め、敵に切り札を作らせる時間を与えた自身の愚かさを悔いろ」ということだったのだろうか。

 

エルデンのNPCイベントで残念だと思う点は、対決する一方のNPCの側だけイベントが多いため、突然ぽっと出の相手方に組する理由が沸かず、かつ、その相手方に組した時にイベントが厚い方が大抵無言であることなのだ。

セレンを裏切った時も彼女は最期の時まで無言を貫き、罵られるかと思っていただけに逆に寂しかった。

 

またセレン師匠で残念だったことはもう1つあって、ルーサット、アズール両名が伝説の魔術を見出した一方、セレンは結果的に見いだせていないんですよね。

ジェーレン戦で「創星雨」を用いているものの、それは師2名の体を渡す前でも習得しており(それも何故か教えてくれない)、源流に見えた後はあの状態になってしまい、かつ教えてくれる魔術も増えない(ジェーレン戦後、「渦巻くつぶて」を教えてくれるようにはなるが、源流魔術ではない)

 

アズールが暗黒の深淵を垣間見て、心奪われた一方で恐怖した(1歩退いてしまった)のに対し、恐らくセレンはそこからさらにもう1歩踏みだしてしまった結果なのかもしれないが、あんな状態にまでなって「何の成果も得られませんでした!!」は正直つらかった。

魔術としては“強くはない”にしても、師匠が覗き込んだ暗黒の先を、後の第4の伝説の源流魔術を弟子に繋いで欲しかったところではあった。

 

■魔術教授セルブス

1周目、気づいたら突然死んでいたおっさん。

そして、その後にカーリアの城館の「召使いピディ」のところに向かうと、

“やめておくれ、やめておくれ…”

と誰かが何かに襲われている音が聞こえ、ちょうどピディのところに着いた時には断末魔がして、彼の亡骸の周囲に3体のレアルカリア兵の傀儡が立ち尽くしている、という状況で1周目の時点ではセルブスの本体=ピディ?という印象はあったものの確信は持てずに居た。

 

そして2周目をやってみて、セルブスの本体=ピディということで良いかと思われた。

まず、初対面時にピディは主人公のことを「きみ」と言っている。

ピディは種族的に虐げられている「しろがね人」であり、身分も「カーリア家の召使い」であることから初対面の相手に「きみ」と言うことには違和感があり、本人もそれに気づいたかの様に「貴方様」と言い直している。

 

そして、セルブスのお気に入りという

「眠りのドローレスの傀儡」をセルブスではなく、ピディが所持していた。

 

加えてドローレスの次に見つけた“お気に入り”、

「ネフェリ・ルーの傀儡」を入手した際は、1つ前のお気に入りのドローレスはセルブスのショップに並び、ネフェリ・ルーはピディが所持していたことからも、やはりセルブスの本体はピディということで良いのかと思われた。

(※ちなみに「糞喰いの傀儡」は“お気に入り”ではないため、セルブスのショップに並ぶ)

しろがね人であるピディの亡骸から流れる血が赤いのは、彼自身がしろがね人の宿痾から逃れるために様々な人体実験を経て自分にも試した結果かと思われるが詳細は不明。

 

そしてセルブスとラニの関係だが、琥珀の星光を使った「琥珀色の精薬」を飲ませようとすると、

“セルブスごとき”に唆され、のこのこと卑劣な薬を持ち込んで私をどうかできると、本気で思ったのか?

激おこされるため、セルブスの裏の部分(様々な悪行)は知っていて本来は真っ先に殺すべき輩とは知りつつも、自らの目的のためには必要な人材として最後までは使っていただけではなかろうか。

(“目的のためにはどんな手段も行為も厭わない”という覚悟を持っていたハズだが、ノクステラでブライヴの姿を持った災いの影に行く手を阻まれ、“二本指に心の奥底を見破られていた”=“辱められた”と感じてたのだろう。)

 

ちなみに、ラニが遥かなる目的のために旅立つ際にセルブスとピディを殺したのもラニかと思われる。

セルブスが「指巫女サロリナの傀儡」を持っていたが、サロリナはラダーン祭りに参加していた。

そのため「傀儡」とは、対象の生物の肉体的な部分を支配する技術に過ぎず、「魂」には作用出来ないのではなかろうか(魂と肉体の接続を強制的に断絶する?)

ラニはデミゴットの―肉体だけの―最初の死者であり、ラニは魂がない傀儡に乗り移ることでその傀儡を我が物の様に操る技術を持っているのかと思われる(その技術の確立の段階でもセルブスの力を借りた?)

つまり「小さいラニ」人形にも宿っていた様に、ピディが持っていた傀儡に乗り移れば犯行も容易だったのかと思われる。

 

「魔術教授セルブス」なる人物が、本当に元々居て傀儡にしたのか、それとも元々傀儡でそこから魔術教授の地位まで上り詰めたのかも不明(個人的には前者)ではあるものの、“事切れ方”が正にセルブスの地下室にいくつもあった傀儡のソレであったため「セルブス=傀儡」であろうが、本体が襲われることで傀儡を操る余裕がなくなって放置状態になったか、先にセルブスの操作権限をラニが奪ったため、糸が切れた人形の様に事切れていたのかは不明。

 

ちなみにラニに「琥珀色の精薬」が効かなかったのは、その薬が肉体部分に作用させる薬でラニの肉体は人形だからか、ラニの顔が人形の右手側に見える様にセルブスの謀を事前に察知していたため、あるいは人形自体に良からぬ仕掛けがしてあったために完全には人形に憑依していなかったため―というのが理由かと思われた。

 

■雪の魔女ラニ

1周目は何でラニ姐さんの腕は2対(4本)なのかと思いつつ物語を進め、

「自らの肉体を捨て、依り代に―来るべき日のために―“戦闘用”の人形兵を用いたから?」

程度に捉えていたけど2周目やってみた結果としては、それとはまた別の理由もあるのかもしれないと感じた。

 

まず「雪魔女の尖り帽」によれば、

ラニが魂を宿す人形のモデルは、ラニの秘密の師であったという。

そのモデルとなったのは「人形の顔のみ」なのか、「(腕が2対ある)体も含めて」なのか。

 

気になった存在として、リエーニエ湖のラスカー廃墟等に登場する王族の幽鬼の“お供達”である。

腕2対(4本)あるんですよね。

ゲロ吐くイカれた方は腕3対(6本)もあるのですが、1周目は接ぎ木のゴドリックの後に出会ったこともあって「接ぎの実験体なのかな?接ぎ木の貴公子のプロト型?」と軽く思っていたのだが、果たしてそうなのだろうか。

 

儀仗の直剣のテキストによれば、

接ぎ木のゴドリックら―黄金の一族の末裔たちは没落の後、古きに力と縁を求めたとある。

これにはいくつかの読み方があるだろうが、ゴドリックらが「元々あった(居た)古い存在」に力を求めたとも読めよう。

 

そもそもリエーニエの「王族領の廃墟」の地下に「王族の幽鬼」が登場するが、

“どこ”の王族なのか。

王族の幽鬼はいくつかの場所で登場するが、狭間の地での王族は限られ、リエーニエで言えばカーリア家しかないだろう。

 

そして、この腕が何対もある子達はラニイベントの終盤で行ける様になる「月の貴族の廃墟」にも登場する。

「月の民の廃墟」には登場せず「月の“貴族”の廃墟」の方に登場することから、「王族の幽鬼>月の“貴族”>月の民」という力関係がある存在で、古いカーリア家=月の一族の一定以上の位にある者達腕の数が多かったのではなかろうか。

それは限られた一族内での近親交配の結果なのか、魔術の技によるもなのか、接ぎのような技術によるものなのかは不明であるが、ラニの秘密の師=ラニに様々な冷たい魔術を教えた人物=一定以上の地位にあった月の貴族=腕2対(4本)の人物と繋がりそうな気もする。

 

ラニが幼少の頃、母レナラに手を引かれ出会った月は冷たく暗い神秘の月であったという。

巨人たちの山嶺で入手できる絵画「魔術師」の報酬、「グレードフード」は死んでいくための装束で、幼きレナラもこの月を見上げたという。

 

つまり、古きカーリア、月の一族は死者を月に送っていたのではなかろうか。

ラニは月に亡き師を重ねて思うからこそ、暗く冷たいのであろう。

見ることも、感じることも、信じることも、触れることも出来なかったとしても、遥か遠くにある師を思う。

それが正しい姿なのだから。

 

■ミリセントとゴーリー

エルデンNPCの中でもトップクラスの良心・仁義に厚いミリセントだが―、1周目はその背景が正直よくわからなかった。

 

ゴーリー曰くミリセントは“マレニアの子”とも表現でき得る存在だが、

“まだほんの幼い赤子の頃、エオニアの沼で(ゴーリーが)拾い上げ”

“まだ硬く未熟ではあるが―姉妹たちもミリセントの前では色を失うレベルの―いずれ艶やかに花開く最上の蕾”だという。

姉妹とは、ミリセントに敵対すると出て来る、長姉メアリー、次姉モーリーン、三姉エイミー、末妹ポリアンナの4人のことで、恐らくミリセントはエイミーとポリアンナの間に拾い上げられたのかと思われる。

 

そして、ゴーリーは出会った直後などに殺そうとすると、

“またお会いしましょう。蟲は何匹もいるのですから”

と霧の様に消えて蟲が現れるものの、ある程度イベントが進むと普通に殺せることから―シャブリリがユラの体に憑依していた様に―「朱い腐敗の女神」の使徒の様な存在で、腐敗の律・爛熟輪廻の理に魅せられた者だと思われる。

ちなみに「ゴーリー」という異端の賢者が本当に魅入られてしまったのかゴーリーの死体に使徒が憑依しているだけ、なのかは明確ではない(恐らく後者。後述)

 

ミリセント本人曰く、

“マレニアの子なのか、妹なのか、あるいは分け身なのか、それは分からない”

とのことだが、恐らく分け身の様な存在なのかと思われる。

 

その“分け身”なる存在もイマイチ分かっていないものの、本体と同時に存在し―

「忌み王モーゴット」討伐後もローデイル「外郭戦場跡」南に登場する「忌み鬼マルギット」や、

「血の君主モーグ」討伐後も「忌み捨ての大聖堂」に登場する「忌み子モーグ」

(死の根を全て献上しなければ)「黒き剣のマリケス」討伐後も「獣の神殿」に「獣の司祭グラング」が登場する様に

―本体が死んでも存在しえる者で、またグラングが自らの意思で本体に戻った際には主人公を認識していたことから、“分け身”が本体に戻るとその途中で経験した記憶なども本体にフィードバックされるのかと思われる(NARUTOの影分身的に近い存在?)

 

1周目は当然の如くミリセントに協力したものの、

“私はマレニアに、返したい”

“かつてマレニアのものだった意思を”

“朱い腐敗の呼び声に、人として抗う矜持を”

“あのラダーンに伍するために、彼女が打ち捨てた戒めを”

等と言っていた彼女が、4姉妹戦後、

“ありがとう。君がいてくれて、一時とて、私は私として生きることができた”

“…けれど、私はもう、ここまでのようだ”

と、既に朱い腐敗を抑えていた「無垢金の針」を抜いており、

“…悪意の主に伝えてくれ”

“私は、私でない何かとして咲くくらいなら、私のまま腐りゆくことを選ぶとな”

と言い、主人公を朱い腐敗で傷つけたくないと距離を置いた後、死んでしまうのだ。

 

そしてゴーリーは、

“…なぜ、針を抜いたのですか”

“もう少し、ほんの少しで…、最上の花と咲いたものを”

“…拒絶するのですか?マレニア様と同じように”

“我ら、朱い腐敗の子らを”

“…ミリセント、…マレニア様、…そんなにも、我らがお嫌いですか…”

と、円卓の二本指の様に、全く反応しない様になってしまう(この時ゴーリーは殺しても蟲にはならない)

 

そして2周目、気は乗らないまでもミリセントを裏切る気満々でイベントを消化して行ったのだが、エブレフェールの聖樹最下層前で共闘か敵対を選ぶ前にゴーリーのところに行ってみたところ、わざとらしく涙を流しており、その理由を尋ねると、

“ミリセントと、もうすぐお別れかと思いましたら何故か涙が零れましてな”

“あの娘は、もうすぐ出会うのですよ。彼女の姉妹に”

“そうすれば、きっと敗れ、花になってしまうのです”

と意味不明の供述をしていたが、

“もし、あの娘と姉妹たちの戦いに、居合わせたなら姉妹たちに味方し、ミリセントを殺しては頂けませんか”

“他ならぬ、貴方様の手で”

“ミリセントは、貴方様を信頼しているようですからな”

“裏切りの絶望こそが、蕾を、色めく花とするでしょう”

“そしてマレニア様が女神となった時、あの娘は再誕するのです”

“朱い戦乙女としてね”

“…貴女様も、見てみたくはありませんかな”

“最上の蕾であるあの娘が、最上の花と咲く様を”

とミリセント殺害の依頼を持ちかけてくる。

 

頭がギデオン=オーフニール状態の私は急いでミリセントの下へ向かい敵対したところ、ミリセントは死の際に

“…ああ、君が、何故…”

“ずっと、そうだったのか?”

“ずっと私を、ただ、この時の、ために…”

と言葉を残し花を咲かせた。

 

そうしてウキウキ気分で急いでゴーリーの所に戻ると、

.

まさかの死亡状態という結末。どういうことなのか。

 

回答1:ゴーリーは目的達成した

マレニアはラダーンに伍するために、一度咲いた。

そして、主人公からミケラを守るために、もう一度咲いた。

(主人公は別にミケラに何かをしに来た訳ではないが、領域への侵入者であり、ミケラの抜け殻に近づいた時にマレニアは再度戒めを解いたことから、そう判断されたのだろう)

恐らく、ケイリッドが腐敗に冒された様にエブレフェールも長い時間を掛け朱い腐敗に冒されることだろう。

 

そして、マレニアはいずれ再誕する。

その時にまたゴーリーが謀を巡らせて咲かせれば、マレニアは女神となりミリセントは朱い戦乙女となる。

しかし、それは「今すぐに」というわけではなくそれなりの時間を要するため、ゴーリーに憑依していた存在は今回の依り代を離れ待つことをにしたのではなかろうか。

 

と、いうのも主人公に狂い火受領の勧誘してくるユラ(中身シャブリリ)の目的達成時の状態と同じなんですよね。

シャブリリに狂い火受領したことを報告したら何か情報をくれるかと思い、受領後直行したところ、あったのはユラの遺体だけで、中の人はいなくなっていたのだ。

実際はミケラの針を所持していたため狂い火を鎮めることも出来たものの、恐らくそれは知られておらずシャブリリからすれば、目的達成状態だったのかと思われる。

ゴーリーも同じ様な状態だとすれば、来るべき時に備えて力を蓄えるために一時の眠りについたのかもしれない。

 

回答2:ゴーリー目的不達成

ミリセントは今際の際に主人公への不信を口にしたものの、そこから死にゆくまでの間に心を持ち直し、“真に絶望はせずに死んだ(咲いた)”とすれば、ゴーリーの目的は達成されていないことになろう。

 

ただ、ゴーリーは絶望や後悔などを口にもせず、既に死んでいたんですよね。

ミリセント共闘時は泣き言を言っていたことからも、もしミリセント敵対しても絶望たらしめるにはまだ足りなかっただけならば、

“惜しかった…しかし次こそは…”

くらいは口にしそうな気がするのだ。

 

そのため、ミリセント敵対時、ゴーリーは腐敗の律の確立に一歩前進していた(リーチ状態)ということかと思われた。

 

■神について

主人公が目覚めた時点での狭間の地の神はぼんやりと「二本指」の交信先(大いなる意志)で良さそうだ。

 

しかし、作中では様々な神の存在が示されており、

それは“外なる神々”と表現されている。

 

“どこ(何)”の外なのか言えば、当然“狭間の地の外”ではなく“現在の神の定める律の外”という意味であろう。

過去の“律”であったり、律から外された“理”であったり、まだ覇権を取ったことのない“律”“理”など様々なものがある様だが、狭間の地では長い歴史の中で何度も入れ替わっている(神の座を争い合っている)様に思われる。

古くは黄金樹の前史に居たが去ってしまったという神であったり(当時は“五本指”の模様)、

巨人戦争でもって排斥された火の巨人の内に隠れている悪神等がいる様に、

宵眼の女王がマリカの影従の獣である「黒き剣のマリケス」に敗れ去った様に、神の代行者たる指達は異なる「律」を持つ神人同士を争わせている様だ。

(今の時代の)デミゴッドの中でミケラとマレニア、そして私だけがそれぞれの二本指に見出され、女王マリカを継ぐ、次代の神の候補=神人となった”

とラニが言う様に、あるいはエンヤが言う様にマリカも「神」と言えるのだろうが、

大いなる意志の眷獣(=影従の獣?)であるエルデの獣に体を巣食われ自由を失くしている状態であるから、マリカは結局のところ“形だけの神”に過ぎず、

「エルデの追憶(=エルデの獣の追憶)」から“神の遺剣(神の遺体から生まれる剣)が作れる様に、律たる概念の具現であるエルデの獣こそが狭間の地の神であり、それより上位の存在(大いなる意志)がいるというのが正しいのかと思われる。

 

黄金史の前史、神の寵愛を受けたファルムアズラも理由は不明だが見棄てられた結果、

隕石によって滅ぼされ、

永遠の都ノクローンは(恐らく)“神殺し”という大逆を犯した結果、アステールメテオで地中深くに滅ぼされ、

(「指殺しの刃」が神の体から生まれた故、神やその“大元”を傷付けられるであろうこと、また刃の小ささから、神に成ってから間もない幼い神を殺した?)

マリカという優れた神人を見出した故か、一気に攻勢に転じ、マリカに与えられた「律」以外を全てを敵として、宵眼の女王を倒し、火の巨人を追いやり、現在の黄金律は完成した様だ。

 

黒き剣のマリケスが居た神殿(?)に、古い時代のエルデンリングが掲げられていた。

この紋章の下に一人の「女性と3匹の狼」が居たため(=マリカ?)、これがファルムアズラ時代のエルデンリングなのか、マリカが神人として見出された当初のエルデンリングなのかは不明だが、現在のソレと比べいくつかの「律」もしくは「理」を排除したことが伺える。

 

3本指によれば、

“すべては、大きなひとつから、分かたれた”

“分かたれ、生まれ、心を持った”

“けれどそれは、大いなる意志の過ちだった”

“苦痛、絶望、そして呪い。あらゆる罪と苦しみ”

“それらはみな、過ちにより生じた”

という。

 

“大きなひとつ”がいくつに分かたれたのかは不明だが、二本指や三本指の依り代になっていると思われる

ユビムシの指の数は12本(向かって右から5本目、左手で言えば親指にあたる部分は内側に生えているため見えづらい)

ルーサットが見出した「滅びの流星」も12本(「彗星アズール」が“分かたれる前”?)

火の巨人の瞳の虹彩に現れる8つの黒点(暗い星)、各地の神授塔の頂上の周囲にある柱も8本

ライカードの指の数が7本

―といった具合に、各々に関係性があるのかは不明だが、分かたれたものが少しずつ減って行っているのかもしれない。

 

物語の終盤、“起こるべきでないことが起き、迷われ、(二本指が)大いなる意志と交信し止まって”しまい、その交信が終わるのは“数千、数万の日が経った先になる”とエンヤは言った。

今も本当の神、大いなる意志は存在しているのだろうか。

―しかし、それを知る者はおらず、確かめる方法もないのである。

 

 

全部は文字数オーバーで入り切らなかったため、ここで分割。

→感想2に続く


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