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物体操作について

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念 系統別①(操・放・特) の補完記事でもあるが、次の記事の補助が目的。


◆物体操作(操縦=ハンドリング)について

┣質量と操作オーラの比例

┣寄生操作

┣操作率

┣物体操作各種

┣操作(操縦)エネルギーの消費箇所

┗図解


物体操作(操縦=ハンドリング)

◎質量と操作オーラの比例

ゴンVSギド戦におけるウイング大先生の解説によると―

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送り込まれたオーラは物質にとってみればガソリンや電池のようにパワーの源となるもの!

小さなものなら少しのオーラで!

大きなものを動かすためには大量のオーラを必要とします

―物体操作には、一定のオーラが必要で操作しようとする物質の大きさに比例するとのこと。


物体操作に関しては必ずしも明確にはなっていない部分も多いため、今後の念解釈に“使い得る前提=種”として検討をしておきたい。


◎操作率

100立方センチメートルの物体を操作にするためのオーラ量は、能力者によって異なる可能性がある。

21_057

(モラウ「針で突き刺されてるみてーな研磨されたオーラ)

24_069

(ノヴ「…濃い凶兆(オーラ))


―各所で示されているオーラの質の違いがあるが、よく練られたオーラとそうでないオーラでは、エネルギーに差があろうし、術者自体の主系統(操作系能力の威力・精度等)や制約と誓約によって能力者間で必要とするオーラ量に差が出る可能性がある。

(能力者Aが100立方センチメートルの物体を操作にするのに100オーラ必要なところを、能力者Bは10オーラで済むかもしれない)


念 系統別②(具・変・強) にて触れた“具現化率”と同じ考え方。


◎寄生操作

物体を操作(操縦)するのに必要なオーラ量は、操作対象物のエネルギーを使うことでさらに減らすことができるのかもしれない。


作中で、操作系能力の中核となる部分は未だ説明がないが、生物操作の多くは“脳操作”でもって説明しうる(特に内圧的操作の場合)。

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この手の操作が可能であるなら―脳は体重の2%ほどと言われているが―“本来の対象物の大きさ”と比べれば遥かに少ないオーラ量で済むように思われる。

また脳操作が可能であれば、脳からの指令として体を動かせるので物体操作(操縦)で術者が負担する割合が激減するのではなかろうか。


つまるところ、対象物に元々ガソリンや電池のようなパワーの源があれば操作能力の内容次第ではソレを使うことで必要コストは下げられるかもしれない、ということ。

生物に限らず、電池が入ったおもちゃや通電している機械など中枢部分が操作(操縦)できるならば同様のコストダウンは可能であろう。


◎物体操作各種

次の項目を考えるにあたり、物体操作に分類できうる発を列挙してみる。

(別記事で扱うもの、その可能性があるものは敢えて抜く)


オーラ描写は省略されたり、同じ様にオーラを纏っているように見えるが“ある念技術の表現”として描かれていることもあるため、“見たまま”で解釈できないことに留意したい。


・ギド:独楽
6_101 ギド

物体操作の基本形。

元々の可・不動性:不動 (元々動くかどうか)

操作オーラ描写:あり (操作(操縦)オーラが描かれているか)


・カストロ:ダブル

6_186 カストロダブル

元々の可・不動性:?(念獣系は後述)

操作オーラ描写:


このコマではオーラ描写があるが、基本的にはオーラ描写はない

しかし、ダブルに操縦用のオーラしかないとすれば―この時のヒソカ先輩は無防備だが―通常の戦いの中で十分なダメージを与えられないため、ここで描かれているオーラは物体操作のためのオーラではなく、ダブルが“虎咬真拳”を用いるために本体がダブルに渡しているfAOPかもしれない

とりあえず保留


・イルミ:針人形
11_127+31_186 イルミ針人形

元々の可・不動性:可動

操作オーラ描写:なし


物体操作の中でも特に人間(念能力者)操作において思うのだが、術者の操縦オーラが纏われていればすぐ操作されていることがわかってしまうのではなかろうか。

オーラの色(明確にあるとも言われていないが)・雰囲気・圧・濃淡、などオーラには術者を特定しうる特徴があるように思われるが、対象(操作されている人)をよく知っている者や、感覚が鋭い者はすぐに第三者の存在に気付いてしまうのではないだろうか(違和感がする、2つのオーラが混在している等)。


そのため、基本的には操作(操縦)開始時=発使用時は術者自身のオーラを用いるが、その後の操縦には対象のオーラを使用する様に思われる。

(基本は対象物の電池使用+行動条件の強制+リミッターはずし)


ただ、技術の応用として―それも操作状態が相手にバレても問題ない場合など―対象に術者自身のオーラを貸し与えより強化な活動を行わせることもできるかもしれない。

(+追加電池)


・リモコンラット:甲冑
14_144 リモコンラット

元々の可・不動性:不動

操作オーラ描写:あり


カードの絵では、操作物を覆う様にオーラがあるが、実際の甲冑で中の空間の納めて隠している様子(関節の隙間から漏れている?)。

また崩れた後の様子を見るとわかりやすいが、この甲冑には関節部分がなく、連結していない。

すると、この場合のオーラは人形が可動できるように「筋肉・骨・関節」などの役割を補っているのだろう。

ウイングの説明はギドの能力の解説として操作物の大きさに比例して“電池”が必要であることしか言っていなかったが、不動のモノや、元々持っていない可動域を創出するために、電池以外の目的でオーラを用いる必要もあるようだ。


・レイザー:14人の悪魔

16_149レイザー:14人の悪魔

元々の可・不動性:?(念獣系は後述)

操作オーラ描写:なし


出現時にオーラ表現があるが、操作オーラと思しき表現なし

出現時のオーラは“具現”した際の表現かと思われる


・ゴレイヌ:白い賢人・黒い賢人
16_155ゴレイヌ白い賢人黒い賢人

元々の可・不動性:?(念獣系は後述)

操作オーラ描写:なし

レイザーと同様


・カイト:気狂いピエロ

19_140カイト気狂いピーちゃん

元々の可・不動性:?(念獣系は後述)

操作オーラ描写:なし


・ビスケ:クッキーちゃん

20_034BBAクッキーちゃん

元々の可・不動性:?(念獣系は後述)

操作オーラ描写:なし


・ナックル:ポットクリン(トリタテン)

20_183ナックルハコワレ

元々の可・不動性:?(念獣系は後述)

操作オーラ描写:なし


・シュート:暗い宿

21_007-8シュート宿

元々の可・不動性:不動

操作オーラ描写:あり


このプカプカと浮かぶ手でふと思ったのだが、大きさに応じて必要な操作(操縦)オーラが増えるというのは、

風船何個で人間は浮くか

に近いのかも。


・フラッタ:衛星蜻蛉

23_028-9サテライトンボ

元々の可・不動性:?(念獣系は後述)

操作オーラ描写:キルア観察時を除き恐らくなし(後述)


・モラウ:紫煙機兵隊

23_148紫煙機兵隊

23_149紫煙機兵隊作り方一部
元々の可・不動性:?(念獣系は後述)

操作オーラ描写:なし


操作(操縦)オーラの描写はないが、核のオーラが“ガソリンや電池のようなパワーの源”になっているのかも?


・ピトー:コンダクター(仮名)

23_150コンダクター

元々の可・不動性:?(念獣系は後述)

操作オーラ描写:


各所でコンダクターの周囲にオーラが描かれているが、“隠”されている具現化物の表現とも採れる

・ピトー:ドクターブライス

26_063ドクターブライス

元々の可・不動性:?(念獣系は後述)

操作オーラ描写:なし


・ウェルフィン:ミサイルマン

26_122卵男

元々の可・不動性:不動

操作オーラ描写:あり


・ネテロ:百式観音

27_161-2観音様ぁ

元々の可・不動性:?(念獣系は後述)

操作オーラ描写:なし


・ツボネ:乗り物化した自身

31_177 BBA七変化

元々の可・不動性:不動

操作オーラ描写:なし


原動力は乗り手のオーラで、自力操作不可。


◎操作(操縦)エネルギーの消費箇所

物体を操作(操縦)するには、ガソリンや電池のようにパワーの源となるもの(オーラ)が必要になる。

では、それはどこにあるのか、まだどこから消費されるのか。


解釈のカギとなりそうなのが、フラッタのサテライトンボモラウのディープパープルピトーのドクターブライスあたりだろうか。


まずフラッタのサテライトンボであるが、フラッタを発見したノヴは―
23_178もしやあいつの念

街中を飛来していた見慣れぬ蜻蛉…

この国の特有種かと思っていたがもしやあいつの念…!?

―初めて蜻蛉が具現物(念獣)である可能性を考えた。


もし基本の物体操作通り、蜻蛉の周りを操作(操縦)オーラが覆って居たならば、ノヴは最初から敵の手先と気付いたハズ(フラッタが操縦オーラを“隠”していたとしても、格上のノヴには隠し通せない)。

つまり、サテライトンボの周囲には操縦オーラはない。


よって、念獣の1つの形態としてモラウのディープパープルで考えられたエネルギー内蔵型”があるのではないだろうか(※現時点でディープパープルが操縦オーラ内蔵型という結論ではない)

23_149紫煙機兵隊作り方一部

念獣の形態は様々あろうが、ひとまず今回の例のトンボで考えてみる。

自分の念獣(使い魔のようなもの)としてトンボを創ろうと考えた際、頭の中で思い描いたトンボは動くのか動かないか、恐らくそれによって変わる。


念獣=自分の思い通りに動く“道具”

のように術者が考えたなら、具現した後、活動エネルギー(電池)を与えたり、操作(操縦)オーラを纏わせる必要があろう。


念獣=自分の思い通りに動く“使い魔(擬似生物)”

のように術者が考えたなら、思い浮かべたその生物の基本動作を持った擬似生物が生まれ、今回のトンボなら活動エネルギー(電池)を与えたり、操作(操縦)オーラを纏わせずとも既に動いている(飛んでいる)と思われる。


もちろん後から電池を与えることも出来るだろうし、別途操作(操縦)オーラを纏わせて操ることもできるのだろうが、基本は命令(操作プログラム)に従って内蔵電池で動くのだろう。

というより、念“獣”という表現から、内蔵電池式の“擬似生物”を指しているかもしれない。


よって、各種念獣の周囲に描かれたオーラは恐らく操作(操縦)オーラではなく、

内蔵電池(念獣自身のAOP)or追加電池(術者のfAOPをさらに分け与えている)

というケースもあってよいのではないだろうか。


キルア観察時の蜻蛉のオーラもそのどちらか

23_028-9サテライトンボ

より観察するための“強化”ではなかろうか。


眼だけでいいじゃん!(凝だけでいいじゃん)とも思えるが、

目標が能力使用により通常よりも遥かに早く動く可能性は十分考えられ、自身も高速移動に備える必要があるだろうから、描写の“纏”もしくは“堅”の状態なのではなかろうか。


そして、ここから更に考えを進め得るのが、ピトーのドクターブライス

26_070無防備

ピトーはドクターブライス使用時、他の念を一切使用できない。

これは制約と誓約によって、実は残っているfAOPを使用禁止しているのではなく、
24_041燃費が悪い

再生には相当のエネルギーを要し、ピトーが全オーラを注がなければ使用できないのだ。

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さてここで疑問である。

28_099ドクターブライスの成長と完治予測

ピトーは幾度かの経験から、完治までの時間を予測でき、治療速度も上げていたが、

もしドクターブライスが上述の電池内蔵型だったならば、ピトーの手元に残せるfAOPから増やすこともできるのか。


具体的に言えば―、

患部の損傷の具合から、それに用いるエネルギー量や活動時間、そしてそれに用いるであろう操縦エネルギーも試算できよう。

腕の接合と、多臓器損傷で比べれは、後者の方が明らかに使う時間もエネルギーも多いだろう。

仮に後者に用いる“電池”を10Xとし、前者に用いるソレを3Xとするならば―、

コムギ治療時以後に再度、誰かしらの腕の接合手術を行ったならば、ピトーは手元に7X分のfAOPを確保できたのだろうか。


また反対の場合もある。

患者の症状が想定していたよりも遥かに重く、ドクターブライスの電池が足りない場合は治療は途中で終わってしまうこともあるのだろうか。

それともドクターブライスはAOP内在型であるから、ドクターブライスが電池を消費していくにつれピトーのメモリ(fAOP)は回復してゆき、その都度ピトーは電池を追加補充するのか。


しかし、もしそうなら―

26_070無防備

―ピトーはドクターブライス使用時、絶状態にならないハズ。

どうも、電池(活動エネルギー)内蔵型とは別の形がある様だ。


ふと思ったのだが、ひょっとすると電池とはROP(ランニングコスト)でよいのではなかろうか。

ROC・SOC にて扱った内容ではあるのだが、大分前の記事なので一応確認。

ROCとは筆者(ばんぶー)が勝手に作った造語の1つで、(主に)臨戦体制時に消費されるオーラ量(基本「1オーラ/秒」)、簡単に言ってしまうとランニングコストである。


そして、そのランニングコストはどこから消費されるのか、と考えると恐らくPOP(潜在オーラ量)なのだ。

単純に大きく分けてPOP(潜在)AOP(顕在)EOP(外在)のどこからから消費されていくのだろうが、常に存在するわけでもないEOPは除外して良いだろう。


適当にAOPから消費されている、とした場合。

※「AOP=1000 POP=10000 ROC=1オーラ/秒」とする。

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ROCAOPから消費され、消費される度にPOPからその消費分補填される、ということだろうか。


ROCを検討する時点で基本的には臨戦体制時な訳だが、ここでいうAOPは基本的にされたものであろう。

されたオーラがROCとして消費されPOPから補填する場合、いちいち1オーラを練って継ぎ足しているのだろうか。
しかしそう考えるとそもそも(留める)とは何なのか。

わかりやすいので、(する(留める)こと)で考えるが、ROCされたオーラが消費されていく、となるとのいう"留める"とはまた意味が違うように思われる。


またドクターブライスだと、ちょうど今検討中の操作(操縦)エネルギーの問題にぶつかるので、もっと簡単な例に変えてAOPの全てを掛けて刀を具現したとする。

果たしてROPはどこから消費されるのか。


まさかから毎秒1オーラ分、刃先が削られつつも同時にPOPから1オーラ分ずつ具現して補填するのだろうか。

欠けた1オーラ分の具現だとか、SOCとの関係を考えると、非常に厳しいように思われる。


―ということで、AOPの状態を維持()するためのコスト(ROC)POPから消費されている、という考えを当ブログでは採っている。


ウイング先生の言葉尻に囚われず、従来の解釈に沿ってひも解けば、

ドクターブライスという発(治療する人形)纏(維持)する際のROC(電池=活動エネルギー)POPとなるだろう。

ギドの独楽などの物体操作においても、独楽が動けば動く分だけ独楽の周りのオーラ(電池?)が減っていき、その度にギドが追加電池を補充しているのかと言えば―特段描かれては居ないが―そうではないだろう。

独楽操作―正確に言えば「戦闘円舞曲(戦いのワルツ)という発を纏しているのだから、やはりその活動エネルギー=電池=ランニングコスト(ROC)はギドのPOPからの消費になっているのだろう。


ただそうするとウイングの説明―

送り込まれたオーラは物質にとってみればガソリンや電池のようにパワーの源となるもの!

―とズレたイメージを受ける。

しかし、ここまでグダグダ書いた様に―合ってるとも限らないが―細かい理論や概念を説明し出せは大変なわけで、念初学者(6巻時点の読者含む)に大まかに教える分には十分なのだろう。


もちろん、内蔵電池のように予め活動エネルギーを付与して術者と切り離して完全自動操作(EOP型)とすることもできるだろうし、切り離した後に敢えて手動操作(AOP型)にすることもできるだろう。

しかし、どうしても作中での説明や描写が不足しているため、現時点では断定的に考えるのは難しい。


長くなったので物体操作の特徴をまとめる。

・物体の質量とそれに必要な操作オーラは比例関係にある

・しかし術者のレベルや能力の内容、制約と誓約などによって術者間で一律とは限らない

・「(中枢)操作」(寄生操作)は、ROC(ランニングコスト)が低そう(SOCは高いのかも?)

・様々な操作形態はあろうが、電池(ROC)には術者自身がなりえPOPから消費されることもあるかも


◎図解

あくまで私の解釈の図解。数値は適当。

念獣絡み1
放出系
能力者A(放出系能力者) 【fAOP100%ROC:1オーラ/sec


念獣絡み2

A:AOP50%を使って念獣を作る 【fAOP50%


念獣絡み3

A:念獣B具現【fAOP50%】【rAOP50%(具現率40% 操作率80%)ROC:5オーラ/sec

AOP型念獣:基本的に完全手動or半手動・半自動、能力の内容次第で完全自動も可、だろうか


念獣絡み4

擬似生物として作っているので、念獣にも生命力(オーラ)があるかと思われる。

もしそうならば、必要に応じて上図の様にオーラの使用も可能なのだろう。

A:【fAOP50%】【rAOP50%】【ROC:10オーラ/sec(恐らく負担増)

B:【fAOP100%(念獣B自身のAOP)

恐らくこれが、キルア観察時の蜻蛉のオーラの状態。


別の方法として―、
念獣絡み4-2

Aは残りのfAOPをBに分けることで、よりBを強く(Bのメモリの増強)することもできるかもしれない。

A:【fAOP5%】【rAOP95%】【ROC:10オーラ/sec(さらに増えるのかも?)

B:【fAOP100%(念獣B自身のAOP)+【fAOP45%(メモリ増強分)


別の系列だと、

念獣絡み3

A:念獣B具現【fAOP50%】【rAOP50%(具現率40% 操作率80%)ROC:5オーラ/sec

念獣絡み5

A:念獣Bを放出(EOP化)(放出率100%)SOC:AOP50%分(?)

  fAOP50%】→【fAOP100%ROC:?オーラ/sec

EOP型念獣:基本的に完全自動or半手動・半自動、能力の内容次第で完全手動も可、だろうか


「切り離し」が放出の中核だと思われるため、最後のAのコストは【ROC:1オーラ/secになるかと思われる。

しかし、切り離した後に供給する様な方法もできるかと思われるので、切り離した後のコストは【ROC:?オーラ/sec】(能力次第)とした。


今後登場する念能力やその描写、はたまた私の見落としでワンパンKO貰う可能性もある様な解釈の種なのだが、次の話題の大脱線を防ぐためにこの項目を設けてみた。


「縁の下の11人」について へ続く。


「縁の下の11人」について

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大脱線予防のため物体操作について を解釈の素ととして置く。

この項目のテーマは―、

8_086
クラピカは、なぜ「縁の下の11人(イレブンブラックチルドレン)」が放出系の発と推定できたのか


もちろん結果的には―、

ばんぶーのブログ-8_086
「術者は放出系に属する能力者である」というクラピカの念解釈に対して正解と答え、

ばんぶーのブログ-8_191

フランクリンの念弾(放出系攻撃)に対して、こいつ“も”放出系と考えていたことから、トチーノの念系統は放出で問題ないだろう。

が、EOP型(放出系)と推定するのは難しいのではなかろうか、ということだ。


能力の内容と性質だが―、

ばんぶーのブログ-8_085

解除の様子から、“風船黒子”自体は具現物ではなく実物のようだ。

8_085

バショウ先輩曰く、感触はオーラの塊


8_190

ばんぶーのブログ-hh8_190

まとめると、風船にオーラを抽入すると同時に命令を込め、人形を遠隔操作している様子。

8_086

それも、命じられた通りの動きを行う“自律型”


クラピカ先生の解釈は―

1:常に人の側にいてうまくカモフラージュしていたが上から観察しているとよくわかる

お前(シャッチモーノ)だけが攻撃を受けていないことがな


2:違和感に気づいたきっかけは2階から現れた攻撃者だ

奴らは私がシャンデリアに乗り移った後もお粗末なことに階下へは行かず届かぬ私に向かって剣を振り続けた

おそらくこう命じられたのだろう

“一番近い敵を攻撃しろ”

単純な命令して与えられずその攻撃技術も未熟


3:しかし人間大のオーラの塊を11体も遠距離操作で動かすパワーを持つ能力者

十中八九放出系に属する念能力者


4:駆使するオーラの大きさから考えて操作可能な限界距離は数メートル

つまり能力者はこの部屋の中にいることになる

―というもの。


人形(?)の遠隔操作ということでまずは操作系を疑うも、与えられた命令があまりに単純で、操作プログラムも稚拙。

その一方で、人間大のオーラの塊を11体も遠距離操作で動かすことができる威力・精度を持っているから、能力者=放出系と推定できた、ということだ。


しかしながらだ、モラウのディープパープルも分類的には“自律型”だがAOP型で、「自律型=EOP型」と確定されるわけでもない。

また、一応図にしてみるが―(数値は適当)、


トチーノAOP100%

トチーノAOPの70%風船黒子(非具現物)に抽入

トチーノfAOP30%

風船黒子rAOP70%分【AOP型】

風船黒子に抽入したrAOP70%放出(切り離し=EOP化)

トチーノ:再度練して堅=AOP100%

風船黒子EOP70%分【EOP型】

―と言った感じだろうか。


しかし、わかりやすくするためブログ上ではAOPは赤EOPは青にしているが実際は色分けなどされていないわけで、

この2つを見比べてAOP型EOP型などと判断できるものなのだろうか。


解釈上、

この状態をAOP100%としたが、

実際のAOP100%はこのようにもっと上かもしれない。

さらには“人間大”のオーラを使っているとは言っても、見た目の面積と実際のオーラ使用量が同じとも限らない(ex. 具現率など)


以上が疑問点で、それを踏まえた上でクラピカは、なぜ「縁の下の11人(イレブンブラックチルドレン)」が放出系の発と推定できたのか


―色々考えていたのだが、恐らく感覚が「蟻編」のままだったのが悩ませた原因だったのかもしれない。

恐らくとても単純なのだ。


まず、実際のAOPのMAXはわからない、と書いたが恐らくある程度把握できるのだ。

クラピカは仲間の眼を取り戻すために、本来虫唾が走るであろう連中のところに“採用面接”に来ている。

元々警戒心の強い人物ではあったが、何があるかもわからない場所に行くのだからいつも以上に警戒はしているだろう。

それも、そこには自分以外に何人も念能力者がいるのだから、当然その者達をよく“見”ているだろう。

(念能力者以外は紹介されないことを知っているし、「纏」をしているからすぐにわかる)


そして、「突然の強襲」であるから、その場の念能力者は“臨戦態勢”に入る。

全員「発」を習得している程度のレベルにはあるから、恐らく“堅”をする。


つまりクラピカは、

その場に集まった全員の「纏」と「堅」を見たことになるのだろう。

「纏」が攻防力10、「堅」が攻防力50が基本。

(もちろん「練」の得手不得手もあれば、「発」使用時は制約と誓約による例外もあるので1つの目安程度にしかならないのだろうが)


突然の襲撃だったが、

“シャンデリアに乗り移った後もお粗末なことに階下へは行かず届かぬ私に向かって剣を振り続けた”無様な様子から、何らかの操作プログラムによって動いていることがわかる。


また、


8_082

バショウに殴られる黒装束の様子(体の曲がり方)や、(恐らく)その直後の復帰から、“人間や人形を操作している”能力ではなく、“オーラを操作(操縦)している”能力と推定。


操作プログラムが稚拙で、オーラの圧からも敵は低位の能力者。

“このレベルの能力者”であれば、駆使するオーラの大きさから考えて操作可能な限界距離は数メートル程度(=敵は室内)。

通常時から臨戦態勢に入った際のオーラ量の変化からAOP型にしては、

“オーラ量の変化が異常に少ない”者はいない。

よってこの人形はEOP型で、想像される敵のレベルから考えれば放出系能力者(他系統で、この威力・精度で切り離すことができるレベルではない)


そして、この中でお前(シャッチモーノ)だけが攻撃を受けていない=敵


まとめると―

1:発のレベルから、能力者は未熟である

2:想像される能力者のレベルから、操作できる距離はせいぜい数メートル=能力者は室内にいる

3:通常時から臨戦態勢時のオーラ量の推移からオーラはEOP化されている

4:未熟にも関わらず、十分な威力・精度でEOP化できる=放出系能力者

5:観察の結果、攻撃を受けていない者がいる=敵

―という推論だったのではなかろうか。


作中で、“レベルが低いと操作(操縦)できる距離が狭まる”とは一言も書かれていないが、人間大程度のオーラで制御範囲が数メートルというのは、あまりにも狭すぎる様に思われた。

もしそうだとすると―

ばんぶーのブログ-11_120

デカイ念弾はほとんど真っ直ぐにしか飛ばせないということだ。

放出系と操作系は隣り同士であることから、念弾の十分に操作をすることもできるのだろうが、それの限界範囲が数メートルでは意味がなさすぎる。


またAOP型のディープパープルが

23_127

ペイジンを包囲できているので、やはりどうにも放出系能力が人間大程度のオーラで制御範囲が数メートルというには違和感を覚えた。


そのため、放出系能力のルールとして人間大のオーラは制御範囲が数メートルが限界」ではなく、発の程度から想像される敵のレベルでは―それが限界なのだろう、と採らせてもらった。


最後にまとめ。

Q:クラピカは、なぜ「縁の下の11人(イレブンブラックチルドレン)」が放出系の発と推定できたのか

A:読者視点ではわからない術者の諸情報(オーラ量、圧や質等から感じ取れるレベル)があり、それが作中で口にした理由の根拠になっていたため


以上。

モラウの能力について

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◆モラウの能力について

ウラと勘違いしている人も居る様だがラウである。

今回はモラウの能力について考えてみる。


◆モラウの能力について

┣煙は実体なのか、オーラ由来なのか

┣(脱線)(今後の念解釈の種)

┣煙の内実

┗モラウの念系統


◆煙は実体なのかオーラ由来なのか
ぼんやりとモラウの能力を考えれば、“煙を使役する操作系能力者”で概ね合っているだろう。

が、この表現はある種ズルイというか、相互の理解の根底がズレてても成立してしまう節があるので“煙”が何なのかを探る必要がある。


果たして煙は実体なのか、オーラ由来なのか。


煙は実体―とすると、モラウはキセルの火皿に種(刻みタバコのようなもの?)を入れて火を付けて吸って吐いて煙を出し、それを操作している、ということだ。

しかしモラウは―

“紫煙機兵隊(ディープパープル)を解除回収すれば…この空間を覆いつくす煙は余裕で出せる…しかし

1:隔絶空間から果たして解除の操作ができるか?

2:解除操作ができたとしてもそのオーラをこの空間に戻すことができるのか?

最悪なのは“紫煙機兵隊(ディープパープル)”の解除はできてもそのオーラをこの空間に戻せず回収できない場合!!

一度解除してしまったらオーラを回収してからでないと発動し直すことができない

―と言っていた。


煙自体は実体と解釈するなら、この時回収しているオーラとは紫煙機兵隊(ディープパープル)の核部分のオーラを回収していると採るのだろう。

そして、空間を埋め尽くすほどの量の煙を操作(操縦)するためのメモリ不足(fAOP不足)を指していると考えるのだろうが、それならばモラウの言葉は(回収しないと) 使えない”のような気もする。

モラウはあくまで(回収しないと) 出せない”と考えている。

また煙が実体だとすると、

レオル戦での様子を一例に、状況によっては種に火をつけるのが難しいと思われる状況が多々想像される。

ネテロの祈りの所作を遥かに超える無駄な動きな上、火種諸々の描写が皆無なのも路線として厳しいように思われる。


―とごちゃごちゃ書いたが、実は作中に答えが書いてあったりする。

紫煙機兵隊(ディープパープル)の作り方の説明だ。


“操作条件が込められた核のオーラを、煙のオーラで覆う”


とあるので、煙自体もオーラ由来ということだ。

最初からこのコマ出せよって感じなんですが、味気ないので一応この情報がなくても煙はオーラ由来だと推測できうる可能性を探ってみた。


●―――脱線1―――→
この紫煙機兵隊(ディープパープル)の説明は、色々な念解釈のヒントにもなりそうだ。

モラウは最大216体を出しうるが、操作情報(条件)を複雑にしているため50体程しか出せずにいた。

以前、

【その4】念 系統別②(具・変・強)【念関連2】

にて触れた「具現化率」と同様の考え方だが、低品質には低エネルギーで済むが、高品質には高エネルギーを要するということだろう。


しかし、切り離(EOP化)してしまえばもっと数が出せるのではなかろうか。何故しないのか?


1:それで十分だから

確かにそのレベルの人形だと50体程しか出せないが、その数でも十分だから。

まぁ、そう判断したならそうなのだろう。特段、その数が“少ない”とも言っていない


しかしヂートゥ戦では、予め切り離しておけばもっと楽に早く“詰む”ことができた

敵地潜入の中、できるならその方がいいようにも思われる。切り離すことで不便がある?


2:モラウが放出系ではないから

放出系ではなかったならば威力・精度が落ちてしまうし、オーラの浪費にも繋がってしまう。

敵地での浪費は避けたいところだろう


◇EOPにも最大値があり、モラウのEOP最大値が低い

AOP能力者のレベルに応じた最大値があるようにEOPにもソレがあると考えるのは当然であろう。

そして、その外在メモリ量(放出系レベルに依存?)がモラウが少ない、とすれば紫煙機兵隊(ディープパープル)外在化(EOP化)させなかった理由にはなるだろうか。


ただこの考えを推し進めると、ある解釈で道が狭まるかも。

最大値はあるが、AOPに比べるとEOPの最大値は高いかも、程度に抑えておく方が無難かも。

そしてその考えで行くなら、2放出系ではないから(オーラを浪費しないため)の方が良いだろう


3:放出系の性質のため?

◇感覚共有も切れる?

コルトピの具現物に―
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―円の役割が備わっていたが、モラウの紫煙機兵隊(ディープパープル)にも何らかの知覚機能が備わっていたならば?


そもそも円とは、

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「自分を中心にオーラを半径2m以上広げ、1分以上維持する技術」であり、

11_016

「纏」を「練」する技術にすぎないので、ある特定の念系統の技術を要するわけでもない

そのため、そもそもオーラ自体に触覚がある、ということなのだろう。


手元にあるオーラ(fAOP)は、通常人の持つ“触覚の延長線”程度にさほど違和感もなく捉えられるが、

AOP枠を共有しているrAOPにも“触覚”があるならば―。

そして、もしEOP化によってこの感覚共有も一緒に切り離されてしまうなら、紫煙機兵隊(ディープパープル)での“探り”も出来なくなってしまうから切り離さなかった、というのも理由になるだろうか。


4:放出系の性質?その2(EOPの回収不可)

オーラの回収をどう採るか。

rAOPの回収は作中でも描かれているので、「rAOPは回収可能(再利用可)」なのだろうが、EOPはどうなのか。


今のところ、作中での描写が少なく厳密な説明もないため推測に頼る他ないのだが―。

放出系能力者はオーラをAOPから切り離すことで、AOPEOPを用いた二次元的戦闘を可能にする。

すると、いかにも放出系能力者が優位の様に思われるのだが作中で放出系能力者が絶対的に強い等という描写もないため、何らかのリスクがありバランスが取られていると考えるべきだろう。


今後また別の箇所で扱うテーマかもしれないのでそこまで深くは立ち入らないが、デメリット1つとして「EOPは回収可能(再利用不可)」という性質があるのではないだろうか。

つまり、放出系能力者は(EOPにも最大値はあろうが)他系統に比べ一時的な火力を創出しうるが、発に使用したオーラが回収できない分、他系統に比べ枯渇が早い、といったところか。

とはちょっと違った理由で、これも浪費を避けるため、となるだろうか。


5:放出系の性質?その3(ROCの増加)

の派生と言った感じ。

EOP使用時のROC(ランニングコスト:基本1オーラ/秒)はどうなっているのだろうか。


切り離しているのだから、EOPを使った発のROCはないのか。

それとも、EOPを維持するためのエネルギー(=ROC)はやはり術者が負担しているのか。


情報が少なすぎて何とも言えないのだが―前者だと特段デメリットがなく考慮する必要がないので―後者としてみる。

ナックル戦において、ゴンはオーラの操縦が下手すぎて「10オーラ/秒」のROCがかかっていた様だがそれと同様の考え方で、放出系能力者“以外”がEOPを扱う場合、威力・精度の低下とROCの増加が起きうるのかもしれない(EOPの扱いが100%ではないから、その分増える)。


これは「自系統以外の発(=他系統)」を使用した場合ROCが増加する、という考えだが他系統を核とした能力を持続的に使うのは負担が大きいのかもしれない。


あるいは、EOP化した場合、内在電池が切れると消える(解除)だろうから、一定以上の期間で継続的に利用するためには“補給”をしなければならないのだろう。

モラウが放出系以外ならば、その補給ですらも威力・精度の関係で浪費がでるためメリットはなさそうだ。


まぁ、現状EOP化=「AOPPOPから切り離し」と採っているので、

EOP化させた後はROCは「0」だと私は思っている(能力の内容によりそれを可能にすることはできるかもしれないが)
他系統は自系統に比べてROCが多いかも、ということに触れたかったので別の道に入ってみた。


以上、今後の「念解釈の種」になるかもしれない脱線。

←―――脱線終―――●


◆煙の内実

脱線から立ち戻り改めて、モラウの能力について。

・モラウの使役する煙はオーラ由来

・オーラの発はAOP型

この2点は確認できたが、どの系統で造った煙なのか。


オーラを煙状に変化させているか、

「縁の下の11人」が風船黒子の中にオーラ抽入して操作していたが、オーラを空中に漂わせ(放出)、それを煙の様に操っているのか、

はたまた具現化しているのか。


◎非能力者に煙は見えるのか

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紫煙機兵隊(ディープパープル)は円では「人」か「人形」かの区別が難しく、

23_164

フラッタは紫煙機兵隊(ディープパープル)を“白装束”と言っていたが、オーラは非能力者に見えない。

もし、この煙が「変化系」や「放出系」に由来していたならば、「絶」で“視”れば簡単に判断できてしまうのではなかろうか。


―と、行きたいところだが、「隠」の反対解釈として「明(めい)」という“強制可視”の念技術もありうるのではないかと、このブログでは採っているためこれだけでは何系統の煙かは断定できない。

少なくとも絶状態でも“視”えるのだろう。


◎匂い

25_029

(貧乏揺すりをするメレオロンに対し)

…無理しねェで1本吸ったらどうだ?


奴等の嗅覚をなめちゃ一発で命取りだぜ?

煙の残り香で追跡するのも朝飯前

一回目の息継ぎの瞬間KOされても不思議ねェ


ボスが突入と同時に煙幕張るから大丈夫だって


だとは思うがリスクはなるべく排除しておきたいからよ?


最初は煙幕という言葉の通り“視覚的な障壁”として捉えていたのだが、よくよく考えればそれだけではどうもおかしい。


残り香で追跡するのも朝飯前の敵がいるが、

煙幕(視覚的障壁)張るから息継ぎの時に―姿は煙で隠れるから―見えないから大丈夫だって。


視界的障壁があろうとも匂いで追跡され、すぐさま神の不存在証明(パーフェクトプラン)で存在を消したとしても、その“場所”と“敵の能力”次第ではアンラッキーで攻撃が当たる可能性がある。

またその時、嗅ぎ取らられた匂いの内容で、“犯人像”が絞り込まれる可能性もある。

しかし、敵の危険さと自身とその能力の脆弱性を十分理解しているメレオロンもナックルの言葉に対して、“だとは思うが”と述べている。


そのため、

残り香で追跡するのも朝飯前の敵がいるが、

煙幕(視覚・嗅覚的障壁)張るから息継ぎの時に―姿も匂いも煙で紛れるから―見えないから大丈夫だって。

という意味なのだろう。


つまり、モラウの煙には“匂い”もある。よって、モラウの煙は具現化系


◆モラウの念系統

モラウは、具現化した煙を意のままに操る能力者。


ただし煙は無条件具現ではなく、コルトピの神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)左手で現に触っている物をコピー(具現)できるような“限定条件の付された”具現化能力である。

愛用のキセルでオーラを燻らせて煙を具現する能力、と言ったところか。

(具現化した煙のため、現実の煙にはない“特徴”や“仕掛け”を付すこともできる)


モラウ自身の念系統だが、

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ピトーをして、精度はかなり上と言わしめる操作レベルや、
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物体操作(煙の操作)が能力の中核をなし、愛用品を無くすと能力自体が使えない(煙を具現できない)という致命的リスクを持っていることから、操作系能力者でよいと思われる。


最後にまとめ。

モラウは操作系能力者。

愛用のキセルでオーラを燻らせ煙を具現することができ(条件付具現)、その煙を操作したり、再加工することで類稀なる応用力を持つ。

愛用のキセル”を使った具現物の“物体操作”のため、操作の威力・精度はかなり高いのではなかろうか。


以上。

ゾルディック家絡み

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◆ゾルディック家絡み
31_111

以前、「ゾルディック家について 」で触れた際は、内情が謎に包まれていたため方向性が定まらずにいたのだが、どうもゾル家は―家業こそ特殊だが―意外とハートフルな家庭を築いていたようだ。


主に31巻情報だが、“通して読み終わった”後の感想も含め修正と統合。


<もくじ>

◆ゾルディック家について

┣家族構成

┗家族内指令(インナーミッション)

◆カルトの思惑

◆アルカ(ナニカ)の性別


◎家族構成

ゾル家 家族構成図改

一部修正(内容は割愛)。


そういえば、以前ニコニコで放送をやっていた時にゾル家の話になったことがあって、

“イルミ・ミルキ”と“キルア・アルカ・カルト”の母親は違うのでは?

なんてコメント頂いた事がありましたが、

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ツボネの“どーも母親似のイルミ様とミルキ様は好きになれないよ”発言から、その線は潰れてしまったかもしれないですねぇ…。


◎家族内指令(インナーミッション)

・“家族”は殺すべからず


・意見統合の禁止

家族それぞれで考え方や方針が違った場合、あえて意見を統合せず各々が自分の望むやり方を通すため最大限努力すること。


もっとあるのだろうが、示されているのはこの2つだろうか。

ただ“指令”(上から下に出す)という言葉の通り、こどもたちに向けたものかと思われる(キキョウはシルバの言葉に素直に従っているため)。


シルバやゼノの兄弟は作中には出ていないが、死と隣り合わせの暗殺家業のゾル家において、子供を一人しかもうけない、ということもないだろう。

家督争いなどどこの世界にもあるわけで、シルバやゼノにも兄弟はいるが何らかのルールに則り、当主に選ばれたのだろう。

しかし、ゾル家内で本気で兄弟喧嘩をすれば死者が出るのは必至で、下手すれば共倒れ、ひいてはゾル家の血筋が途絶える可能性すらありうる。

それを避けるためのルールが、「家族間での殺しが御法度度」を代表とする家族内指令(インナーミッション)であり、より優秀な者を当主に据えるべく家族間で考え方や方針が違った場合は―あえて意見を統合せず各々が自分の望むやり方を通すため―真剣勝負を行うような決まりを作ったのだろうか。


もちろん、今回のように家督争いに結び付くようなことでなくとも、

家族間で考え方や方針が違った場合は―真剣勝負をさせることで、ゾル家は“蛇”を“龍”へと成長させてきた、といったところか。


そして、恐らくキルアがイルミの針で“矯正”されていたのは、過去にアルカの処遇を巡ってイルミに負けたためではなかろうか。

まぁ、勝負にもならなかったでしょうから一瞬でケリはついたのでしょうけども。


◆カルトの思惑
カルトは一体誰を助けたいのか。

ばんぶーのブログ

……甘かった

No.2ぐらいならすぐかと思っていたけどはるか格下だ

絶望的なくらい


…でも諦めない

耐えるのは慣れてる

何年かかっても兄さんを取り戻すため


カルトの「キルアへの感情」がわかれば読み解けるように思ったのだが、

31_111(修正)

“助けたい兄さん”候補であるアルカへの感情は嫉妬であった(上図は簡易版)

(キルア←【はぁと】→アルカ←【嫉妬】―カルト)

キルアと“仲良し”なアルカに、カルトは嫉妬している、ということなのだろう。

以前、本誌感想分では

“違和感無いように物語の流れに沿ってキャラに状況を語らせるのは漫画の典型的な手法”

というご意見もあったのだが―この関係図が正しいとするとキルア?を助けるために旅団に入った?―どうも何にも繋がらないように思われるのだ。

他の漫画ではよく使われる手法なのかもしれないが、
ヘR_131
ハンタにおいてはそのキャラクターの言葉や心情は“そのキャラのもの”として描かれてきたし、作者の言葉は“神の声”として、“キャラの声”とは明確に区別されていたように思われる。


そして、“キルアの言葉”として考えると、キルアが今のカルトのアルカへの感情を知っているハズがないのだ。

キルアがアルカの記憶を取り戻したのは針を抜いた後で、それからカルトとは出会っていない。

つまり、キルアの思い浮かべたこの「アルカを巡る家族の相関図」は過去の記憶を元に、現在の状況を加味したものなのではなかろうか。

昔からカルトはアルカに嫉妬していたから、オレ(キルア)に嫌われたくもないから妨害もしてこないし、アルカが好きでもないから手助けもしてこないのだろう、と判断?


要は「家族は昔とあんまり変わってないんだな」という考えがあるから、カルトの今の状態はわからないが、昔のまま「アルカ←【嫉妬】―カルト」としたのではなかろうか。

そう考えると、カルトの目的とも繋がってくる。


幼い頃カルトは、「大好きなお兄ちゃん・キルア」にべったりのアルカに嫉妬していた

しかし、ある時からアルカは地下に幽閉され、キルアもアルカのことを一切口にさえしなくなり、自分に構ってくれるようにもなった(アルカがいなくなってよかった)。


それからしばらくして、アルカがどうして地下に閉じ込められているかが気になり始めた。

でも誰に聞いても教えてくれない。


仕方がないから“力”を使って調べて(盗み聞きして)みた。

そうして何が起きたのか、どうして閉じ込めるのか、パパもママもイジワルで閉じ込めてるわけでもないこともわかった。そうすることしかできないことも。


恐らく状況を理解できた頃からのカルトの感情は、幽閉された事を喜んでいた自分への怒り慚愧の念、そしてアルカに何もしてやれないふがいなさ


そして、問題はアルカそれ自体ではなく“制御できない力”が問題なのだ。

そこがクリアできれば、アルカは助けられる。

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カルトの能力も恐らく、元々“アルカをどうにかできる能力者を探すため”あるいはもっと前の段階“何故アルカが閉じ込められたのか知るため”に習得したものだったのではなかろうか。


そして、そんなある日のこと、

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おしゃべりなゼノから聞いたのだろう。

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幻影旅団に他人の能力を盗む奴がいた、と。


クロロにアルカの能力を盗ませるため幻影旅団に入り、

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盗む標的を定めるのが“団長”だからカルトは旅団内で上に行くことを目指していたのではなかろうか。


そう考えるとあの時のカルトの感情は、

ばんぶーのブログ

マイナスの感情からくるものだったのかもしれない。


カルトの能力や立場的に、キルアに針が刺さっておりそれが原因でキルアが「アルカ絡み」の記憶を失っていることは知っているのだろうが、キルアにアルカの事を教えるわけにはいかない(恐らくそれをやるには、イルミに力を示す必要がある=家族内指令のため)。

“仕方のない”こととはわかっていても、決して無関係ではないキルアが“自由”に振る舞うことには心中穏やかではなかったのではなかろうか。


家族内でのカルトの立ち位置など不明なところも多いが、ゴンらに向けたあの視線の“元”は“やり場のない怒り”(八つ当たり)だったのかもしれない。


と、そんな感じで作中で示されたゾル家の関係図は、

31_111(修正)

キルア主観の“過去”のもので、

“現在(No.326時点)”の相関図はこうだったのかもしれない。


◆アルカ(ナニカ)の性別
ゾル家の者達がアルカのことを“弟”だとか“坊ちゃん(ま)”と呼ぶ一方で、

キルアだけが“妹”だとか、“女の子”と言う。


しかし、キルアはモラウには―

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モラウ:兄貴が弟を…!?

キルア:ああ ゴンを元に戻せるのはアルカしかいない

     でもイルミはアルカを殺そうとしてる

―アルカを“弟”として説明していた様だ。


しかしながら、実際にゴンを直せるのは“ナニカ”であってアルカではない。

当然、キルアもそれを一番よくわかっている。

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ゴンにも言っていた様に“知っている奴がいっぱいいるとちょっと”アレだから、そしてナニカのことを絡めて説明しようとすると時間がかかり、状況的に余裕がないから端折って説明したためだろう。

すると、どうもキルアはアルカは“女”、ナニカを“男”として認識しているように思われる。


そして、ゾル家の者達は一貫してアルカのことを口では“男”として扱っていたが、

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ドールハウスや多くのぬいぐるみ、そして鏡台などを買い与えていることから、実際には“女の子”として扱っているようにも思われる。


遥か昔の時代、ゾル家では男児のみを“子(後継者)”として扱い女児をないがしろ(忌み子として生まれると同時に殺していた、など)にしていた時代があったのかもしれない。

暗殺家業を継ぐ以上強いに越した事はないわけで、“力”において男に大きく劣る女を軽視したためだったり、時代背景故だったりするのだろうが、その中で“女児であることを隠して育てた当主”がいて、その当主への敬意と反省を込めて“女児であっても男子として扱う”風習として残ったのだろうか。


妄想部分は適当に足しましたが、キルアを除くゾル家の者達のアルカへの対応は“風習”のようなものと解釈。

口では男の子扱いする一方で、女の子用の道具を買い与えているため、“家族内指令”や“家訓”のような強いルールではないかと思われる。



本当はこのエントリーでアルカ(ナニカ)の能力関連も入れたかったが入らなかったので、分割。

へ続く。

アルカ(ナニカ)の能力について(1)

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◆アルカ(ナニカ)の能力について(1)

無駄に小難しい上、どのようにそれを実現してるかの“推測”もままならない、そんな能力。


◆アルカ(ナニカ)の能力について

◆+α(妄想)

┣“元”と「お願い」と「おねだり」の仕組み

┣命令について

┣誰の能力なのか

┗「お願い」や「死罰」の実現方法 …(2)へ


能力者:アルカ(ナニカ)

内容:願いを叶える能力

念系統:特質系

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◎キルア

・ノーリスクで願いを叶えて貰える。キルアはこれを「命令」と分類する。

・キルアのことをアルカは「お兄ちゃん」と呼ぶが、ナニカは「キルア」と呼ぶ。

       

◎その他

「お願い」1つを叶えてもらうと、他の者が「おねだり」3つに応えなければならない。


【その他の人用ルール】

他-1:「お願い」を受けるのも、「おねだり」をするのもナニカ。

他-2:「お願い」「おねだり」は等価交換。等価効果だから「お願い」が大きいほど「おねだり」も大きくなる。

他-3:ナニカが「おねだり」した相手=タゲ(ターゲットと勝手に呼ぶ)は、「お願い」をした者”依頼主(と勝手に呼ぶ)を除きランダムで選出されるが、名前を知らない者には「おねだり」できない。

他-4:タゲ「おねだり」3つに応えるか、死なない限りは、途中で他の者に移らない。

他-5:「おねだり」の途中でタゲがナニカの前から消えると「おねだり」は中断し、再度現れると再開される。

他-6:タゲ「おねだり」3つに応える前に途中で死んだ場合、“4回連続「おねだり」断った”(=失敗)とみなされる。

他-7:「おねだり」“4回連続で断る”(=失敗)と、最低でも“タゲ”“タゲの最愛の人”が、それで足りなければ「お願い」の大きさに比例して、“タゲと長い時間共に過ごした人”が上から順に死ぬ死罰(と勝手に呼ぶ)

他-8:失敗するとタゲは別の者に移り、元の「お願い」の大きさに関わらず、最も簡易な「おねだり」まで難易度が落ちる(レベル1)。

他-9:「おねだり」3つに応えると、依頼主を除き改めて「お願い」ができる(依頼主は連続で「お願い」できない)。


【治療の「お願い」

治-1:治療の対象に触らないと治せない(壊すのは得意だが、直すのは苦手)。

治-2:治療の「お願い」”の後は、“残酷な「おねだり」をしない(真偽不明)。
治-3:治療の「お願い」”を叶えた後ナニカは眠りに入り、アルカに起こして貰わないと「お願い」できない(恐らく、ずっと待っていれば自然と起きるとは思われる)。


【アルカタイム】

AT-0:ナニカが寝ている間 アルカは起きる (普通寝?)

AT-1:“死罰”後~再タゲ選定まで (怒り疲れ寝?)

AT-2:タゲ逃走~タゲ再会まで (ふて寝?)     

AT-3:治療後~アルカに起こされるまで (疲れ寝?)


「0」の“普通寝”なるものがあるとは、必ずしもあるとは言われていないが「お願い」「おねだり」が順調に進んだ場合、ナニカは一切眠らないことになってしまう。

疲れて寝てしまう者が、一切睡眠取らないとも思えないため、「0」の“普通寝”もあるかと思われる。

“順調に進んでいない時”は、「1~3」と同時に取っているのかも。


【概略図】

アルカ(ナニカ)能力概略


◆+α(妄想)

特質系絡みの情報も不足している上、能力の内容があまりにもぶっ飛びマンボー過ぎて、その仕組みや内容を考えても妄想にしかならないと思うのだが、上記のものだけで終わってしまうなら他のブログで既にやっているだろうし、もう扱う機会もなさそうなので。


◎“元”と「お願い」と「おねだり」のしくみ

能力の発現は、意識・無意識とあろうが、術者の想い・感情とは無関係ではない。

すると、アルカの能力の発現の“元”を考えて行けば、そのしくみをひも解くことができるだろうか。


アルカの欲求の“根源”は

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キルアの言う通り、恐らくこれなのだ。

ただただ“キルアにほめてもらいたい”


しかし褒めてもらうためには“何か”をしないといけない。

(ゾル家の英才教育で「ギブアンドテイク」の精神が染みついているのもあるのかもしれない)

チョウチンアンコウ流用

つまり、アルカ(ナニカ)の「お願い」とは、チョウチンアンコウの疑似餌のようなものなのではなかろうか。

要するに“餌”=「お願い=何かしてあげる」“ご褒美”「おねだり=キルアに褒めてもらう」を釣るためのもの。


そして、ゾル家のルール的に言えば、ギブアンドテイク(等価交換)なのだろうが、

テイク=“大好きなキルアに褒めてもらうこと”あるいは“大好きなキルアに何かをしてあげること”自体がアルカ(ナニカ)の中で至上の価値を持っているならば、

それに釣り合う自分のギブ“何かしてあげる”ではなく、“何でもしてあげる”にならざるを得ないのだろう。

(→“何でも”叶えるお願い」「おねだり」は等価交換。)


続いて、褒めてもらう方法は2つある。

1:キルア自身に“何か”をする

2:キルア以外に“何か”をする


2はこどもが親に“今日ね、こんないいことしたんだよ!”と言う感じだろうが、実際に褒めて欲しいのはキルアだから、“キルア以外の「お願い」を聞いた時”「おねだり」の相手から依頼者は除かれる”のだろう。

(→「おねだり」のタゲは「お願い」の依頼者以外) 


さらに、何をしても褒めて貰える訳でもなく、あくまで良い事をしたから“いいコいいコ”されるのである。

つまり“悪い事”をした時はキルアに言えない

(→「“悪い”お願い」「おねだり」はキルア以外に) 

(→等価交換だから、「“負”のお願い」「“負”のおねだり」に転化)


そして、ゾル家の仕事のルールに“連続して同じ依頼者から仕事を受けない”なんてものがあるのかもしれない(英才教育の過程で教わった)。
ゾル家にそのルールがあるとも一切触れられていないが―

依頼者が権力者であった場合を代表例に、“狗化”するのを避けようとする考えや、連続で依頼を受けすぎることで相手から“いらぬことを知り過ぎた”と問題視され、厄介事に巻き込まれる可能性もあるのかもしれない

―連続で依頼を受けない(受け過ぎない)ことにも理があるように思われる。


あるいは、もっと単純に“イジワルな人”にまとわり付かれるのを避けるため?

(→依頼者は連続で「お願い」できない)


ただ、どうにもわからないことがある。

まだ「“負”のお願い」の返しである「“負”のおねだり」を4連続で断ったら「死罰(デスペナ)というのはまだわからなくもない。

“嫌なこと”をさせられて、それの報告はキルアにもできない(“悪いこと”をしたと報告してもご褒美もらえない)ことでストレスがたまり、さらには自分のお願い(=「おねだり」)は叶えて貰えないのだから、“怒りが爆発する”のだろう(八つ当たり)。


しかし、何故“普通(=悪い事ではない)の「お願い」”の返しの“普通の「おねだり」”でさえも4連続で断ったら「死罰(デスペナ)なのだろうか。

アルカ(ナニカ)の意思で殺したくて殺しているのではなく(八つ当たりではなく)、元々の願望とは裏腹には“どんな願いでも叶える”という強い効果を果たそうとした結果の“反動=リスク”で歪んでしまった、ということだろうか。


また、“普通の「お願い」”終えたら、それこそキルアに報告(「「おねだり」」)すれば褒めて貰えて本懐を遂げられるのではないかとも思ったが、ひょっとすると“反動=リスク”のために、「お願い」成就から「おねだり」要求までに時間制限がある”

あるいは、“タゲ選択は、「要求できる相手」が1人でもいる時は即座に行われ、2人以上いる場合はその中からランダム”


そしてふと頭をよぎったのだが、「お願い」「要求できない相手」は、今のところ明らかになっているのは「名前がわからない者」「元の依頼者」だが、本当にそれだけなのだろうか。

どうももっと大きいカテゴリがあるように思えるのだ。


例えば、ナニカはイルミをタゲにしたことがあったのだろうか。
もっと言えば、最悪の場合(“死罰”)、キルアにも危害が及ぶ可能性がある者をタゲにしたことがあったのだろうか。


イルミにソレをしたならば、失敗時、キルアも一緒に死ぬ(タゲ+タゲの最愛の者)。

あるいはキルアと長時間一緒に過ごした者、誰でもいいが適当にゴンにしておこうか。

ゴンが失敗した場合、“元”の大きさ次第ではキルアも死ぬ(タゲ+タゲの最愛の者+共に時間を過ごした順)。


いくら制約と誓約による“反動=リスク”だろうとも、アルカ(ナニカ)の能力の原始欲求(“キルアに褒められたい”)の大前提である「キルアの生」が否定されるようには思えないのだ。

つまるところ、ナニカは失敗時の死ぬ対象・範囲を把握でき「キルアが死にうる相手」はタゲにできない(しない)のではなかろうか。


もっと言えば、アルカもゾル家なので“家族殺し”はできない(しない)のかも

(=自分含め、ゾル家10人が死にうる相手をタゲにできない?)


というのもミルキが―
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ルール②

アルカが誰かに「おねだり」している途中で別の誰かに「おねだり」が移る事はない

だからアルカは執事に一コ「おねだり」させてからパパとママのところに戻す様にオレが仕組んでた

キルアもそうしてたと思う

アルカがパパとママに「おねだり」しなかったのはそのためだよ

―と言っていたが、

どうも、“キルアもそうしてたと思う”が引っかかる。

ある程度把握できた後ならそれもできたかもしれないが、把握する前はどうだったのか。

また、“家族”はゲームの中の警備兵などとは違って自由に動くから“イレギュラーケース”は当然の様に発生するわけで、“思わぬ事故”は起きてしまうのではないだろうか。


31_033

“オレ達(キルア・執事間)とアルカのヒミツ”

をその理由として“シルバ・キキョウに「おねだり」することはヒミツの一部の開示に当たるから出来なかった”と言いたいところだが、それならばミルキの「お願い」を受けることも出来ないだろうから、違うのだろう。


家族が死にうることを危惧したキルアがアルカ(ナニカ)に“家族に「おねだり」しちゃダメ”と予め言っていたか、予め「おねだり」から除外されているか、の方が私はしっくりくる。


ツボネへの「おねだり」だが、

31_083

なぜ、ゴトー・カナリアがタゲられないのかと不思議に思っていたのだが、ひょっとするとゴトーもカナリアも「最愛の人」がキルアなのではなかろうか。

(この「おねだり」の元の「お願い」は「PC」のため、失敗した時は“タゲ”“タゲの最愛の人”が死ぬのだと思われる)


ツボネが登場して一定の会話をした後に突如として「お願い」のタゲとしたので、ナニカは「タゲ可能か検知」後に「タゲ化」するのかもしれない。


◎命令について

31_032-33
過去、キルアは“~して”と 、通常の口調でアルカ(ナニカ)に「お願い」をしていた。

31_072-73

そして、現在では“~しろ”という、強い口調でアルカ(ナニカ)に「命令」をしていた。


キルアは内心で、

31_085

「お願い」は出来なくても「命令」は出来る…!!”

と自らの優位性を確認していたが、アルカ(ナニカ)の能力は口調によって、その扱いが変わるのだろうか。


ツボネの左手を治す際は、

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「命令」口調でもなく通常の「~して」という 「お願い」口調であった。


治療の「お願い」”“対象に触れる必要がある”(だから家で 「お願い」できなかった)ことを示し、ミルキの「お願い」の次に「命令」を挟み、さらには残酷な見返りを求めたことがない特殊な「お願い」”をすることでアルカ(ナニカ)の能力のルールを把握できないようにさせた(ブラフ)とも採れる一方で、

本当にアルカ(ナニカ)の能力が「お願い」「命令」の2本柱があるように思えた。


しかし結局のところ、「命令」はもちろんのこと、治療の「お願い」”は残酷な見返りを求めたことがない(=残酷ではないが“見返り”はある?)と言いつつも、その「おねだり」が発生することはなく、

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続けざまに、ゴンを治す治療の「お願い」”をした。


つまるところ、「命令」なんてものはブラフに過ぎなかったのだろう。

ただ、キルアは内心で「命令」の存在を考えていたから、ギブアンドテイクのルールからすれば十分な見返りもなしに自分の望みを無制限に叶えようとする姿に、「状況は違えど、自分も他の奴らと同じようにアルカ(ナニカ)を利用している」という自責の念があり、その想いを忘れないための“警鐘”として自らの行動を「命令」と分類して―ある程度理解ができるようになってからは―(冷静であれば)「命令口調」で言っていたのかもしれない。


◎誰の能力なのか

「お願い」を叶えているのも、「おねだり」をしているのもナニカ

そのため、“ナニカの能力”と言ってしまってもいいとは思うのだが、どうも引っかかる。


「タゲの選定」にしても、要求する「“負”のおねだり」、また「死罰」にしても、能力者に自由意思がある状態だと“ルールの徹底”が厳しいように思われるのだ。

そのため、ナニカは能力を実行する“管理者”のようなものではなのかと思う節もある。


例えば、クロロの力でこの能力を奪った場合、ナニカはどこにいくのか。

アルカのところに残るなら、多重人格やら、ピノコ系やらを連想し、能力はナニカのモノと言えるかもしれない。

が、ひょっとするとクロロのところに行く可能性もあるのではなかろうか。

要は、アルカの能力が「どんな願いも叶えるランプの魔人」を生み出すもので、ナニカはその「ランプの魔人」それ自体。

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“アルカ自体は「普通の子供」と変わらない”
の理由として、ドクターブライス使用時のピトーと同じ状態=「全容量(メモリ)使用中だから」というのもなくはないのではなかろうか。


つまりは、情報が少ない分だけ色々妄想はできちゃう訳で―

実は、アルカとナニカは元々双子で生まれるハズだったが、結果産まれたのは“男児”のみで女児は死産。

男児は母親のお腹の中で、女児の「お願い」を聞いていたがその力がなく叶えられずにいた。

ある時男児は力に目覚め、その「お願い」を叶えた。


今アルカと呼ばれている存在が実は“ナニカ”で、今ナニカと呼ばれている存在が本当の“アルカ”。

現アルカが“普通の子供”と変わらないのは、元々生命力が少なかった故に死んだのだから当然のこと(生命力=オーラ)。

―いくらでも言えてしまう。


よって、アルカ・ナニカどっちの能力と断定するのは現段階では難しい。

そのため、“アルカ(ナニカ)の能力”とした。



残念ながら、また分割のお時間です。

アメブロの記事内容は半角40000文字以内に納めなければいけないんですね。

400字詰め原稿用紙で考えると、100枚分もかけるのだが、


フォントの色やらサイズを変えたりしていると、大量のhtmlタグが入るので書ける量は意外と少ない様にも感じる。私がグダグダ書き過ぎなんでしょうけどね。


アルカ(ナニカ)の能力について(2) へ続く。

アルカ(ナニカ)の能力について(2)

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◆アルカ(ナニカ)の能力について(2)

アルカ(ナニカ)の能力について(1) の続き。

再編集記事なのでちゃんとまとめようかと思ったが、その過程が何かに使えそうな気がするので、グダグダした感じになるとは思うが過程を削らず掲載。


◎「お願い」の実現方法と「死罰」について

どう実現しているのかさっぱりわからないのだが、「お願い」“叶え方”にいくつかひっかかる点がある。

果たしてそれは能力理解のとっかかりになるのだろうか。


まず、

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“アルカがかなえてくれる「お願い」にはおそらく限界がない 恐らく「何でも」かなえてくれる”


とは言うものの、治療の「お願い」アルカ(ナニカ)が対象に触れる必要があるわけで、私が「シューマッハ治して!」「お願い」しても叶わない、ということだ(私はシューマッハと面識すらなく面会など出来るハズがない)


“これ以上ダメージを与えないように慎重にシューマッハをここにワープして!”

“シューマッハを治して!”

と2段階に分ければ叶うのかもしれないが、さすがちょっとズレているだろう。


あるいは“ネテロを生き返らして!”なんていう「お願い」はどうなのだろうか。

もう触れられないネテロ復活は無理?

それともネテロの部屋から髪の毛1本でも見つけられれば大丈夫なのだろうか?

はたまた、“治す”と“生き返らせる”は意味が違う?


何にしても、能力のイメージ図としてドラえもんが挙げられていることからも、“どんな願いでも”とは言うものの、“限界”があるようにも感じられる。


そして、実際の願いの叶え方への疑問だが、まずヤスハの「“億万長者になりたい”」だ。

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色々な実現方法があったのだろうが、何故これなのか。

実際,、ヤスハは入手できておらず、“億万長者”の夢は叶っていない。


…と、思ったが、

ギャルのティパン

“ギャルのティパンのおーくれ”

という願いに対して空からティパンが降って来たとしても、“好みのものではなかった”とか、“実際にギャルの履いていたティパン(使用品)を望んていたのに、“確かにギャルが履いてそうだが明らかに未使用なティパン(新品)だからと言ってソレを放置したとしても、龍神さまが約束を違えたと言えないだろう。


同様に、ゾル家の執事であれば恐らく念を習得しているだろうし、ヤスハは空から舞い降りた4億円(恐らく)を全て拾い集めること“も”できただろう。

しかし、それをヤスハの個人的な事情や立場のために結果的に得られなかったとしても、

“億万長者になりたい=たくさんお金ちょうだい”

の願いが叶えられなかったとは言えないか。


では、なぜこの現金輸送船だったのか。

ゾル家の金庫からでも、ふもと街の銀行からでもよかっただろう。

“近く”にあったから?(外見から現金輸送船とわかるものなのだろうか)

しかし、犯罪者一家であるゾル家のテリトリーの近くを現金輸送船がわざわざ飛ぶだろうか。

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ゾル家絡みのお金を運ぶ業者ならば、ニュースにもならないだろうし、どうも近くを通った云々でもないように思われる。


ヤスハが執事の業務、もしくは以前従事していた仕事の関係で“ある会社の現金輸送船が特定の日にどこのルートで輸送をしているのかを知っていた”り、アルカ(ナニカ)が、ゾル家の何らかの仕事の調査で“「ソレ」を聞いていた”とかならまだ道はありそう。

ただ、後者に関してはわざわざアルカ(ナニカ)が居る様なところで話す内容とも思えない。


続いて、ミルキの「“(当時)最新型のPCちょうだい”」

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“どこ”で「お願い」したかもわからないが、これも空から降って来たのだろうか。

モニタ、本体、諸々と、ミルキにキャッチができたのだろうか。

それとも、「お願い」する前にいつ降って来てもいいように、執事を用意していた?


ただ、欲したモノが全て空から降って来るなら、モノによってはそれで壊れそう(死にそう)な気もする。

やはり、全てが空から降ってくるというわけでもないのだろう。


ではなぜ、“4億円”は空から降ってきたのか。何か理由がある?

ヤスハもしくは、アルカ(ナニカ)の持っている“億万長者”のイメージが、

こんな感じだったのだろうか。


そして、キルアの「イルミを家まで飛ばせ」

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「家」と言っても広いわけで、何故にあのモニタ室なのか。

“座標”に“人”を使っている?


が、無茶なツッコミかもしれない。

もしこのイルミがモニタ室以外に飛ばされた場合、

イルミ「おお…(本当に家だ) イルミと母さんのところ(モニタ室)行くか」

―――暗転―――

ミルキ「あっイル兄!本当に戻ってたんだ!?(もっと前に監視カメラ等で気づいているかも)

イルミ「何だ皆で視てるの」

と無駄にコマ割りが増える上、テンポが悪くなる様に感じる。

それも必要ないコマを削ろうとしていた場合、恐らく真っ先に削られる(まとめられる)描写なのではなかろうか。


確信を持てるような描写でもないが、座標に“人”を使っているならば、“能力”として見えて来るものもあるかもしれない。


最後に死罰。

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(ミツバ+ハサム=手を残して(?)ミンチ)
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(カスガ+養成所時代の同級生+教師諸々=荒縄状に捩じられていた)


残念ながら、全ての「死罰」が明らかになっていないので、それぞれのケースでの殺され方や、死んだ時刻が同じとも限らないのだが、ミツバ(+ハサム)の時も、カスガ(+?+67人)の時も、シルバ(+キキョウ)とイルミがそれぞれ“同時”と言っているので、イルミの言葉通り“同日同時刻”と採る。


また、ミツバとハサムは一瞬の様だったが、カスガの「67人=荒縄状」が瞬時に起きていたのか、その場でゆっくりと雑巾を絞るように捩じられていったのか不明。これがわかると能力を読み解く助けになるとは思うのだが、わからないものは仕方ない。

荒縄君をイルミは同日同時刻と言うが(施設内の監視カメラか何か?)、「瞬時」に逝ったかもしれないし、「それぞれが同じスピードでゆっくり捩じられた」のかもしれない(どちらも同日同時刻と言える)。


とりあえず、“同日同時刻”に発生それぞれ死に方が同じ程度に緩く捉えておく。

そして順々に死んでいくなら、色んな方法があったのだろうが“同日同時刻に同現象”が発生することから、

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オロソ兄妹の能力・「死亡遊戯(ダツDEダーツ)」に近しい印象を受ける。


つまり、アルカ(ナニカ)も“何かを媒介にした箱庭”を持っており、その中で起きた(起こした)ことを現実化しているのではないだろうか

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ナニカと入れ替わった時、アルカは“ナニカが今もうずくまって泣いてる”と言っていたが、そこに“箱庭”があるのだろうか。


ただ、そう考えると「お願い」を実現する時も、「おねだり」をする時も、ナニカは外に出ているから、中の“アルカ”が実行していることになってしまうのだろうか。

ナニカは外に出ていても中のソレを行使できる、とも考えられるか。


そうして、「死罰」の際に“タゲだけ”ではなく“タゲの最愛の人”、また状況次第では“タゲと共に時間を過ごした順”に殺せる理由は何か、と考えると―アルカ(ナニカ)がその全てを元々知っていたとするには無理があるから―“タゲ”の持つ情報を流用しているようにしか思えない。

“タゲ”の持つ情報というと、

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やはり“記憶”で、パクノダを連想する。


そして、やや脱線気味だが無関係ではないかもしれないので。

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パクノダのサイコメトリーの原理はなのだろう。


“物に残った残留思念を読み取る”というのが、一般的なサイコメトリーの意味らしいのだがハンタの世界で言うところの“残留思念”とは何だろうか。


わかりやすいのは“オーラ”なのだろう。

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このように物の周囲にオーラが残っているものからサイコメトリーしてるならば、さほど違和感はない。

が、状況的にクラピカは(緩い)絶状態で受付に扮していただろうから、あのメモにオーラが残るとも思えない。


摂食交配能力の項目で、

“心”技体

念とは―自らの生命エネルギー(オーラ)に“魂の枝葉”を分け与えた様な力なのかもしれない、と軽く触れたがひょっとすると

心の動きに呼応するように、魂のかけらがソレに付着(?)して、その想いの強さに生命エネルギーが吸い寄せられて、定着する(それを意識的に行使するのが“念”)?


そう考えると、パクノダはメモに付着したクラピカの魂のカケラ(“葉”)から読み取った、とも採れる。

(目に見えるほどではないが、本当に微量のオーラが残っていた、とかでも採れるんでしょうけども)


そして、思えば“記憶”って何なのでしょうね。

人間キメラアントで前世の記憶を有しているものが多数いたが、記憶が保管されていた脳は“肉団子”にされた時にぐちゃぐちゃに壊されているだろう。

しかし、脳破壊で失われているだろう情報を彼らは引き継いでいた。

記憶は“魂”に全て刻まれており、脳に蓄えらえた情報は一時的なバックアップのようなものに過ぎないのだろうか?


―と、妄想キングダムの肥やしにはなりそうだが今回の項目にはこれ以上は不要なので一旦打ち切り。


さて、話を元に戻すが、アルカ(ナニカ)は「死罰」の際に“タゲだけ”ではなく“タゲの最愛の人”、また状況次第では“タゲと共に時間を過ごした順”に殺せるため、“タゲ”の持つ情報を流用しているようにしか思われないのだが、タゲの“魂の情報”を利用しているのだろうか。


魂の枝葉が、時間や本人の感情に比例にして、何かに付着して残留するなら“箱庭の中で与えた電池量(「お願い」の大きさに比例)に応じて、タゲの魂の匂いが強い順に殺す猟犬を放つ”ような力なら、似たようなことはできる。

【本人(一番匂いが強い) 最愛の人(感情に応じた特殊な変化が起きている?) → 過ごした時間順】


しかしこれだと事例くくりの死に方が同一で、事例ごとに死に方が異なることに疑問(全部一緒か、死に方も多種多様になる様に思われる)。

「おねだり」にレベルがあるように「死罪」にもレベルがあって(レベルと死ぬ人数は比例)、それに応じて放つ怪物の姿が変わるならできるだろうか?(レベル1=対象を叩きつぶす、レベル?=対象を荒縄状に捩じる)


というより、それならタゲ自身をその猟犬に変えちゃえば出来るような気もする。

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「死者の念」を応用する感じなのだろうが、一定の志向性を持たせて執着の対象を、“気が済むまで”順番に襲わせれば、似たような感じは再現できるかも。


ただ、時間がかかりそうな気もする。

「死罪」は、“同日同刻”に起きているから、やはり箱庭で起こしてそれが現実化してる方がいいのだろうか。


複数の人間を荒縄状に捩じれる箱庭ってなんだろう―と考えると、どうも雑巾、もとい紙やら布を連想する。

「10人映ってる写真」を、ぐりぐりと荒縄状に捩じったら写真の中に映る「10人とも全身を捩じられて死ぬ」感じだろうか?

ただ「死罪」のレベルに応じて、「10人の集合写真」の中から、死ぬのが「5人」だったり「10人」だったりするのはどうしてだろうか。


と、そんな感じでいくつか検討した結果、完全にしっくりくるものはなかったのだが、マインドマップのようなものが近いように思われた。

(マインドマップとは、頭の中で起こっていることを視覚化した樹形図のようなもの)


ただ、“考えていることというよりは“記憶”(生命・魂の記録?)に近い気がするので、適当に「ライフマップ」と名づける。

ライフマップ例(キルア)

(例:キルアの簡易“ライフマップ”)

(魂の枝葉が、時間や本人の感情に比例にして付着。それぞれを繋ぐ線は木の根っこのようなもので付着した枝葉の量や質に応じて太くなるようなイメージ)


そして、アルカ(ナニカ)は、他者の“ライフマップ”を使用・収益・処分できる?

ライフマップの一部を“元の「お願い」の大きさ”に応じて(≒インクの量)、アウトプット(≒印刷)し、それ(≒印刷物)を破ったり、捩じったり、踏みつけたりして壊している(ライフマップの破壊=死)


あるいは、ライフマップの一部をアウトプットしてるなどではなく、何かをすることで有効化範囲が生まれている?

例えば、元々はモノクロだが、キルアの木にカラーインクを垂らすとキルアの木は当然ながら、さらに根っこを伝って―太さに比例してインクが染み渡り―染まったものだけが有効化し、ライフマップを破るなどした場合、有効化範囲(着色されたところ)のみが現実化(実際に死亡)し、有効化されていない範囲(モノクロのところ)は現実化しない

人格が入れ替わってる部屋?の中にそれがあれば、できそうな気もするけどその手の具現(精神世界に具現?)は今のところ例がない。

ただ、これができるなら同日同刻に一定範囲で死者が発生しそうな感はある。


さて、それでは「お願い」の方はどうなのだろう。

イルミの強制ワープなどはライフマップ上のイルミを、座標(ゾル家の人達)に引っ張るのだろうか?

ただ座標が目的地にいるとも限らないから、今の場所もわかるのだろうか?

ワールドマップとライフマップは重なっている?(見方を変えられる?)


近い方法で、「億万長者」も実現できそうだけど、現金輸送船なんてどう繋がっているんだろう。

ヤスハのライフマップの中(過去の職場等)にあった?

それとも、“魂の枝葉が、時間や本人の感情に比例にして、何かに付着して残留する”なら、お金なんてものはそれこそ執着の対象で知覚できる?


しかし、どうやってバラ撒いたのだろうか。

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乗組員を操作した?

すんごい面倒臭そうなんだよなぁ。
31_042

「ですのーと」じゃないが、ライフマップに書き込んでる


それとも、

依頼者が思い浮かべた“成就の図=抽象的でも可”(モノクロ)

インクを流し込んで、

現実化する?


特に考えもなしに、色付けとしたが“使う色”によって効果が違う?

「死罰」実行時

紫(レベルにより色が濃くなり、染まる量や死に方が変わる?)


「お願い」を叶える時

=願いの種類によって色が違う


治療のお願い」叶える時

=アルカ(ナニカ)の持っているインクの中で一度に使える量が最も少ない色?遠隔では威力・精度が下がり色が十分に出ない?


何となく繋がったようにも思えるが、結局のところ“どう実行されてるか”はわからんままですなぁ。

結局なんで、あの現金輸送船だったんだろう。


「空からお金が降ってくるイメージ」で、地上にあるお金を空に運んで落とすよりは空中にあるお金を落とした方が楽=最も近くで、空に浮いてるお金(=現金輸送船)をばら撒いた?

いくつか「お願い」成就の方法に複数ある場合は、その中で最も簡易なものが選択されているのだろうか。

如何せんしっくりは来ないが、“否定”するのも元々のぶっ飛びマンボー故に出来ないってのもある。



と言うより、ここまで散々グダグダ書いておいてアレだが、これが「念」じゃない可能性も十分あるんですよねぇ。

あくまで、カルトがゼノから「念の盗む奴が居た」話を聞いて、「それなら兄さん(アルカ)を助けられるかも」=「カルトはアルカ(ナニカ)の力を念と判断した」だろうことを拠り所にしているが、カルトの判断が誤ってる可能性も十分あるわけで。


むしろその「各々キャラクターが必死に考えてやってることが実はズレてる」感が冨樫さんっぽくてすごい怖い。
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“あれは別の何処かから来た闇(なにか)だ”

シルバの言葉と共に挟みこまれた存在が、アルカなのかナニカなのかはこの絵だけではわからないが、

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ヤスハの描き方から、“伊藤順二さん”を意識しており、

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ミツバやハサムの死に方からすれば、


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恐らく元ネタは“潰談”。

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その犯人は南米の摩訶不思議な樹木だったが、これをハンタの世界に落とし込めばこの樹木、あるとするなら正に“暗黒大陸”(“別の何処か”)だろう。


アルカは何らかの理由で暗黒大陸の“何か”に寄生(?)され、蜜(「お願い」)を餌に人を呼び寄せ、人の欲を喰らっていた?

それとも、本当の目的は「死罰」殺した相手のエネルギーを喰らっていて、実行役は元ネタ通り、この樹木が怒って実行している?


まんま持ってくるとも思えないので、“何か”に寄生(操作?)されることで強力になった「念」で実行してたりと何からしら“冨樫味”を出して来るのでしょうけど、今後…アルカ(ナニカ)出て来るんだろうか。どうも出て来ない気がするんですよねぇ…^q^


今後“特質系の中核”が示されれば方向性が定まりそうな気がするので、その時用のメモとしてこの項目を残す。


以上。

摂食交配について

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◆摂食交配について

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作中での説明もさほど多くはないので妄想要素が増える気もするのだが、解釈の種になるかと。


◎摂食交配とは

ばんぶーのブログ
キメラアントの女王は他生物を食べることでその生物の特徴を次世代に反映する、摂食交配という特殊な産卵形態をとる。


過去の感想分ではステータス加算やら何やら考えていたが―、

例えば嗅覚の鋭い生物を組み合わせまくれば、より鋭い嗅覚を持つことになってしまうのだろうが、鋭ければ鋭い程いいというわけではなく、逆に負担にしかならないように思われたので修正。


“すべての生物が同じ大きさだとしたら地上最強生物は何か” なんて話をすると、

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その上位陣に“昆虫”が挙がることが多い。

実際には昆虫が人間くらいの大きさになったら自重を支えられないらしいのだが、作中での各種“蟻”の存在はそれを可能せしめる筋肉やら硬い外骨格があることを示しているのだろう。

蟻が人間程の大きさになった基本性能に、食い合わされた動物の特徴、そして人間の知能が合わさったのが蟻の基本構造

そして、より強い王を産むため、と
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1日250体分の肉団子を食していたので、

「何を食い合わせた」かで「基本構造」が決まり、どれだけ「栄養」を与えられたかによって「最終構造」=強さが決まるのかもしれない。


つまり、同じ“ある動物の特徴”を食い合わせたからその性能が特化されるということではなく、それを扱う「知能」「技術」そして、「最終構造」の強さで差が出て来るのではなかろうか。


◎各種蟻の人格と記憶

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パンダ(?)の解説から、人間言語を操る蟻は一定の前世の記憶を有している。


◇下級兵

・シドレ(前世名:レイナ)

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少なくとも襲われた時の記憶はかなり残っている様子。

兄(クルト)が時間を稼いだ分、死を意識してから恐怖や後悔を中核として“想い”を凝縮したのが要因?


・下級兵一般

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下級兵は電波(テレパシー)は「片言で要領を得ず」、「言葉がわかるのは珍しい」らしい。


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作中で、電波(テレパシー)を使って話す下級蟻は何度か描かれているため、ヒナの言う“言葉がわかる”は“言語を理解できる”の意味ではなく―“ろくすっぽ話さない=過去に言葉を発したことがある”―しゃべれることを指しているのだろう。


つまり、下級兵はほとんどがしゃべれず、知能が低い。


◇兵隊長

・カエル(前世名:不明)

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死の直前、強い既視感から“カエル”の記憶を呼び覚ます。

(肉団子にされた人ではこの記憶にならないため、女王自ら採って食べていた時期のカエルだと思われる)


強い刺激(特に精神的?)が魂を揺さぶる?


・イカルゴ(前世名:不明)

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イカに憧れていたタコの記憶を有しつつ、

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自分の名前は思い出せないものの(恐らく新しい人生を歩む決意が強く、過去を必要としていないため)
仲間の名前を思い出せる程度には前世の記憶を残していた。


素材生物の記憶を引き継ぐことは、その外見を強く受け継いでいることと関係あるのだろうか?


◇師団長

・コルト(前世名:クルト)

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自身の名前も若干異なり、無意識化で“レイナ”の名前は口に出たが、その記憶はない。

強く残っていたのは“○○○を守る”という想い。


死の直前に抱いてた感情とその内容によって、残り方に差が出る?

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また、どうやらクルトはレイナを守れなかったと認識している。

カニに襲われ即死したのではなく、秒単位で時間を稼ぐも致命傷を受け、意識混濁下でレイナの叫びを聞いていた、とかなのだろうか。


女王の死(精神的ショック)を受けるまでは思い出せずにいたが、明確な意志(レイナを守る)と、意識混濁化の記憶では残り方に違いが出るのだろうか。


・ジェイル(前世名:メレオロン?)

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メレオロンが前世の名前を思い出したのは最近(ペギー死からさらに後)で、それ以前はジェイルと名乗っていた様子。

しかし、カメレオンっぽい名前の者がたまたまカメレオンに転生したというのもあまりに出来過ぎな気もするので、本名の一部+カメレオン=メレオロンなのかもしれない(妄想)。


ペギーが殺された時それが生前の里親とは気付けず、その後思い出したらしい。

明確に女王による念操作があったとは言われていないが、原生生物に比べ多用な個をもつ人間キメラアント、それも前世の記憶を有している者達が女王の下から離れようせず、「完全に」ではないが、ある一定の行為をしないように、またするように強制されて(仕向けられて)いたように思われる。

そんな蟻達が、女王絶命後(王誕生後)、手の平を返すが如く態度を変えた。

ばんぶーのブログ

これは、女王誕生前と後で階級の分裂が起きるというキメラアントの生態通りなのだが、原生生物ならばまだしも、人としての記憶を持つ者達がそう易々とその役割に従う事には疑問があった。

女王が意識的にそれを用いているのかはわからないが、女王による操作が消えた事とメレオロンの記憶が少しだけ戻ったことに何か関係があるの“かも”しれない。


・ウェルフィン(前世名:ザイカハル)
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かなり前世の記憶を覚えている様子。


“まだ覚えてやがった”

という言葉から―ハンタの世界にも輪廻転生のような概念があり―ザイカハルは仲間が蟻に殺されていく中、現世を終わりを受け入れ、“生まれ変わったら”と“次”を考えていたのだろうか?


“忘れているように”と願った(意識した)結果、逆にそれが強く残った?

言葉がペラペラ喋れるのは人間の頃の記憶が残っているからであるように、

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自然に四足歩行や匂いで相手を追跡できるのも、狼だった頃の記憶がある、ということだろう。


・レオル(前世名:ハギャ(恐らく))
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メレオロンの言う、“獣の特性の方が強い奴”の代表例だろうか。

ライオンの頃の記憶もかなり持っている様子。


◇ジャイロ(前世名:ジャイロ)
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役割は“兵隊”蟻の様だが、階級不明。
強靭な意志で女王の命令を何一つ受けつけず、自らの意思で女王存命中に離脱。


“彼の凶悪な意志が人間だった頃の記憶を失うことを許さなかった”

“彼はジャイロのまま生まれ変わったと言っていい”

との神の声が附された。


◇護衛軍・王

階級は違うが、状況が同じなのでひとまとめ。

・蟻であるにも関わらず、電波(テレパシー)は使えない

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・組み込まれた動物の特徴を行使していることから、動物側の記憶は―少なくとも潜在的には―持っているが、人側の前世の人格持ちが1人も居ない

◎情報の統合と検討

1:人間蟻=[特徴素材(動物など)+人間]/蟻

2:使われた人間の数(混成率?)=下級兵<兵隊長<師団長<護衛軍<王

3:言語使用状況

  人間=(音声)言語

  蟻=電波(テレパシー)

  人間蟻=【電波のみ(下級)】<【電波+言語(兵隊長・師団長)】<【言語のみ(護衛軍・王)】
4:前世の人格持ち

  混成率=【珍しい(下級)】<【そこそこ居る(兵隊長・師団長)】<【いない(護衛軍・王)】

◇多重人格蟻の不存在

蟻の階級が高まれば高まるほどに混成率は上がっている様に思われるのだが、何故多重人格者が出ないのだろうか。


例えば、「ザイカハル」と「ハギャ」を食べて「牛」を混ぜたなら、「牛型の人間蟻」が出来るのだろう。

そして肝心の人格なのだが、「ハギャ」と「ザイカハル」の2つが共存しているケースがあってもいいと思うのだが、実際(作中)にはそのどちらかが収まっているケースしかないように思われる。


・≒椅子取りゲーム?

「牛型の人間蟻」という椅子(器)の奪い合いが内部で起こっており、最終的に勝ち残った魂がその椅子(器)に収まっている?


しかし、それだと“レオル”に収まっている魂は「ハギャ」のみとなりおかしいか(ライオンの記憶を持っている)。

1種1魂?

「牛型の人間蟻」なら、分解すると(牛+人)/蟻

「蟻」の部分は女王の卵子となるだろうから、「牛型の人間蟻」は「2種(牛と人)・2魂」?

ただ各々の蟻たちは、特徴素材(動物など)の記憶を思い出している時に人格が入れ替わっているような様子はなかった。

それに「牛型の人間蟻」という種で考えれば、1種か。


・≒色の調合?

「赤」「青」「水色」を混ぜたら「紫」になるように、

「ハギャ」「ザイカハル」「牛」を混ぜて「牛型の人間蟻」になる―3種の魂があるのではなく、混ざって1つの魂になる―ということなのかもしれない。


上記配色は同比率で混ぜた結果だが、色の比率が違えば結果も変わる。

「ハギャ」(8)「ザイカハル」(1)「牛」(1)ならば「牛型の人間蟻」(ハギャ)と言った感じだろうか。

色味が変わる(変質する)ことが、前世の記憶の多寡に関わってくるのだろうか。


その様に考えると、上記の階級ごとの違いも色味のバランスのせいなのかもしれない。

下級蟻は、「人間蟻」には違いないが、混合率的に人間以外の色味の方が多いから「人間味」がない(喋れず)、記憶も薄い。

中級蟻(兵隊長・師団長)は、「人間蟻」には違いないが、混合率的に蟻の色味もそこそこに人間の色味も多いから両方の特徴を持つ(喋れる一方、電波も使える)。

上級蟻(護衛軍・王)は、「人間蟻」には違いないが、混合率的に人間の色味が多すぎる結果として、蟻の一部の特徴が薄れた(電波使えない)―ということだろうか。


◇色の強さ
“色の比率が違えば”と例えたが、実際にハギャもザイカハルもこの世に1人で、比率は同じである。

しかし、染まりやすい色、染まりにくい色などがあるように、“色に強さ”があるならばそれは比率のように結果に影響を及ぼすだろう。


そして、その色の強さを示した最たる例がジャイロなのだろう。

“強靭な意志で女王の命令を何一つ受けつけず、自らの意思で”女王存命中に離脱。

“彼の凶悪な意志が人間だった頃の記憶を失うことを許さなかった”

“彼はジャイロのまま生まれ変わったと言っていい”


神の声(ナレーション)から、持前の意志力が記憶を失わなかった(他の色に染まらなかった)理由の様だ。

元々の色(例えるなら“黒”?)が強い事が理由なのだろうが、それならばレイナはどうなのか。

幼い子供はそれこそ真っ白なキャンパスのようなもので、むしろ何色にも染まりやすいのではなかろうか。


・死者の念?地縛霊?

ばんぶーのブログ

能力者の場合“死者の念”として残りうるケースが示されたが、果たして非能力者の場合はどうなのか。


どうも原理自体は同じように考えられる気がするのだ。
ばんぶーのブログ-6巻p61

非能力者でもあってもオーラ(生命力)はあり、

ばんぶーのブログ

無意識のウチにソレを用いることもままあり、非能力者においても“起き得ない”とは言えないだろう。


ただ、念能力者に比べオーラの絶対量が少ないために執着や憎悪の対象へ向かえるほどの力はなく、そこに強く留まる、言うなれば“地縛霊”の様な状態になるかもしれない(ある“色味”が強く残る)。


死の際、考える時間があったかどうか

自分の死を受け入れていたかどうか

“死の先”のことを考えていたかどうか

強い心の残り(執着)や憎悪、明確な意志があったかどうか


色々な状況や、感情の種類、思考の内容、考えたところで答えは出ないのだろうが、その者の元々の色(意志力)死者の念(地縛霊)によって色味が強まり、そして摂食交配により新たな器が用意されたこと等が絡み合った結果が、記憶持ちの輪廻転生者の誕生に繋がったのだろうか。


と、そんな感じで念とは―、

“心”技体

自らの生命エネルギー(オーラ)に“魂の枝葉”を分け与えた様な力なのかもしれない、という妄想をこねくり回してみたが、霊とか魂とか―真実はさておき―世の人々が一般に呼称しているあやふやな存在の話を真面目な顔して考えるのはどこかくすぐったいというか、

“モルダー、あなた疲れているのよ”

と言わんばかりに脊髄反射的にどうも反発してしまう部分がある。


・摂食交配=念能力?

霊とか魂だとか、そうゆうよくわからないもの薄くしたパティーン。

単純に摂食交配を念能力として捉えることもできるのではなかろうか。


イメージとしてはイルミの

5_017

“改造(?)”と、


21_129

“(緩めの)条件操作”を混ぜた様な力で―、


対象(女王が気に入った種)と、組み合わせたい特徴と、自らの生殖能力を組み合わせることで、

自分の“子供”として造り直すことができる特質系の能力なのではないだろうか。


レイザーの人形が―、
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頭の玉が増えれば増えるほど強くなるように、

“子供”も改造されればされるほど(分子部分が増えれば増えるほど)強くはなるが―“元”は壊れてしまうのかもしれない。


餌を殺したコアラは
19_031

“今日中に差し出せばいい”

と言っていたが、“生物学上の死”と、“女王の能力上の死”が違うためだろうか。


主人格の決定は、“色の調合”をそのまま流用。

ジャイロの場合は、元々の色の強さ(意志力)。

(肉体改造は強制的に行われたが、精神改造(=緩い条件操作)は尋常ならざる精神力でもって抗った→念 系統別①(操・放・特) )


そして肝心のレイナなのだが、改めて考えて見ると疑問がいくつか湧いて来た。

クルトとレイナは同時期に食われたのに、

何故、大きな差が出たのか。

“人間”というお気に入りの餌を見つけ、より捕獲範囲を広げることを考えれば、クルトもレイナも師団長として作った方がよかったのではなかろうか。


手持ちの餌では師団長級(上級兵隊蟻?)は1体しか作れなかったのだろうか。

ただそれならば、【(鳥類?+クルト+レイナ)/蟻=コルト】といった具合に混在してもおかしくないのではないだろうか。


―と、ここで一度“こっちの世界の蟻”のについて学んでみた。

“キメラアント”という蟻は当然のことながらこの世界には存在しないが、現実世界の“蟻”の生態をハンタの世界に落とし込んでいるだろうから、“元ネタ”を知ることで、方向性が定まる可能性があるためだ。


蟻の種類は非常に多く、全ての蟻が全く同じ生態を持っているわけでもない様だったので、“全部の蟻がそうだ”というわけでもないが、気になった特徴を抜粋。


・羽は生える?

「有翅アリ(ゆうしあり)いわゆる「羽アリ(はあり)と、「無翅アリ(むしあり)いわゆる普通の「アリ」は別の種類というわけではなく、繁殖期に羽を生やし終ると羽を落とすしているらしい。

羽を生やす蟻は“繁殖”をする蟻であり、働きアリは生やさない様だ。

18_184+21_028

作中でも確かに本来繁殖を行う蟻には、羽が生えそうなところが存在していた。


もちろん、予め飛行する動物を組み合わされてる者は最初から生えっぱなしであったが、

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女王が死ぬと兵は巣から散って生殖能力をフルに発揮するらしいので、全てのキメラアントは潜在的には羽を生やすことができるのかもしれない。

・女王のバーター(格下の“代用品”)?

継承生殖虫だとか、置換生殖虫だとか色々な種類と呼び方があるようだが、副王・副女王のことで、女王に何かがあった時、代わりに生殖を行う蟻がいるらしい。


思えば女王蟻は登場時、

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かなりの怪我を負っていた。

すると、万が一の事態に備えることもありえるのだろうか。


つまり、ひとつの解釈として「シドレ(レイナ)=バーター」もありなのだろうか。

女王が致命的な怪我を負うも“生存中”であれば、女王の“条件操作”に従いシドレ(レイナ)が卵を産んでいた?

女王死後、シドレ(レイナ)はレオル団の雑務兵となっていたが、操作が切れたシドレ(レイナ)は―肉体は成熟しているだろうが―精神がそれに伴っていないから生殖を行うことせず、力もないから雑務兵扱いをされた、とも採れる。


また、女王の最後に生まれた子供こそ、
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生物の本能を思えば、“ソレ”だったのかもしれない。


ただ、もしそうだったとしても与えられたエサの量からすればシドレ(レイナ)カイトもその機能は相当低いのではなかろうか。また、レイナを食べる頃には大分回復していた様に思えるので“代用品”は不要だったかもしれない。

・どの蟻でも王になりうる?

蟻は、最初から女王になるか働きアリになるかが決まっているわけではなく、与えられるエサの量や質によって決まるらしい。


これはずっと気になっていた疑問であった。

より良い“王の素”を見つけたら、より“強い王”が産まれるだろうから、女王は“種”の選別をしているのか、と。

実際の給仕は既に“肉団子”状態で、1日くらいしか蟻目線で“鮮度”が保たないらしいのでその選別自体出来るようには思えなかったのだ。


ただ、それではカイトちゃんの説明がつかない。

カイトちゃんの“素”はコアラの言う通り、あの時の赤毛の少女なのだろう。

しかしながら、その少女が殺されたのは時期的に“王の受胎初期”。


可能性は大きく2つ。

1:女王は味から(?)、餌の選別と保存ができる

子宮(?)内に保管庫のような場所があり、弱い餌はそのまま栄養に、強い餌は次の卵の素にしている?


―なんて言えれば色々面白い道は開ける気がするが、精神的にも肉体的にも弱い(疾患あり)レイナは、どうも核になる“素体”ではなく“栄養”か“除外”のどちらかかと思われる。

また、もし選別・保管ができるならば、なぜあの赤毛の少女だったのか。

緊急時の素体(“代用品”)様に残すなら、より強く、より成熟した雌が良いだろうから―兵隊蟻にわざわざ良い雌素体を使う必要などないわけで―ザザンやらピトーの素を保存した方が遥かによいだろう。


つまり、恐らく女王は体内で選別も保管もできない。

強いて言うなら体外で、それも“特徴素体=動物”に関しては選択しているのかもしれない(人間は肉団子にされて献上されていたが、特徴素体に関してはどう献上されているかが描かれていないため)

“魔獣”が護衛軍なのは出来過ぎのように思えたからだ。


が、その一方で選択できるなら“猫”と“蝶”は使わないのではないだろうか。

そのため、恐らく体外でなら“人間素体”も“特徴素体”も、より良いものを選びうるが、“素”よりも、エサの量や質に重点を置いているのではなかろうか(蟻由来の生物的特徴)。


2:コアラが隠していた

餌は基本的に生きたまま捕え、食事の際に肉団子にして女王に献上されるが、殺してしまった場合はその日の内に献上しなければならない。

しかし、実際に赤毛の少女は王育成中にも拘わらず女王の体内に残っていた。

―が、恐らく女王は体内で選別も保管もできない。


赤毛の少女が死んでから、カイトの肉体として現れるまでの“少なくても1ヶ月間”、何があったのか。

ひょっとすると、赤毛の少女はカイトの様に凍らされて隠されていたのではないだろうか。

コアラは―、
32_132-3

少女を「逃がして」やりたいと思っていた。「逃げて」くれ、そう祈りながら撃った。


でもそれは間違った選択だった。

コアラは激しい自己嫌悪と後悔に襲われたことだろう。

32_131

少女を追っていた連中は生かしたままとことん楽しむゲスだったらしいので、せっかくの獲物が目の前で殺され気持ちが収まらず死体でも嬲ったのかもしれないが、コアラの所属するジェイル隊は、

19_031

他の隊に比べると―“多めに見る”ところもあるが―真面目に“捕獲”をしており、コアラの様子を連日把握していることからも隊の行動は“管理”されている様に思われる。

(隊長がいないと思って“快楽で殺生をしてる”連中すらも把握できている程)


そのためこの前日の赤毛の少女も、恐らく放置ではなく“その日の食事用”にちゃんと巣に持ち帰られているのではないだろうか。

しかし、そもそもコアラはこの赤毛の少女を“馬鹿げたサイクルから逃してやりたい”気持ちがあったわけで、そのまま女王に献上すれば、ひょっとするとまた“くり返して”しまうかもしれない。


後にピトーが冷凍庫を作らせたが、“冷凍庫”とは言っても専門技術的なものではなく自然的なものであった。


NGLの気候や巣の構造(特に地下空間)はわからないが、

19_018-9

巣の下層エリアには水路があり、
20_017

カイトの氷の大きさや形状から、恐らくその水路の一部が凍っているのだろう(その近くにこの氷室があるのだろうか)。


そして、コアラは赤毛の少女の亡骸を給仕隊に運ぶと言いつつ、“くり返させないために”この地下(?)に隠したのではないだろうか。

―それから約1ヶ月後、ネテロ・モラウ・ノヴによる「削り」作戦により蟻達は籠城作戦に入った。

貯蔵されている生餌が減ったために、いつかのレアモノみたいにどこかに隠れていないかと徹底捜索されて発見されたのか、籠城が暇過ぎて巣の中を探検していた蟻に発見されてしまったのかはわからないが、“出すエサがないよりはマシ”と献上されたのではないだろうか。


以上のことから―、

カイトちゃんは意図的なバーターでもなく、そもそも女王は体内で選別も保管もできない(素は何でもよくエサの量と質に重点)と採る。


さて、やっと元の話題に戻れる。

何故、クルト→師団長(コルト)、レイナ→下級兵(シドレ)の差が出たのか。

また、レイナとクルトは混在してもおかしくないのではないだろうか。


まず、恐らく「人間」と「人間」は混在しないのだろう。

摂食交配を念能力として捉えた考えが一番近かったのかもしれない。


対象(女王が気に入った種)と、組み合わせたい特徴と、自らの生殖能力を組み合わせることで、

自分の“子供”として造り直すことができる特質系の能力。言い換えれば“対象”を改造する能力


今回女王が気に入った種は“ヒト”であり、構造は「人間蟻」。あくまで“人間”がベース(核素体)

特徴素体は恐らく人間以外であれば何でも良い。


食べ合わせた核素体特徴素体で包むことで基本構造が決まり、与えるエサ(栄養素体)の量と質で最終構造(下級、中級、上級、特殊etc)が決まるのだろう。


食われた「人間」が核素体になるか栄養素体になるか、また「人間以外」が特徴素体になるか栄養素体になるかは、恐らく運(核素体の枠が埋まっているかどうか)。

本来的に、食べる前に種の保存・選別をして食べ合わせたならば“狙って”作れるとは思われるが、の性質からか“作る”段階よりも、“育てる”段階に重きが置かれてしまったのだろう。


人格のベースも恐らく、基本的には核素体

しかし、尋常ならざる“色”の強さを持つ、特徴素体栄養素体が合わさった場合、
幽白15_192

内から食い破られることもあるのかも。


よって、クルトがレイナが混在しなかったのは能力の性質上。最終構造に差が出たのは、レイナに与えるエサが限りなく少なかったため(人間捕獲のため強い子を作ろうとした結果)。


最後に特徴について。もう容量がないので軽く。

果たして、特徴素体を複数個組み合わせることはできるのだろうか。

出来てもさほどおかしいとは思えないのだが、

22_147

どうもその例が限りなく少ない。


それもコルト配下の蟻は「核が人間以外((空系+蛙)/蟻)」だとか「蟻の特徴で羽を生やしている」、

ミミズク兄さんは「肉体操作と爆肉鋼体」で解釈できる。


そのため、摂食交配で合成できる素体は「核」と「特徴」の2つのみで、それ以外は「栄養」として合成されているのかもしれない。

もちろん産み方(卵生と胎生)の違い、即ち“腹の使い方”次第で『例外』は可能で他の特徴が潜在化しているだけかもしれないのだが。


と、今回はここまで。本当はこの続きの王関連がやりたかったが間に合わなかった(笑)
またいつか。以上。

【目次】30~32巻 中感 +α

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◆30~32巻 中感 +α 目次

ばんぶーのブログ-H×H30~32巻
32巻のアレにより、激おこスティックなんたらストリームになった私はしばらく読み返すことも出来ずにいたのだが、2年以上の時を経てついにハンタ再開!

―と、4/28に知って、

“よーし、じゃあ書いてなかった30~32巻の感想と、過去記事の更新するか!”

と張り切ったわけですよ。


更新したい記事を数えたら20ちょいありまして、

“まだ4/28だし30日以上もあるじゃん!1日1記事くらいのペースで書き溜めて行けば、余裕もあるね!”

と小学生並の計画を思い描いていたんですが、そうゆう時に限ってゲームしたくなるんだね。仕方なーね!


そんな訳で、全然間に合わなかったので前回の「微感」を上巻としたら、中巻といったところでしょうか。

下巻相当分は、またいつかやりたーね!(大人のいつかは来ない)


以前の感想分の焼き直しになる部分もあるかと思われるが、「過程の感想」と「通しで読んだ感想」ということで違いは出て来るかもしれない。

また、ハンタ休載中に身内で盛り上がった(?)ものがあったのだが―少しでも再開記念を“増量”するため―再編集して一部を公開。ものによっては今後の基礎やら種になるものもあるのかも。


記事の内容や、アメブロの文字制限の関係でいくつかに分ける予定だが、上げる記事が多そうなので「目次」用のページを設けた。


◆その他(自由帳出張)

モラウの能力について

「縁の下の11人」について

物体操作について

“数年振りの招かざる客”?

◆30~32巻感想

H×H30巻 微感 (※過去感想分)

ジン「四つ…いや八つだな」

薔薇毒について

◇H×H30~32巻 中感

摂食交配について

アルカ(ナニカ)の能力について(2)

アルカ(ナニカ)の能力について(1)

ゾルディック家絡み


以上。


HUNTER×HUNTER No.341 感想

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【No.341 ◆災厄】

No.341_01…WJ'17-27
No.341_巻末…WJ'17-27

◆目次

┣挨拶など

┣5大厄災

┣ビヨンド=ネテロ

┗ゆるせねーよ!


◆Nice to meet you again

お久しぶりでございます。

2年振りのハンタ再開に興奮覚めやらぬ、そんな情態です。


それにしても、やはりハンタファンとしてはハンタがあるとないとでは全然違うものですね。

最近のジャンプは“1回読んで終わり”がデフォになっていたので、“何度も読み直す”なんて本当に久しぶりでした。


そして本当に感心してしまう。

面白いのはもちろんのこと、“絵柄”が変わらないのはすごい。

経年で絵柄が変わる人も多いですが、休載期間を長く取ることで絵柄がガラっと変わる方もいらっしゃるわけで、“2年以上も休んでその影響を感じさせない”のは本当に素晴らしいと思う。

以前、藤巻対談にて―、

黒子のバスケ キャラクターズバイブル_178

“自分の絵を持たない”だとか、

“その時に描いてるシリーズを一番活かせる絵柄にその都度近づけるようにしている”

―なんておっしゃっていましたが、「描こうと思ったモノを実現できる“画力”(地力)」があるから、休載しても過去の自分の絵を見て“その絵柄を再現できる”ような感じなんですかねぇ…。


それにしても驚きの多い回でした。

てっきり表紙カラー+巻頭カラーだと思っていたですが、

まさかの使いまわし(笑)

まぁ変に無理掛けるよりは、負担を少なくしてちょっとでも長く続けて頂きたいので贅沢いいません、はい。


続いて、思った以上に展開が早い。

“どうでもいいところ”にスポットライトを当てて、引き伸ばしている感じが強い作品との比較で余計にそう感じるんでしょうか。


そして極め付けはアレ(○+<)w

後で触れますが衝撃的でしたw

それも、今日挙げた“とある記事”の内容の、9割近くがもう使えないかもしれないっていうね!!!

暗黒大陸と無関係とも思わなかったが、回収がここまで早いとは思いもしなかった。

もう扱わないだろうから、と急いだのに…別の項目やればよかったね…^q^


そうして、“とりあえず”の今後の予定ですが、

月曜が公式発売の日は―前回と同じくその日の20時20分を“定時”の更新時間とする心づもり。

書くことがあんまりない回は問題ないと思うのですが、帰りが遅い日や、“内容が重い”回は読み直しや検討をしたいので恐らく遅れると思われます。遅くても“火曜”朝までに、くらいで感じでしょーか。

土曜が公式発売の日は―諸事情(パツキンギャル達とフィーバーしているの)で何とも言えず。

その回の内容にも依りますが、遅くて日曜、最悪月曜更新になってしまうかも。


楽しく「あーなんじゃねーの、こうなんじゃーね」とお話できたらいいと思ってます。

ご縁のある方はどうぞよろしゅう。


◆5大厄災

新世界(暗黒大陸)に人類が足を踏み入れた代償―、現在進行形の5大災厄。

5大災厄…341_21


疑問がいっぱい。
5大災厄クエスチョン

図のような問題にした時、

「1=D」、「4=C」、「5=A」この3つはそのまんまなので問題ないだろう。

「E」も再生をしようとしてるっぽいので、「5」でよいだろう。

しかし「2と3」そして「BとF」は微妙な気もする。


一見明らかなものからやっていこうか。


【兵器 ブリオン】

謎の古代遺跡を守る正体不明の球体

ブリオン

玉ちゃんがブリオンで、体は食われた(?)人のモノなのだろう。
341_07-8
そして切り開かれた腹の中に何が入ってるんだろう?

しゃれこうべ?そう見えるだけ?


そもそも、他の災厄にも言えることだが“人類が暗黒大陸から持ち帰った5大災厄”とは言うものの持ち帰る必要あったのだろうか。

頭食われた方―かわいそうだけど―諦める手はないのだろうか。

この時の前に災厄が4つもあるから、このブリオンもヤバイ何かである可能性は高い。

腹に攻撃したら活動を停止したの“かも”知れないが、持ち帰る理由は何なのだろう。

仲間が食われたのではなく、この肉体部分が“古代人”のものかもしれないため研究目的(?)で持ち帰ろうとした?どんでもない災厄かも知れないのに?


それとも、“新世界の門番は無礼な輩を最も嫌う”と言われていたが、“内の世界のモノ”を置いて(捨てて)帰ろうとするとえらいことが起こる

あるいは、気づかぬ内に感染して、内の世界に戻って来たあと発症+感染する


そして、お洋服はどうしてしまったんだろう。

この図では頭についてるが、最初はアメーバ状で全身を覆われて(生体以外溶かされる)から人形化されているんだろうか。


【不死の病 ゾバエ病】

希望を騙る底無しの絶望
ゾバエ病

恐らくビヨンド隊が持ち帰ったと思われる災厄。

zonbie(ゾンビ)のbae(恋人)病?


“不死”と言うと、寿命が迫っている者や病気の者にとっては「希望」に思えるが、希望を騙った底無しの絶望―死ねない病。

切断された右手が再生しようとしているように見えるが、相当の再生力を持っている様子。

自給自足で50年生存中とのことなので、ビヨンドが進出したのは50年前、ということなのだろう。


この病気に罹って暗黒大陸行けば余裕じゃーん、と誰もが思うだろうが攻略できていない現状からして不死以外の大きな問題があるのだろう。


【人飼いの獣 パプ】

快楽と命の等価交換

パプ

“安眠まくら”じゃないが、至上の快楽を得られる代わりに命を吸われるのだろうか?


巣(?)の中の奴から、管が伸びて頭に刺さって吸われているのかと思いきや、管の先に何かがある。

頭に種を植え付けられ、それで夢を見て(快楽を得て)、引き換えに生命力が種に吸われて花が咲き、巣の中に見える奴は花の蜜を吸っている?

(ミイラの管の先っぽに残っているのは花弁も落ちて、残った柱頭?)


【ガス生命体 アイ】

欲望の共依存

アイ

あからさまなナニカさん。

ナニカ=ミスト、アルカ=バーンで、アルカ(ナニカ)=ミストバーン状態?


標本の内「潰れた子ども?」「縄状の人間」は、「死罰」の時の

31_035-36

「ミツバ&ハサム」と、

31_051

「カスガの“過ごした時間順”」にクリソツである。


「縄状の人間」には多数の目撃情報があり、「突然目の前でひとりでに捩じれた」らしい。

被害者の知人・縁故の繋がりが顕著な事からマフィア説も出た、とのこと。

被害者が“そっち系”で、マフィアに恨みを買ってもおかしくないから、“見せしめ”でこうゆう殺され方をされたのかも、ということだろうから、「カスガの“過ごした時間順”」でも十分通りそう。


シルバはアルカ(ナニカ)のことを

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“あれは別の何処かから来た闇(なにか)だ”と匂わすことを言っていたが、アルカが5大災厄の1つに感染(?)していたとわかっていたなら、

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アルカ(ナニカ)の幽閉+機密物扱いというのは、ひょっとすると“守るため”だったのかもしれませんね。


またインテリメガネと課長(?)は興味深いことを言っていた。

“犠牲者に新世界への渡航歴は?” “無いから頭を抱えているんだ”
逆を言えば、渡航歴があったなら起きてもおかしくない、ということなのだろう。

厄災は持ち帰ろうと思って持ち帰ったわけではなく、遅行性の毒の様に体を蝕み感染してゆくのだろうか。

だとすると“貧者の薔薇(ミニチュアローズ)”っぽい性質ですなぁ。


また、“渡航歴もない人に厄災が起きるのはおかしい”ということなら、何故アルカにアイが憑いている?

厄災は意図的ではなく、「知らぬウチに持ち帰っている」感じがするので、キキョウがお腹の中にアルカが居る時に感染して、それが子供に現れた?アルカがいくつか知らないが、十数年前にキキョウは暗黒大陸に行こうとしていた?どうなんでしょ。


そして「欲望の共依存」は誰と誰が依存しあっていることになるのだろう。

まだ「確定」というわけでもないが、人間関係がわかりやすいからアルカ(ナニカ=アイ)としてみる。


ナニカ(=アイ)の欲しかったものは、キルアのいいこいいこ?

ガス生命体はずいぶんプラトニックですね。

それも対するキルアはナニカ(=アイ)に“依存”していたのだろうか。

確かに“異常なところ”はあったように思われるが、この二人の関係で収まりそうなものが「厄災」というのも引っかかる。


それとも、アルカがナニカ(=アイ)に依存している?

“無力な自分”でも、キルアの役に―あるいはもっと緩くみんなの役に―立ちたい。

その感情にナニカ(=アイ)が応えている?

ただ共依存というよりも、アルカタイムの少なさや不安定さからすると、蝕まれている、の方が近い様に感じる。


あるいは、蜜(「お願い」)を餌に人を呼び寄せ、人の欲を喰らっていた?

本当の目的は人の欲のエネルギーを元に起こす(?)「死罰」殺した相手のエネルギーを喰らうこと?

「生体エネルギー(?)が欲しいナニカ(アイ)」と「欲に目のくらんだ人間」が共依存?

「お願い」「おねだり」がそのまま依頼者に返らないのは、貴重なカモでまた来てくれるように?

はたまた、自分の存在(どんな願いもでも叶える奴)がいることを広めてもらうため?

一番しっくり来る感はある。


【双尾の蛇 ヘルベル】

殺意を伝染させる魔物

ヘルベル
問題はこの子。

もう選択肢全部使ってしまったのだけど、強いて言うなら

荒縄君

荒縄君だろうか。


しかし殺意が伝染すると?荒縄状に自殺する???

殺意に目覚めた結果、一番身近な相手を殺しに行きそうなものだが「最も身近な相手=自分」で、両足が「蛇の双尾」化して、ウロボロスの様に2匹の蛇が憎しみあってお互いを絞め殺す?

お互いがお互いを絞め殺そうとして荒縄君になる?

(ただ元々、四肢ない人どうなるんだろう)


まぁ、この荒縄君をヘルベルの所業とするならナニカは「アイ」と「ヘルベル」の“混合”ということになるのだろう。

あるいは、この施設に「ヘルベル被害の標本」はない、ヘルベル被害は標本として残りにくい?or保存が難しい?

最悪、ヘルベルの効果を見誤っている?


正直どちらかというと、「荒縄君」よりも「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」の方が殺意の伝染のイメージに近い気がしている。

「ヘルベルの毒を用いたのがバラ」という解釈だが、それは結局のところ兵器化した人間が悪いわけでヘルベルを厄災というのはズレている気がする。


“元々人類は暗黒大陸から渡来してきた”

ひょっとして人間がヘルベル



―とりあえず、現状としてはわからないことだらけだが50年も準備しているビヨンドよりも早く「厄災」の何れかを攻略しようとするならば、アルカ(ナニカ)を糸口にすることになるのだろう。

色々なメンバーが繋がっていきそうなのだが、クラピカが繋がる感じしないなぁ。来るといいな。


そういえば、
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課長の後ろに謎の標本があったのだが、
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ひょっとして「闇のソナタ」の被害者?


色々、夢がMORIMORI(森口博子)。


◆ビヨンド=ネテロ

ビヨンド=ネテロは約50年も前にV5の調査団に加わり新世界(暗黒大陸)進出を果たしていたが、父の忠告も聞かずに未踏のルートを選び、大失敗を犯していた。


カキンでの演説の中で

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“(立ちふさがる数々の障害は)このオレが取り除いてみせよう!”
なんてどれだけ無責任な大口を叩いていたのだ、とも思ったが、非常に賢い男なのかもしれない。


何としてでも暗黒大陸に行きたいビヨンドだが、通常の方法では“失敗前科”のあるビヨンドには許可は出されない(恐らく)。

●(通常の方法)-------------------------

1:申し込み手続きをV5各国の外務省で行う

2:1では特別渡航課(以下“トッコー”)に回され契約と説明等で1ヶ月程拘束される(5ヶ国で約半年)

3:2の契約手続きをするのはトッコー課長なのだと思われるが、会うにはその国の国会議員の紹介状が3枚必要

4:1~3をクリアして初めて、V5直轄運営の外来渡航許可庁へ申請を出せるが、申請が受理される保障もなく(門前払いの可能性あり)、仮に申請が通ったとしても―何年も待ち、その間莫大な金を使うにも拘わらず―調査と言う名の自由行動のない監視付きの観光ツアー(サイトシーイング)に行けるだけ

------------------------------------●


そこで、(暗黒大陸への)不可侵条約を締結していないカキンのホイコーロ国王に「ギブアンドテイク」を持ちかけたのだろう。

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神話を読み解き遺跡を巡れば、太古の昔、我々の祖先が大陸から渡来したと言い人々に「暗黒大陸進出=“帰郷”」を訴えかけて居たが、トッコーの課長(?)が言う通りビヨンドがホイコーロに持ち掛けたのは「暗黒大陸への帰郷=移住計画」ではなく「カキン帝国への移住=植民計画(ビジネス)」


暗黒大陸に行く「通常の方法」の様な擬似手続きを―トッコーを通さずに―カキンがやることで、カキンに多くの者達を留まらせ、お金を落とさせる。

ビヨンドにその気持ちはないだろうが、ホイコーロとしては入れるの自由で出さなきゃいいわけで。

過去の事例を出しながら、ビヨンドが“立ちふさがる数々の障害を懸命に取り除いている”など引き延ばす方法はいくらでもあり、かなりおいしい様に思われる。


その代わりに、暗黒大陸探検隊を設けそのバックアップをしてもらっているのだろうがそれはまだ入り口。

“失敗者のビヨンド”が目の上のタンコブ・カキンを組み、「民衆を扇動」したとなれば怒るわけで。

ビヨンドは逆にそれを利用してV5との取引をしようとしている?


しかし、その前段階である「十二支んとの取引」自体がよくわからない。

V5のお偉方が「ビヨンド=ネテロを捕まえろ」なんて生ぬるいことを言うとも思わないだろうから、ビヨンドも、V5から協会に行っている指令は「討伐」だと理解しているだろう。

「自分を討伐しようとしている相手」に、「捕えていいぜ」は“ギブ”になりうるのか。

それも、「10対1」を考えれば、相手も取引せずとも地力で捕えるor討伐するという発想になろう。


自分の武力に絶対の自信がある?

それとも…ビヨンドは“死なない”?(不死の病ゾバエ病を持ち帰ったのは恐らくビヨンド隊)

「死なないオレ相手に討伐も捕獲も無理だろ?だから捕まってやるよ」

なら通るような気もする。


しかし、あくまで「ゾバエ病」は希望を“騙る”病気。

都合のいいものではないのだろう。

ゾバエ病を克服したというブラフで能力でそう見せられるだけ?

(それともネテロの“枷”が何か意味がある?)


ビヨンドにはわからないことだらけで「ハッタリ野郎」なのか「真正の“バカ”」なのか測りかねていた。

“人類が本が暗黒大陸から来た”という事も若干疑っていた。


しかしトッコーの新人メガネ君が

“ここ(暗黒大陸)はもう人類の戻る場所じゃない………”

と考えていたため、嘘ではなかった様だ。


本当に暗黒大陸に行きたくて、

本当に暗黒大陸を踏破できると思っていて

本当にいずれ民衆も連れていける

―そう思っているのではなかろうか。


自分を疑わない奴は“強い”。

バトル漫画・展開を期待してるわけでもないが、そんな男の登場はうれしい限りだ。

今後に期待。


◆ゆるせねーよ!
341_02

今の放映中のハンタアニメが、蟻編に続き“選挙編”も制作されることがわかった。

しかし大きな問題がある。

な ん で く ろ い の!!!?

いや、わかるよ?

原作のカラーリングが30巻しかなくて、
30巻

30巻のゲルの肌の色がウサギに比べると茶色だからでしょ?

でも違うんだよ!

ちゃんと単行本見たら、“白ヘビ”だってわかるでしょ!?


って、色々書こうと思ったけどこのノリに疲れちゃった。

アークⅡのメモリーカードを読み込まなくなったから無理矢理怒れるところ作ったの。

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今週以上。

HUNTER×HUNTER No.342 感想-1

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【No.342 ◆布告】
342_01-1st
342 巻末

地味だが情報量も多く、少しずつ匣の封印が解かれていく様子に心躍る。

それも“情報が少ない中”で興味深いやり取りが多いので、一晩で法隆寺が建ちそうな勢いである。


◆目次

┣暗黒大陸MAP

┣ホイコーロと暗黒大陸

┣V5の裏とパリストンとジン

┗5000体の兵隊(キメラ)の強さ


◆暗黒大陸MAP

内世界地図…H'sガイド152(18_170等の代用)

(比較参考1)

グリードアイランド大きさ…14_114

(比較参考2)

ハンタあいうえお表

※1:「濁音や半濁音」は“横書きでは文字の右下”に、“縦書きでは左下”に組み合わせる
※2:「拗音や促音」は他の文字よりも半分下げる
※3:「句読点や中点」は使用せず、代わりに1文字分の空白を入れる
※4: 数字は算用数字で記す

暗黒大陸地図(342時)

ほんの少しだが暗黒大陸の地理が明らかになった。

“内の世界”は暗黒大陸中央にある「巨大湖メビウス」の中に位置する、とのこと。


許可庁のデータによると確定している記録だけでも過去に人類は149回も渡航に挑戦しているが、帰還生存者が確認されているのはわずか5回で、合計28名。

それもその中で様々な検査をクリアし日常生活に戻れた者は3名。内、存命中なのはビヨンドのみ。


先週の感想ではビヨンドを“失敗者”としてかなりネガティブに捉えていたが―持ち帰ったと思われるゾバエ病の“内容(副作用)”次第だが―暗黒大陸に強い興味を持っているお偉いさん方からすれば、捨てるには惜しい人材なのかもしれない。もちろん表立っては言えないが。


◎日常生活に戻れた3名と非公式部隊 

入って早々V5の外務大臣(恐らく)へのプレゼンを任せられ、かつ荒縄君をはじめとした“事実”を目の当たりにして―

“協会が使えないとなると渡航には許可庁の非公式部隊を投入せざるを得ません”

“その場合試算では我が庁のコストが約25倍増えるという厄災が生じます”

―あんなブラックジョークをかませるなんてメガネ君の器のデカさが伺い知れる。ただの“優等生”ではないってこったね。


そして、気になるのは“許可庁の非公式部隊”

お抱えの部隊があるなら、それを投入することでコストが25倍増えるなんてことはないわけで、

めちゃめちゃ金をとるが、ハンターにも負けず劣らず、口も堅く、確実に仕事をこなせる“外部”を使うからコストが激増するのだろう。


めちゃめちゃ金取るけど、強くてハンタ協会にも劣らない“外部”。
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どうもゾル家がチラつく。


そして、ビヨンド抜いて残り2名。どなたでっしゃろ。

(3名に入っていることでビヨンドがゾバエ病であることは否定されてしまった。まぁ後から感染なんていうルートがあれば別なんでしょうけど。)

あくまでこのメガネ君が言う「帰還生存者が確認されている“5回計28名”」は、厄災を持ち帰った5回を指している様なので、敷居をまたいでもいないネテロはそもそも、この28名に含まれないのだろう。

また檻の中のゾバエおじさんも“25名の方”に入る上、一応生存されているのでこれも除外。


恐らく探検に追従した“専門家”の類で、身体能力も高く、生命力が強い人物。

それも未成年で行かせるとも思えないので年齢的に―生きていれば―最低でも70歳超

熟練した念使いで考えれば、もっと上でもよいだろう。


―言い換えれば、“強そうだけど既に死んでいる高齢の人物”。

曽祖父…25_078

その候補の1人に、何となく彼がほんのり浮かぶ。

それも彼だとすれば、アルカにアイが憑いた理由とその感染(?)経路が1つ示されるかもしれない。

要は厄災は遺伝子を侵すのかもっていうね。


まぁ単純に探検に追従していた中で一番臆病だった人or運がよかっただけの人かも知れませんけど。


◎新世界と暗黒大陸と儂等(平松愛理)

ネテロ曰く、“若い頃に二度だけ新世界へ足を踏み入れたことがある”が、儂等でさえ扉を開けただけで敷居もまたがずに踵を返した(新世界には入ったが、扉の中=暗黒国大陸?には入ってない)。


“新世界”の定義がイマイチわからないが、

最広義新世界

“【内】の外”=新世界(最広義)


広義新世界

“<限界海境線>の外”=新世界(広義)のどちらかなのだろう。

「案内人」の助けなしには、限界海境線“すら”越えられないのが人類の実情(※)というのも、限界海境線前で死ぬ探検隊も普通に居るという意味だろうから、新世界=“【内】の外”だろうか。


それにしても、ネテロの言う“儂等”とは誰のことを指していたのだろう。

清凜隊なんですかねぇ。


◎門の場所

門番とは、唯一大陸とのパイプを持つ魔獣族のことで、門番の召喚する亜人種、通称「案内人」の助けなしには、限界海境線すら越えられないのが―(公式として伝えられる情報としては)―人類の実情。

凶狸狐…1_101

門番のイメージがまんまハンター試験の時の凶狸狐さん。

「魔獣の生業」が古からこうゆう“仲介業”なのだろうか?


そしてここで言う案内人っていうのは、門番のペット的存在(=生物)なのだろうか。

それとも、案内人の念獣なのだろうか。


生物だとすれば、下手すれば探検隊と一緒に逝く危険性あるからペットだろうが家畜だろうがあんまり貸したくはないよなぁ。厄災に何らかの耐性を持っているのだろうか?

念獣だとしたら、【死罰】のシステムに近い災厄があったら「案内人」越しに「門番」も殺せそうな気もする。

“何かあった時”のために、切り離(EOP化)されているのだろうか。


ただそれが可能な場合、“内”の方々も最初から念獣やらロボット(≒トリコのGTロボ)やらゴーレム(近くの材料で回復可能)使って調査させるのはダメなんだろうか。

それだと門番から門前払い喰らう?

それともAOPだろうがEOP型だろうが、さすがに「内」に居ながら、「外」で活動をさせるのは距離的に無理がある?

はたまた、外と内の境目には何か結界のようなものが張ってあり、「内から外」または「外から内」の干渉は出来ない?


そして一番の疑問は門の場所

“案内人の助けなしには限界海境線すら越えられない”とは言うものの、暗黒大陸と“内の世界”の地理

門番(門)…341_05

―そしてNo.341で挿入された“門”や、ネテロの言葉(扉を開けただけで敷居もまたがずに踵を返した)を合わせると、どうも“暗黒大陸に”、門と門番が居るように感じられる。


どうやって案内人の助けを得るのだろう。

古の時代に、門番と何らかの契約を結んでいて、限界海境線手前(不干渉協定エリア)で“何かする”と案内人が用件伺いに来てくれるのだろうか。

それとも、内の魔獣族に門番とのコネを持っている者がいる?


また、あの“門”は本当にあるのだろうか。それともわかりやすい“イメージ”に過ぎないのか。

本当に“門”があるなら、メビウス湖の沿岸に万里の長城みたいな障壁が囲んでいるのだろうか。

(いつ誰か何のために、どのように?)

情報が少なすぎて、そろそろこのあたりで法隆寺建ちそうな勢い。

でも、いくつかの方向性は見いだせそうな気もする。


そして、わざわざ「門」と「門番」がいることから、

5_085+99

どうもゾル家の「試しの門」を連想する。

(暗黒大陸も“門”から入らないと、“何か”に襲われる?)

そして、門は複数ありビヨンドは従来の探検隊とは違う門を開いた、ということだったのだろうか。


門含め、「門番の具現物」でも、「実物」でも繋がる方向性はありそう。

(具現物だとするととんでもない質量の具現になるが、過去記事の「具現率」絡みや制約と誓約、門番のレベルでは不可能でもないかと思われる)


ふと思ったのだが、門番の魔獣族が「新世界紀行」の著者だったりして。

自分の気まぐれ(?)で出した著書のせいで、人類は“外”に興味を持ち多くの者が命を落とし、“内”に厄災までもたらすこととなった。

自責の念から、暗黒大陸の手前(メビウス湖の沿岸)に門と障壁を構えた?

かと言って、自分の同じ“本当の冒険者”の道を阻むのもお門違いなわけで、“最低限のレベルと心構えがある者”は通してくれる?


まぁ、妄想は膨らむが現状わからんわけで、今後に期待。


◎人名?地名?

「サヘルタ」、「ベゼロセ」、「オチマ」、「ミンボ」、「クカンユ」
どれも聞きなれない言葉だ。

印象としては、“地名”

あるいは調査団の“代表者の名前”

(ビヨンドは行動決定を担う専門家の一人で実質リーダーだっただろうが形式的には“隊に追従する専門家”であるため、代表者は別に存在すると思われる)


つまり、「サヘルタ隊」、「ベゼロセ隊」、「オチマ隊」、「ミンボ隊」、「クカンコ隊」が向かった先、あるいは厄災と出くわした場所を示している?


ただ、ビヨンドには敬称を付けているにもかかわらず、パワーポイント(?)上のデータには敬称はついておらず、メガネ君の会話の中でもそれが感じられないため、“地名”と捉える方が無難かと思われる。

まぁ、遺跡などから読み解いた“本来の地名”なのか、“探検隊がつけた地名”なのかはわからないが。

博識!クラピカ先生…1_102

“古代史に詳しい”クラピカ先生が居れば、容易にその答えを出してくれそうなんだけどなぁ~。チラッ。


◎ビヨンドの行った場所

そして、ビヨンドが行ったところはどこなのか。

ヒントになりうるのは“未踏のルート”に行ったことと、ビヨンドの前に“4例”があること。

(“挑戦する度に人類滅亡級の厄災を抱えて敗走して来た”と課長が言っていたため、生還の5隊がそれぞれ1隊1災厄以上を持ち帰っているということ)


地理的に言えば北と南が一番岸まで距離が短いため、進むとすれば「サヘルタ」か「クカンユ」だろう。

ただ、そうするとネテロの言う“未踏のルート”の意味が通らない。

近い「北」か「南」に行くのはむしろ当然で、過去の探検隊が切り開いたルートを元に、かつMAP作成を考えれば、ルートを“繋げよう”とするのも自然。

つまり「北ルート」の時計回りと、「南ルート」反時計周りは至極当然に取りうるルートの1つかと思われる。


すると、遺跡の情報や「新世界紀行」の作者の冒険日誌(あるとは言われていないが)などの情報を元に、多少の地図が作れているのかもしれない(そうでないとメビウス湖の形もわからない)。

だとすれば、未踏のルートとは“仮マップ”の外という意味で、「サヘルタ」~「クカンユ」の5箇所の内、どれかが仮想マップの外にあると考えれば通る。


というわけで、残念ながら現段階ではビヨンドの行った場所はこの地図だけでは特定できないと思われる。


◆ホイコーロと暗黒大陸
ホイコーロ国王の目的は、トッコー課長(?)の言う通り「移住(ビジネス)」かと思っていのだが、自ら―それも後継者候補を14人も引き連れて―まさかの第一陣で行くんですね…。今回ある意味一番意外でした。


ビヨンドとチードルの会話からするとビヨンドはホイコーロ達を暗黒大陸でH協会の監視から逃れるための“囮の1つ”に使うつもりだったのでしょうけど―、

342_14

いくら“短期間”での製造が可能とは言え、あの規模の船が完成していることを思うと、課長とメガネ君の会話を最後に大きく時間が経過しているのだろうか。


そうすると、メガネ君のプレゼン内容は現実に進んでいて、

342_08

ひとまず(?)は限界海境線付近の無人島への移住にすることもホイコーロには伝わっているのだろうか。

それならば、多少は納得。


が、わざわざ行くかねぇ…。

大した贅沢もできないだろうし、暑いんだか寒いんだかよくわからない、それも「限界境界線」の内側とは言ってもギリギリなわけで、少なくとも今のところよりは安全性の保障もないわけで、私なら行きたいないですなぁ(せめてある程度の開発も進み、安全が確認されてから)。


ここでちょっと疑問。

“案内人の助けなしには限界海境線すら越えられない”

とは、改めてどうゆう意味なのだろう。


「“内”の外~限界海境線未満」危険(大)なのか。

だとすると、なおさらホイコーロ国王が第一陣で行くことに疑問。

342_14

ひょっとして、“クジラ君”がその攻略法?

ジンの暗黒大陸想像図(恐らく、遺物の記録から得た情報を凝縮したイメージ図)でも、

ジン想像凝縮図32_166-7

クジラ君が居たが、それへの“擬態”が目的?

(ただ、モーター音とか普通にバレそうなものだけどなぁ。)


ふと思ったのだが、“内”の世界のクジラ君の形をした島があるけども―

ばんぶーのブログ

―ひょっとして、“人類が暗黒大陸から渡来してきた”時に使った方舟だったりして。


あるいは、「“内”の外~限界海境線未満」危険(小)なのだろうか。

「“内”の外」には違いないため、気候も荒れるし、それなりの危険生物の襲撃もあるだろう。


いや、何かの襲撃があるなら、ネテロの楽しみにも繋がる上、そうゆうのがなかったから興味が湧かなかったと言っているから、「自然との格闘」だけなのか?

しかし、“内”~暗黒大陸間に生物が全然いないことも考えられないし、異常な気象?海流?に対応できる力を持っているくらいだからそれなりの大きさと力もあるだろう。

単純に、ネテロの考える「個の戦い」の枠に入ってないんですかね。

“内”~暗黒大陸間に危険生物はいるだろうが、「食うか食われるの戦い」で食物連鎖にすぎない。

つまり、それもひっくるめて“自然”なのだろうか。まぁ、そこまで違和感はない。


話を戻と、それなりの危険はあるが、クジラ君規模の大きさの船になれば、襲われるリスクも少なく、多少の悪天候や嵐等ではビクともしないって事だろうか。

まぁ…無難な感じですかねぇ。


最後に「“内”の外~限界海境線未満」安全というパティーン。

“案内人の助けなしには限界海境線すら越えられない”の意味は、限界海境線を越えようとするくらいから急激に気候が変わったり、何かの襲撃を受ける、という意味だろうか。


つまり、「不干渉協定エリア」は暗黒大陸からの危険(気候・危険生物等)に晒されない保障がある?

この「不干渉協定エリア」を結んだのが「内と外」だったら、ありうるような気もする。

というより、200年前にV5が締結した不可侵条約も、「内と外」で結ばれたもので、「不干渉協定エリア=緩衝地帯」と考えれば、比較的安全なのも納得。


―が、今のところ内と外が過去に争っていたような描写も情報もなければ、この条約が「内と外」で結ばれたものならば、カキンをV6に迎え入れてバックアップしようなどという発想にはならないだろうから、あまりにも無理があるかね。


まぁ、無難にクジラ君の“規模”や“擬態(効果あるかね)”がある程度の安全を保障し、ひょっとしたら分かる者にはわかる“歴史の踏襲”でアレになった、くらいに緩く捉えておく。


そして、ある程度の安全が確保されるなら―多少不便があろうとも―“あっち”の方が安心なのかもしれませんね。

今回のV5の外務大臣(恐らく)の知識の差や様子から、各国の“暗黒大陸への力の入れ様”には大分差があるように思われる。

しかし、あそこまで大きく打ち出されてしまえば、人の夢は時代のうねりのとなって最早止められないわけで、V5に迎え入れて、かつ手を貸さなきゃいけない。

内心穏やかではないだろうし、V5程の大きい大きい組織になれば当然一枚岩ではない。

すると、ホイコーロ達は“誰でも入れる”状態のカキンにいるのは、ひょっとすると危険なのかもしれない。


あるいは、別の考えがあるとするなら、ホイコーロ=高●クリニックの院長と同じ手法?

あの方は「(特に)新しい施術を使う際には、自分自身の体を使って安全性を示す」というポリシーを持っているようだが、ホイコーロも暗黒大陸切符を手にしてもらう“お客様”に安全と信頼を示すなら、“自分自ら行く”というのは、ある程度の効果は出すと思われる。

(眼鏡を掛けながら●ーシックを勧めている連中よりは遥かに良い)

今のところ、ホイコーロの人物像が見えてこないので何とも言えない部分は残るが、考えてみると今回の“一番乗り”はおかしくはないのかもしれない。


まぁ、ひょっとすると本当に何もわかってない名誉・名声が欲しいだけの人かもしれませんけど。



…まさかの文字数オーバー。

すんごいギリギリの文字数で入らないっぽいんですが、削る作業がもう面倒臭いので、分割。すわせん。

HUNTER×HUNTER No.342 感想-2  へ続く

HUNTER×HUNTER No.342 感想-2

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HUNTER×HUNTER No.342 感想-1  の続き


◆V5の裏とパリストンとジン

今回出てきた“内”の外の地図は、

暗黒大陸地図(342時)

コマごとで「メビウス湖の沿岸の形」も「“内”と湖の比率」も異なるので、必ずしも明確な根拠にはなりえないだろうが―、

18_168

―泳ぐのに適した形態でもない女王が泳ぎ切るには、およそ無理な「距離」と「環境」に思われる。

つまるところ、キメラアント自体は“外”のものだが、女王は“内”から来た、ということになるのだろう。


今回のメガネ君のプレゼンの中で、各国の外務大臣(恐らく)間で、暗黒大陸への知識や姿勢に大きな差が見受けられた。

そして、唯一の生存者であり“使い道”もあるビヨンドに対してすぐさま狩指令を出したことから、暗黒大陸進出に断固として反対してる国、もしくは裏では積極的に暗黒大陸に手を出し“公表できないこと”をしてい(てそれをバラされては困)る国が、V5の中でも上位にいるのだろう。


以前の感想分でも―

1:元々のキメラアントは女王蟻で10cm程度。※今回の女王は2m以上か(キルア談)

2:女王自身の認識、形態、知能などから人間との摂食交配によって誕生している可能性大

3:1・2から数世代以上を重ねている

4:キメラアントの女王が数世代以上繁殖したにも関わらず、生態系の乱れが表立たなかった

5:1~4から、それなり金銭と規模をもつ組織的な背景が想像しうる

―元々女王の存在には疑問あることには触れていたが、それができうる規模としてはV5は申し分ないだろう。


しかし、その計画の途中で何らかの問題が生じ逃がしてしまった、というのも若干不思議である。

女王は戦闘個体ではないから、恐らくさほど強くない。

それも、女王が大きさから数世代以上を重ねていると思われるが、少しずつ大きい女王を確保していかなければならないから―
19_109

―各世代の“王”は生まれる前ではなく、生まれて子供(女王)を作らされてから“排除”されていると思われる。


薔薇は極端にしても、それなりの兵器とそれを安全かつ計画的に使える設備があるのだろうが、その環境下で果たして女王を逃がすのだろうか。

可能性としては、わざと逃がしたか外部からの妨害攻撃等を受けて施設が破壊され逃げられたか、あるいは、女王の父(王)が暴れて施設を破壊した、等が挙げられるだろうか。


女王が流れ着いた場所からすれば、その犯人は“ヨルビアン”と言いたくなるが、どうにも“わざとやった臭い人物”がいるので何とも言えず。

ジンの予想が当たっているなら(当たっているだろうけど)、そのガイキチっぷりから本当にパリストンなんじゃねーの感が凄まじい。


パリストンは証拠の残るようなマネもしないから、V5のいずれかが造っていて、それを綿密な調査で突き止めて現場を抑えに行ったところ想像以上の抵抗に遭い、その混乱に紛れ遺憾ながらも“女王”を逃してしまった―というあらすじだろうか。

いやいや、パリストンさんが黒幕なわけないじゃないですかー。


◎ジンとパリストンのやり取り

正直よくわからんかったところ。

“今回の騒動はお前お得意の強制二択だろ”

“協会がビヨンドの挑発に応じれば世界中に…そして応じなければハンター協会に5000体の兵隊(キメラ)を送り込む”


・“今回の騒動は”

まずこれ、どの範囲を指しているのでしょうね。

それ次第で、ビヨンドの性質や、キメラアント女王の一件の黒幕像とその目的の方向性が大分違ってくるように思われる。


“カキンでのアレ”が大前提としてあって、(保守派の)V5からは「狩指令」がH協会に行っているだろう一方で、今となっては唯一の生存帰還者であるビヨンドには使い道があるため、ひとまずは話し合いの場を取ろうと許可庁からは「捕獲指令」が出ることは想像できるかもしれない。

特に十二支んの性格―特にチードルやミザイストム―を知っていればすぐさま「狩(ハント)」ともならず、ネテロへの感情も相俟ってビヨンドの出方次第では容易に話し合いの場を設けられるだろう。

それも、身内(協専)からの情報を上手く使えば、早すぎず遅すぎずのベストのタイミングで突入もできる。


…先週ビヨンドをかなり評価したが、、、パリストンの方が役者が上なのかなぁ…。

ひっくるめて「パリストン・プロデュース」として、“今回の騒動は”なのだろうか。ビヨンドも一緒に踊らされてるのかなぁ…。。。


が、個人的にはまだビヨンドの評価を下げたくないので、敢えてそのルートは遠くから眺めるだけで別ルートに侵入。

「ホイコーロと暗黒大陸」の項目で触れた通り、ある程度の時間経過があり得る(ビヨンドが拘束されてから数か月は経っている?)。

すると、今更“カキンでのアレ”~“ビヨンド訪問”“今回”の騒動というのはややズレているように思われる。


ということで、別の騒動が裏で起きていたのではなかろうか。

例えば、5000体のキメラが居る元NGLで暴動一歩手前の騒ぎがあったとか。

(元NGLでの)今回の騒動は、お前お得意の“強制二択”の仕掛けづくりだろ?―ということになるのだろうか。


ビヨンドの評価を下げずに読むなら、パリストンはビヨンドの思惑や計画に乗っかって利用した、という感じなのだろうが―

32_204-5

―どうしてもパリストンの合流が早すぎる気がするなぁ。

やはり、少なくともパリストンはビヨンドの存在は知ってたのだろうか。


かと言って、ビヨンドを引っ張り出すために(ネテロを殺すために)キメラアントの女王を世に放ったというのも違う気もする。

会長に“面白い茶々入れて遊んでいた”だけ?

結果、会長は死んでしまったが“もっと会長と遊びたかった”から、その“代用品”の品定めに行った?


現時点では、パリストンがあまりにも匂うが、ビヨンドが手の平で踊るだけのお人形さんというはあまりにもったいない素材に思えるため、まだマイナス評価はせず見守りたいところ。


・“強制二択”

強制二択

現実世界でも使われる“強制二択”という言葉もいくつかニュアンスの違いがあるようだったが、それで捉えようとするとどうしても違和感を覚えた。


“どちらを選んでも似たような結果(=蟻をプレゼントされる)が強制される二択”

=パリストンお得意の“おちょくり”

くらいがしっくりきた。


まぁ予告通りの、
32_105

“本気のおちょくり”なのでしょうか。


そして、謎のプレゼント品。

協会がビヨンドの挑発に

1:応じて暗黒大陸に行ったら世界中に―

2:応ぜず“内”に残ったら協会に―

―5000体の兵隊(キメラ)を送り込む


パリストンの中で“おちょくりたい”順位は誰が一番高いのだろうか。

“協会”なのか、それとも“代用品(?)”の方なのか。

正直イマイチわからない。


順々に考えてみますか。

ビヨンドとパリストン、そしてチードルらが暗黒大陸に行き、その後世界中にキメラを送り込まれた時に困るのはどっちか。

ビヨンドらが暗黒大陸に立ち入った後に世界中にキメラが出現したら災厄が降りかかったと誤認し、暗黒大陸進出に消極的になるのだろうか。


たぶんならないですよねぇ。

“厄災”は持ち帰るものであり、帰って来てもないのに発生したら別の理由を考えるだろう(そもそもビヨンドはもう外に行ってる状態なので、それだけで十分。成功して戻ればいい)。


というより直近でキメラアントの騒動があったばかりなのだから、わかる者はすぐわかるだろう。“生き残り”、“残党”が居たのだ、と。

極め付けは東ゴルドー事件の裏を知ってる者(特にV5)からすれば、H協会が全くその役目を果たしていなかったことに激昂するのではないだろうか。

それも、5000体の兵隊は“本物”に比べるとそこまで強くないと思われるのだが、ネテロ元会長は“この程度の外敵”を討つために“薔薇”を用いたのか、と勘違いする輩も出る悪寒。


世界にキメラを送り込まれて困るのは、協会。

内から外に電話が通じるとも思えないので、時期を見計らって同行しているパリストンが十二支ん達にキメラの事をわざとらしく話せば気が気ではないだろう。結果、暗黒大陸での任務も失敗すれば万々歳、といったところか。

続いて、ビヨンドとパリストンは暗黒大陸に行きチードルらが内に残って、協会にキメラを送り込まれた時。

こっちの方はビヨンドは全然困らないのだろうが、よくわからない部分もある。

いつ送るのか。どうゆう目的で送るのか。


兵隊(キメラ)と表現されている様に、5000体のキメラが協会を襲撃するのか。

性格的にもパリストンは操作系っぽいし出来そうな気もするのだが、物体操作は愛用品を使わないと威力・精度が上昇しないことが多いことから、モロ証拠が残るような気もする。

32_053

これまで証拠を残してこなかったパリストンらしくない。


お得意の“べしゃり”で、協会を襲う様に仕向ける?

(それの下準備が、さきほど触れたジン言う“今回の騒動”?)


まぁ、言ってしまえば5000体のキメラ達は“協会に見捨てられた存在”なわけで。もちろん、キルアのかく乱によって元々の計画の1/10までしか実行されなかったが、被害者目線で言えば“何で自分達は助けてくれなかったのか”となるかもしれない。

ハンター協会がしっかりしていなかったから、自分達は化け物にされ、“選別”で45000人の友や家族や最愛の人を失った。


誘導の仕方次第では、協会に怒りを向けることは簡単なのかもしれない。

かと言って、恨みを糧に協会を襲撃しようぜ!と誘導したところで―仮に復讐を果たせたとしても―待ってる先は軍事制圧だとはわかるだろうから、乗ってくれない者も多くいるだろう。

やはり正攻法の復讐を提案するべきなのだろう。


すると、正にジンの言っていた「Xデー=ハンター試験」はうってつけなのだろう。

数の暴力で、協会の乗っ取りも十分可能。

そうなると、協会側としては試験の方法(内容)を“戦闘力”だけではなく、“人格”や“目的”なども基準に設けるべき、となるんでしょうけど、現実の就職活動等の面接などと同じ様に対策はいくらでも立てられるわけで。
ハンター十ヶ条…32_016-7.png

そして、十ヶ条を改めて読んでみるとちょっと不思議な文章に感じた。

“ハンターたる者、同胞のハンターを標的にしてはいけない”

同胞を標的にしてはいけない、じゃ犯罪者=人間も標的に出来ないからダメでしょうけど、

「ハンターたる者、ハンターを標的にしてはいけない」

で通じるのでなかろうか。


これではまるで、“同胞じゃないハンター”がいるかの様。

それを狙ってるのかな。まさか…ね。



今回ジンが遊び相手に立候補したことで、協会にも世界にも送り込まれることはなくなったのかもしれないが、世界にはどうやって送り込むつもりだったのだろうか。

操作なら特に考える必要はなさそうなんだけどなぁ。

パリストンの能力じゃなくて、遊ぶために蟻たちの教育をしてそれができそうな奴を作っていたのだろうか。


キメラアントの女王を育てたのがV5だったとすれば、元凶はそこだとするのだろうか。

V5は口では暗黒大陸進出反対を唱えていたが裏ではこんなことをやっていて云々、放っておけば皆さんと同じ思いをする人たちが、また生まれるかも云々で誘導?

うーん、なんとも。


◆5000体の兵隊(キメラ)の強さ

ちょうど先日摂食交配について 触れていたので、それを元に。

女王の摂食交配は、

恐らくこのこのような構造になるのではないかと思われるが、女王の“生殖個体としてのソレ”と、プフの“それ以外のソレ”では大きな差がある様に思われる。


実際のプフのソレの例を元に考えたいところだが、示された例が限りなく少ない。

それも明確な例がパームの一例しかないため、“概算”的な検討。


明確にプフのソレと示されたのは、レオル・ヂートゥ・パームの3例で―

28_078

28_051

―分類としては、ザザンと同じく“体外受精”型。


蝶の持つ“変態”を基礎に、

肉体の“変態(=キメラ化)”と、その個体に合う“翼(=能力)を授ける”=“授翼”が可能な能力

だろうか。


それも、パームが“変態”と“授翼”が両方とも行われているにも関わらず、レオル・ヂートゥに姿の変容が見受けられないことから、“授翼”だけ行われていた様に思われる。

そして“授翼”だけできるのだから、恐らく“変態”だけを行うこともできるのだろう。

つまり、個体に“変態”と“授翼”ができるが、両方もしくはどちらか一方だけを付与することもできる能力かと思われる。


まずプフによって造られる蟻の基本構造だが、恐らく女王のソレに比べると遥かに劣るのだと思われる。

というのも、パームは―
オロソ兄…23_072

同じ魚型の蟻(オロソ兄)に限らず、他の蟻に比べれば一目瞭然なほどに合成された特徴素体の色が薄く

―蟻の強さの基礎とも言える“外骨格”を持っていない様に思われる。


加えて、恐らくこの“変態”を通して、パームにオーラの著しい増加(個体としての成長=女王で言うところの「栄養素体」の箇所)もないのではなかろうか。

28_069

もし、パームに「蟻の外骨格」か「オーラの著しい増加」があったならば、恐らくキルアのダメージはあんなものでは済まなかっただろう。


パームは今後の“王国”の兵士製造の貴重な実験隊。

その完成度・使い勝手など多面的に判断できうる上、その時の状況的にプフは全力をもってこの“1号”製造に臨めたハズ。


それにも関わらず、パームに外骨格や著しい成長が見られないことから、これがプフの能力なのだと思われる。

つまり、対象の“緩い変態(緩い蟻化)”+“授翼(オプション)”の2つで、

プフ版 “摂食”交配

女王の摂食交配の劣化版(劣化基本構造)授翼(オプション)の能力と言えるだろう。


そして、恐らくプフは5000体の兵隊に対して、“授翼”を行っていない。

授翼がスピリチュアルメッセージの応用などでマニュアルで行っているか、別の能力でオートに行われているかはわからないが、次々と運ばれてくる選別体を1つ1つ丁寧に改造しているとは思えないのだ。

言わば、レーン作業の様に淡々とこなしていたのではなかろうか。


そもそも“念習得前”から授翼ができるかどうか、という疑問も然ることながら、選別でどれほどの数が生き残るかもわからない中(恐らく1%というのを知らない)―プフがユピーを大幅に上回るオーラ量を誇るならば話は別だが―OP(オプション)付加などしている余裕はある様には個人的には思えない。


よって、5000体の兵隊は、基本“変態”(劣化交配)のみ。

ただ、とびきり活きの良い個体(プフが気に入った個体等)は、例外的に授翼も行われているかもしれない。


しかしながら、プフの使った核素体は“選別”されている点で女王の時の大きな差がある。

女王は核素体の選別をしていなかったため、実際に使われた核素体の中には“選別”には耐えらない者も実際にいた。

“改造の元”に差が出れば、結果にも多少の差異は出て来ると思われる。


―が、やはりプフのソレは女王のソレに比べると遥かに劣っており、基本的に授翼もされていないと思われるため、5000体の兵隊は、さほど硬くない“兵隊~兵隊長”級かと思われる。


もちろん、5000体も生まれれば“天才”型や、“特殊”型も居るでしょうし、パリストンが遊びのために何らかの教育を施して居たなら各々が何らかの能力を得ているかもしれない。

まぁ、一概に強い弱いとも言えませんけど、ハンター協会の半分弱(協専+α)は手に負えないレベルのように思われる。




もうちょっと時間があったら、もっと色々書きたいところもあったのですが、残念ながら今回はここまで。

序盤は色々妄想が膨らんで楽しいですなぁ。


以上。


--------------------【補助】--------------------

※7↓(下の画像はコメント7に関係、という意味)

日村くん…342_17

342後感

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アメンバー限定公開記事です。

HUNTER×HUNTER No.343 感想

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【No.343 ◆】

梅さんぼこ
343巻末

梅さん、源さん。

どっちで呼ぶかによって、年齢が見え隠れする予感。


そして今週はしこたま疲れてしまっていて時間的にも余裕がないので、いつも以上に自分の文章を読み返さず、感じたことをそのまま書く感じかも。

(来週はもうちょっと頑張りたい(´・ω・`))


◆目次

┣強制二択(解答編)

┣密室裁判(クロスゲーム)

┣新たな十二支ん

┣腕っぷしなら…

┗保健室のオバさん


◆強制二択(解答編)
強制二択改

恐らくパリストンはジンと同じく、自らの欲求に素直で、“ただただ楽しみたい人”。

“楽しいもの”が大好きで、“楽しそうなもの=構ってくれる相手(標的)”を常に探している。

“楽しそうなもの”を見つけると、次はそれが本当に“楽しいもの”かの品定め。

自分の理想を勝手に押し付け、状況に見合った「試練=(ある意味)“厄災”」を与え、それに応える相手に愛情と快楽を得る―
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―正に“怪者”なのだろう。


そして解答。

“協会がビヨンドの挑発に応じれば世界中に…そして応じなければハンター協会に5000体の兵隊(キメラ)を送り込む”


協会がビヨンドの挑発に応じて公式に暗黒大陸へ行くとするなら、より専門的な人材が居るが―諸事情により―チードルはその人材をハンター試験で募り協会単体で動こうとする。それが一番現実的で効率もいい。

が、それはパリストンの“理想”からはかけ離れた、最も中庸で退屈な判断。

だから、次の“楽しそうなもの”を探すために世界に蟻を撒く


パリストンの理想は―V5との決別も覚悟して、断固としてビヨンドの挑発には応ぜず同行は断固として拒否し、さらには非正規ルートで海を渡り、一足先に暗黒大陸でビヨンドを待ち構えて一言「お前を狩(ハント)する!」情景。

もし、協会が自分に応えてくれるなら、パリストンも喜び勇んで相手の顔面めがけて大槌を振り下ろす(協会に蟻を撒く=蟻にハンター試験を受けさせ協会を滅茶苦茶にする)―という意味だったようだ。


よくわからなかったのは―、

キメラを世界中に拡散すると、パリストンの好む“標的”を一番手っ取り早く見つけられること。

そして、同時にそれが暗黒大陸がタブー視されている現状をもムリヤリ変えられる、ということ。


そもそも、拡散するとはどのように?

先週も触れた通り能力による拡散は、物体操作の性質上、足がつきそうだ(パリストンらしくない)。

そして、今回明確に出された「協会に送る=ハンター試験受けさせる」からすれば、一見明らかな不法行為で訴えるのではなく、“正当な方法”で仕掛けてくるところにパリストンの厄介さがあるように思われる。

そうすると、ジンの言う「5000体の“兵隊(キメラ)”」の意味は、戦闘的な意味ではない“パリストンが自由に使える駒”程度の意味だったのだろう。


そうすると、お得意のべしゃりで感情を揺さぶって世界各国に拡散させるのだろうが、不法行為ではない数の力と言ったら「一斉ロビー活動」やら「一斉デモ」?

世界に撒くことで、結果的に暗黒大陸がタブー視されている現状をもムリヤリ変えられる事に繋がるとなれば、外来種(暗黒大陸由来)に襲われた結果、姿こそ変わってしまったが同じ“人間”である自分達を“同胞”として受け入れてくれ

今回、カキンを軍事制圧することを避けたV5の姿勢を考えれば、襲っても来ていない相手を衆人環視の下、即・軍事制圧ともできず、V5もしくはV5手前のそこそこの国がババを引くことになるのかもしれない(5000体の蟻を受け入れる?)。

いや、嫌々受け入れるのではパリストン目線ではつまらないか。

本気で“共生”の道を取ろうとする指導者なら、パリストンも茶々を入れたくなるだろうか?

NGLみたいな国があるくらいだから(あそこは真っ黒だったが)、似たような国はいくつかあるのだろうか?


あるいはひょっとして、既に“内の世界”には、“人間以外の暗黒大陸由来の知的生物”あるいは、“それとの混成生物”が結構な数で紛れ込んでいる?(あるいは世界のどこかで隠れ住んでいる?)

世界中で人外の者が人間との共生を訴えかければ、その中で志ある者が立ち上がる?(その者たちも名乗りを上げて受け入れる?)

実際やったらジャイロ先輩が名乗り上げそうな気もする(表向きはとても平和的に)。


常識ある大人たちは暗黒大陸をタブー化し、ないものにすることで問題の解決を図ろうとした。

しかし、現実に暗黒大陸はあり、暗黒大陸由来の生物はこうもたくさん“内”にいる。そうなれば、確かにタブー視されている現状は、変化せざるを得ないのかもしれない。


ただぶっちゃけ、パリストンの思惑はよくわからないでいる。


◆密室裁判(クロスゲーム)

ミルクは自分で入れる派の十二支んが「丑」、ミザイストムの能力。

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一見した限りでは、「警告」で禁止ルールを相手に提示し、それに従わなかった者に「拘束」などの効果が生じる能力の様だ。


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クラピカの「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)

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ウェルフィンの「卵男(ミサイルマン)などの停止条件付きの発を連想する一方で、対象への“(物的)マーキング”“接触”なしに効果を発動するところからは、

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バショウの「流離の大俳人(グレイトハイカー)や、

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アルカ(ナニカ)の能力に近いような気もする(むしろ一番近いのはバショウかもしれない)。


それも久しぶりの登場で

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突然のイケメン化を果たしたリンセン(?)のおかげで、
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能力者目線では“対象の周囲に何かがある”こともわかった。


非・能力者に見えないとなると具現以外を想像するが、オーラを格子状(=子“牛”状?)に変化させているのだろうか。ただ、突然離れたところに格子状のオーラが発生するのは疑問。

ただ、実際に離れたところに突然効果を発生させる能力者がいることを考えると、何かしら方法があるのだろう。


ひょっとして、空間支配系の能力?

現実空間に念空間の位相を重ねている(その念空間が実現化可能領域)

まんまイメージが田辺イエロウさんの「結界師」は間流結界術の「方位→定礎→結→滅」なんだけども、カード提示でタゲ指定命令告知でタゲ周囲に空間潜在化対象の命令違反+カードの反転+効果宣告で空間顕在化


能力者のレベルや能力の内容に応じた、領域(テリトリー)があり、その中に入っている者(=マーキング可)に効果を及ぼせる?

その手の領域(テリトリー)があったなら、精神的に過敏になっているクラピカは入った瞬間違和感に気づくような気もするが、特段クラピカはソレへの反応を示していない。

しかし以前に「SOC その2 」にて触れたような、領域(テリトリー)自体は発動の瞬間を除いては潜在化している(現に“具現されていない”が発として有効な状態=半具現)状態ならば、そもそも“気づけない”のかもしれない。


術者が対象を認識すること自体がマーキングとも採れるのかもしれないが、特にバショウやアルカ(ナニカ)は、内容次第では術者が認識していない、あるいは認識しえない存在にすら効果を及ぼしうる。

すると、「円」の様な特定の条件が附された領域(テリトリー)内で、適用・除外が判断されている方がしっくりくる部分もある。

しかしながらその一方でアルカ(ナニカ)は広すぎやしねーかい、と疑問も残る。

ただ、現時点で“確定”はしていないものの、ナニカは“厄災絡み”臭いので、比較対象に挙げるのも違う気がする。

バショウの力も、基本的に俳句は“全く無関係のものを詠う”のではなく、大抵が“その場の状況を詠う”から、明かされていないだけで条件(適用範囲)があるのかもしれない。

しかし、1描写だけを見て、あーだこーだと推測するのも断定するのも難しい上、すべきでもないと思うのでもうちょっとこの手の能力を見てみたいところ。今回の能力の性質、「外圧」操作か、特質系の中核になったりして。

とりあえず、派生する様々な妄想はさておき、ミザイの能力について改めて。

個人的に、現時点ではあのカード自体も具現物で「具現・操作」の能力という印象は強い。

カードは最低でも2種類以上。

白黒なので色はわからないが、カードの色(柄)によって効果が強まったり、変わったりするのだろう。

段階的にカードのレベルが上がったり、「イエロー3枚でレッド1枚相当」とできたり、状況により「1発レッド」なんてこともできるのではなかろうか。

気になった点をいくつか列挙。


◎1:密室でのみ使用可能?

ミザイがドアを閉めるところに強調(わざわざ“バタン”=なくてもいい描写)を感じるので、

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ダンチョーが使っていた「密室遊漁(インドアフィッシュ)のように、閉めきった部屋でしか使えないのだろうか。


しかし、クラピカがドアを開けた瞬間(=密室空間の破壊)に解除されたにしては、3バカの拘束解除はやや遅く感じる。それも密室空間の“完成”に強調を入れたなら、その“破壊”にも強調を入れるのではなかろうか。

また疑問は「(拘束は)すぐに解けるよ」と、

「だがもう一度警告する!一歩も動くな。お前達が抵抗する限り何度でも行動不能にするぞ。何度でもだ。」の2点。


前者だけならまだわかる。

協会は会員の生死を正確に把握している(パリス就任からの3年間で謎の“消息不明”が急増しているが)

また、クルックが投票用紙を全ハンターに送ることが出来たことからも、GIのバインダーの機能に近い能力を誰かが有しており、少なくとも生死と居場所を感知できるように思われる。

そうすると、リンセンの「不在だ お引取り願おう」に対して、

ミザイの「ならば彼が戻るまでここで待たせてもらおう(“ここ”にいるのわかってるんだよ)」「(拘束)がすぐに解けるよ」はセットとして理解できる。


クラピカはここに居る(誰かの能力で把握済)。

それもクラピカには敵が居るため、強い気配を飛ばせば(=念の使用)すぐでに炙りだされる。

そのため、密室空間を作って拘束しても、クラピカは“お目当ての敵”かどうかを見るためにすぐ出てくる。

この密室空間に入ってくる=密室空間が破壊されるから、「(拘束)はすぐに解けるよ」となる。

ここまではいい。問題はその後だ。

「お前達が抵抗する限り何度でも行動不能にするぞ。何度でもだ。」

そんなことが起き得るのか。


密室空間が壊れるまで効果が持続するのであれば、クラピカが入って来て扉を閉めれば、クラピカ含め1歩も動くな大声もあげるな、でしばらくは拘束が可能(※)。

反対に、クラピカが扉を開けた瞬間に3馬鹿が騒ぎ出したことで敵の能力を察して、敢えて扉を閉めなければミザイは能力が使えなくなるのか(扉を開けたことで“地下空間も含めた密室”が完成したたなら可能だろうが、それならば※で処理可。“密室空間”の定義が変わったことで、一度解け、再度使う必要がある?)。

どちらにしても、3バカを何度も行動不能にすることになるとは思えない。


そもそも密室空間以外で犯罪者に出くわす・追い詰めるケースの方が圧倒的に多いだろうし、密室空間でのみ使用可というのは使えなさすぎるのではなかろうか(暗黒大陸でも使えないことになる)。

単純に拘束可能時間が決まっていのだと思われる(カードのレベルや、ルールの内容、そして違反の程度に即して、長短があってこのケースの拘束時間は短い、ということではなかろうか)。


◎2:格子の中での裁判?

上の項目の派生。

格子状の空間=密室での裁判?


ただ、この場合相手が違反行動を起こした時に自動的に発動するタイプに思われる。

あくまで、ミザイは「動いた」ことから、手動でカードをひっくり返し効果を発動している。

つまり、ジャッジをしているのは格子さんではなく、ミザイさん。格子さんはジャッジの結果。


裁判は、格子の“外”で行われていることになるので、これは違う予感。


◎3:相手に警告の内容を認知・理解させる必要がある?
“裁判”といえば、相手の権利を尊重する必要があるわけで、こちらの命令を認知・理解させた上で違反した場合に限り、効果が発生する?


もちろん術者がそうしたいならそのように決めることもできるだろうが―操作系能力が相手の都合などお構いなしに呪具を使うだけ(ex.針で刺す)で、強制操作できてしまうことを思うと―相当に重い誓約と誓約に思われる。

というより、そもそも非・能力者がミザイの言葉を理解するのは難しいと思われる。

少し言葉と命令を盛るが、

343_13-1

「オレはFBIの特別捜査官ミザイストムだ。おっと近づくな。これは警告だ。動くと動かした足が折れるぞ」

なんて言われても、そもそも全身ホルスタイン男がFBIだとも信じないだろうし、動いたら足が折れるとも思わないだろう。

能力者であれば、「こいつ操作か具現くせーな」で理解するかもしれないが、少なくとも私ならこんな怪しいおっさんの言葉は信じない。


そもそも制約と誓約が「相手に認知させる、理解させる」だと、麻薬中毒者や重度の精神疾患を持っている者が犯罪に走った時、抑制できないことになりうる。クライムハンターにしては使い勝手が悪すぎやしないだろうか。

(その制約と誓約でなかれば、ミザイの「拘束」は分類上「外圧操作」で、ともすれば「針人間」すら止めうる)


似た能力のウェルフィンが相手が誰かも認識できない状態で、警告後メレオロンに能力を発動できたことからも基本的にこの手の能力は「相手の認知・理解」ではなく、「告知をする」と自らに制約(ルール)を科し、それを誓約する(守る)ことの様に思われる。


裁判の名を冠するとは言え、やはりあくまで“操作系”能力なわけで、相手にルールを強制するのが基本なのではなかろうか。


◎4:密室裁判は自己警鐘?
あの能力は多少なりとも裁判を意識した能力なのだろうが、どこまで出来るのか。

というより、そもそもビヨンドを狩る以前の話としてV5からの「狩指令」自体の是非すら問う姿勢を持っていた男が、公平公正で中立な立場から合理的な判断を行う―“裁判”を、自己創出のルールの下、独断で実行すること自体はどうなのだろうか。


ミザイは自身が「特別捜査権」を持つことを言っていたのが、急迫不正の状況に際し一定の裁量権を認められているのだろうか(一人で裁判できちゃう)?

それとも、FBIの特別捜査官のように逮捕権しか持たないのだろうか(拘束までしかできない)。


後者だと派生の解釈は楽な部分も多いのだが、能力名にやや違和感。

「緊急性」や「及ぼす危害の程度と範囲」、「犯罪」にあたるかどうかによって、ミザイの出せる効果は変わり、状況次第では相手の命を奪うことにも繋がりうるから、自分自身が不正で不公平な“密室裁判(暗黒裁判)”にならないように、自己警鐘としてそう名づけてたのだろうか。


「close game」は、ミザイの警告の出し方がモロ審判っぽいから自身の経験や興味と合わせて掛けているのだろうか?


◎5:能力に牛要素ゼロ?

「格子状にオーラを変化」が正解なら、「子牛」がそれっぽい要素になるのだろうが、それだけなのも正直違和感。

今のところ、それ以外だと牛乳の入れ方や量、あるいは牛乳自体にこだわりがある(何らかの方法で、良い牛乳を鮮度を保ったままの牛乳を持ち歩いている)かも、ぐらいしかなさそう。


レッドカードになると、

22_061

シャルナークの「自動操作」状態のように“手の付けられない暴れ牛”になるのだろうか。

制約と誓約の度合いから言えばシャルよりふり幅はあるのだろうが、ここまで来てほぼ同じ能力なのもなぁ。


ミザイが実は強化系だったら、個人的に好きな流れではある。

ネテロと出会った頃のミザイは―レイザーみたいに犯罪には手を染めてはいなかったが―やんちゃをしていて、一度キレると手の付けられない状態になっていた。

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しかし、ネテロに見初めされてからはその力をネテロに捧げるべく磨いたとしたならば―密室裁判(クロス・ゲーム)
は自分への枷?

強化系は良くも悪くも安定してしまうから、敵が遥かに自分より上だった時、その“安定さ”故に勝てない状況はままあるのかもしれない。

安定の強化系だからこそ、万が一の時のリミッターはずしは必要なわけで、“レッドカード”提示後それが破られた時は少しの間だけ、枷をはずして昔の自分に立ち戻る(それもリミッターはずれた状態)?


歪な花が開くその瞬間の情景は私の好みではあるけど、シャルの上位互換は微妙とかいいつつ、制約と誓約の度合いからすればこれゴンさんの下位互換だなぁ(苦笑)


とまぁ、現時点では―ウェルフィンの能力と同じように―かなり扱いの難しい能力のように感じてしまうけども、対象の周囲に出た格子状のモノが何かによっては、すごい大きな道が開けそうな気もする。


◆新たな十二支ん

先々週、露骨なよいしょをしたので今週のリオレオの顔にはいささか反応しづらい。

343_03

コマによってはいつも通りのシコレロさんなのにね。

p3でも違和感モリモリなので顔を忘れてはるんでしょうか。


―話に入る前にちょっとだけ脱線。

チードルとレオリオの会話の段階(レオリオ加入決定後)では、十二支んの空きは“もう1つ”になったが、“元々の空き”はいくつあったのだろうか。


元々、ネテロ会長の下に12人いたが、ジンとパリスが脱退。すると空きは「亥」と「子」になるのだろうが、「犬」はどうなっているのか。

もし、チードルが会長になったことで繰り上げになったのであれば、空きは「犬」を入れて3つ

ひょっとして…?なんていくつか検討してみたが、そもそも十二支んの暗黙の了解として、ネテロの席はもう“埋まっている”様に思えるのだ。

ネテロに心酔した10人がその代わり(チードル)をそう易々と据えられるとも思えないし、チードルもネテロの位置に自身を置くとも思えない。


空いた席を3つとすると、“先”には多少広がりそうだけど、“大元”の

“その席は心の中で埋まっている”

が、どうにも覆せそうになかったため普通に読める通り空きは2つとした。

32_207

とか思いながらも、何かないかと読み返したら“十二支んはここにいる10人で全員”とチードルが言ってた件。ピャー。

―さて、それでは話を進めるが、正直意外な加入であった。

求心力を失いつつある協会がその底上げに選挙を多数の票を得たレオリオと、ジンの息子であり先の一件で(生存者の中では)最大の功績を挙げたゴンに、それぞれ「子」を与えるかと思っていたんですが、ここにクラピカが来るんですね。

するとゴンは、協会もしくはカキンが行うであろう暗黒大陸探検隊に従属する専門家募集のトライアウトのようなもので加入してくるのだろうか。


ちなみにどっちがどっちになるんだろう。猪突猛進な方がイノシシって言いたいところだけど、クラピカも緋の眼にはイノシシですもんね。頭の回るクラピカの方が「子」だろうか(適当)。

まぁ、あくまでパリストン・ジンを除いたメンツが、ネテロに心酔するあまり涙ぐましいキャラ作りをしていただけであって、今となっては、特に新加入メンバーに関してはそこまで気にしなくいいか。

ただ、元々のオリジナル「十二支ん」メンバーはネテロから見て、それぞれの動物の連想するような何かが、“加入前から”あったほうが個人的には楽しい思いができる(特に今回のミザイの能力の絡み)。


そして、レオリオは何故クラピカ加入を勧めたのか。

ゴンがヤバイ時でも―クラピカは何らかの“都合”で―電話にすらも出てくれなかったが、今回、十二支んは自分の“都合”を見越して無期限の留学という根回しをした上で勧誘をしてきた。

すると、クラピカにも何らかの“都合”はあるかもしれないが、それもこの人達ならうまく折り合いを付けられるかも?(心配+一言言ってやりたい=場合によっては一発)


ミザイストムもクラピカを“品定め”していた節はあるので、チードルも「レオリオの推薦だから絶対加入させる」というわけではなく、きちんと調査・評価をした上で決めるとは告げたのでしょうけど、結果ダメであろうとも「クラピカがどうゆう状況か」は把握できうる、という打算的な発想から?

(クラピカは頭も切れ、実力もあり、知識も豊富であるため、推薦には十分足る前提があってなのだろうが)


しかし、久しぶりのクラピカさんかぁ。何か懐かしいなぁ。

人差し指の能力のお披露目もそう遠くはないのだろうか。それとも、やはり“左”にも何かあるんだろうか。

それにしても、薬指は“この動画の目の所有者はどっちだ”と地図片手に捜索はできないんですなぁ。使用条件だとか、捜索するための条件があるんだろうか。


―まぁ、何にしてもかなりの数のキャラクターが一堂に会するわけだが、この手の描写はグダりやすい側面を持つ。

どうでもいいところにひたすら光を当て続ける演出家も入れば、目まぐるしくスポットライトを動き回す演出家もあり、見てるこっちとしては混乱したり疲れてしまう部分もある。

冨樫さんが、“ソレ”をどう魅せるのか―結構楽しみです。


◆腕っぷしなら…

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あの中ではロボ娘が一番強いらしい。

しかし、ジンは“何”で判断したのだろう。

ジンのキョロキョロ周りを見渡す様子や、ロボ娘の「ズズ…」という描写から“気配”やら“オーラ”なんでしょうけど、“漫画のお約束”的に言えばロボットって気配とかオーラ(生命力)なさそうなもんなんだけどな。


顔はロボっぽく見えるけど、腕や手にはその様子が見られないからただの“ロボメイク”

まぁ、本当にロボットだとしても開発者のオーラが抽入されているとか、遠隔操作(操縦者のお漏らし)だとか、マッドサイエンティストが死んだ娘を作ろうとして完成したところで死んだ(死者の念)とか、色々妄想は膨らんでしまうか。


ロボメイクだとしたら、彼女は十二支んを見てどう思うんだろうか。


◆保健室のオバさん

未だハンタの世界の人種については明らかになっておらず、チードルが元々犬(獣人族?)なのか、変装なのか、キャラ付けで整形(ツボネ式具現?)しているだけなのかわからずにいたのだが―

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―チードルさん…耳の場所が…。変装(特殊メイク?+アクセ)なんですかね…。


しかし、普段変装(?)している、お医者さん…私の中で松雪泰子さん主演の「保健室のオバさん(ドラマ)」が自動再生されてしまった。どれだけの人がソレを知っているかわからないが、“本気”の時に元の姿に戻るのではないかとwktk。

いや、「犬」の自分に誇りもありそうだから本気の時に戻るってのもおかしいか。

まぁ何にしてもキレイだとうれしいなぁ^w^(鼻の豆と耳アクセとるだけだったりして)


今週以上。

HUNTER×HUNTER No.344 感想

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【No.344 ◆著者】

344サムネ 日村さん
344巻末

まぁ、情報量が多いこと。

それにしても今週のジャンプの紙質やたら良い気がする(暗殺教室まで)。

あの紙質でハンタ印刷してくれると、めっさ自炊楽なんだけどなぁ。


◆目次

┣No.344概要(メモ)

┣緋の目の所有者

┣暗黒大陸講座 byジン

┣受講感想

┣ネテロの仲間

┣逆にIt's a Small World?

┣ゴンの霊圧が消える
┗レオリオは人見知り?


◆No.344概要(メモ)

・クラピカの葛藤

・パリストンはビヨンド隊に計画と秩序を提供しNo.2に
・日村は神経質だが割と好戦的
・ビヨンド隊はビヨンドもしくはパリストンに雇われている(パリストンは0)
・カイシデン(鬼太郎)はいい奴
・レオリオは人見知り?

・ツェリードニヒも黒いがその身辺も真っ黒
・ゴンの霊圧が消える

・暗黒大陸講座 byジン

・ネテロが若い頃に暗黒大陸へ一緒に行ったのは、リンネとジグ(正しい読み方不明)

・新大陸機構の著者はドン=フリークス


◆緋の目の所有者

マフィアの娘…、塾講師、弁護士、音楽家、投資家、牧師、医師、詐欺師、複数の企業役員、複数の資産家、教祖、政治家、芸術家、そして国王の息子。


地味に気になっていた、「ネオンが入手した緋の目は結局どうなったのか」へのお答え。


ネオンが入手した緋の目はコルトピによって作られた複製で24時間経つと消えてしまう。

ネオンをはじめとして、当然オークションでの購入者は皆、品物が“消えた”事に気づいただろう。

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まさか、“全責任をもつ”マフィアンコミュニティーが知らんぷりなどできないわけで、どうにかするだろうとは思ったが、クロロも足の付かないルートで売るだろうから“取り戻せる”のかどうか疑問があった。


―が、
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思えば、6大陸10地区をナワバリに持つマフィアンコミュニティーなわけで、それこそ蛇の道は蛇…か。


予言を失ったノストラード組は、リッツへの上納金も払えないどころか信用も失い相当追い詰められたでしょうから、“他の組からの安全”を取引材料にすれば、さほど苦労せず緋の目は取り戻せたのかな?


…ネオンはどうしてるんでしょうねぇ。

父親に殺されていたならある意味“私の好み”ですが、蜜の味を知ったあの親父さんはそんなこともできんか。

いやもうあそこまで狂ってしまうと、その時々の激情に身を委ねてしまった…なんてこともあるのかね。


◆暗黒大陸講座 byジン

ジン解説

暗黒大陸探検は、スーパーハイリスク・ハイリターン。


◎スーパーハイリスク

5大災厄…341_21

5大厄災はV5がそれぞれ別ルートから大陸へ行き持ち帰った―正確には「案内人」から戒めのためにと“持ち帰らされた”―ものだったが、アイとパプに関しては犠牲者が“内”でも出ている


5大厄災への決定的な対策はなく、広がらない内に閉じ込めて近寄らないのが今のところの最善

危険度はいずれもキメラ蟻を超えるA(最高)か、B+準最高)レベルの危険度に分類される。


「不死の病 ゾバエ病」=B+

「植物兵器 ブリオン」=A

「ガス生命体(霧状生物) アイ」=A

「双尾の蛇 ヘルベル」=?(ジンの腕で見えず)

「人飼いの獣 パプ」=A

(「キメラ」=B)


◎ハイリターン

暗黒大陸MAP 改(344)

(※リターン像は適当なイメージ)


【1:無人石】

水に沈めると発電する鉱石で、ビーズ一粒程度で1日約2万KW出力する(約830KWh?)

※参考●(1基あたりの発電量)----------

・水力発電:約35万~40万kW

・火力発電:約70万~100万KW

・原子力発電:約100万KW前後


とあるお宅が設置している太陽光発電量が1年で8300KWで、ビーズ一粒の無人石は水さえあれば10時間でそのお宅の1年分を発電量を確保できてしまう様だ。イメージ出来たような出来ないような。

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メビウス湖北東部沿岸の険しい山脈で採取可能

この山脈一帯を「人飼いの獣 パプ」が縄張りにしており、ベゲロセ連合国がルート確保に1000人規模の調査団を送り込んだが帰還したのは7名


【2:万病に効く香草】

“内”からほぼ真北、上陸後樹海を400km程入ると迷宮都市があるがそこに自生(?)

無人都市は「植物兵器 ブリオン」に守られており、サヘルタ合衆国の特殊部隊を壊滅させた。帰還者はたったの2名


【3:究極の長寿食ニトロ米】

メビウス湖南東の沼地に自生

オチマ連邦の派遣した調査団(?)の99%はそこに辿り着く前に「双尾の蛇 ヘルベル」の餌食に。帰還者は11名


【4:三原水】

あらゆる液体の元となり得る

メビウス南南東に存在(詳細不明)

ミンボ共和国がハンター協会に助力を得て挑むも帰還者は3名

「ガス生命体(霧状生物) アイ」を巡って何らかの諍いがあったらしいが、正気を失っていた。


【5:錬金植物メタリオン】

メビウス南南東に存在(詳細不明)

50年近く前、クカンユ王国がビヨンドらを引き連れ挑むもルートをはずれた事で最悪の病―「不死の病 ゾバエ病」に感染(捕まる)。

メタリオンを持ち帰ることには成功したものの枯れてしまい、帰還者は―ゾバエに罹ったハンターを含めても―わずか6名


ネテロは警告のつもりで、若いころお忍びで行った暗黒大陸の話をしたが、それは逆に協会員の心に火をつけ、結果犠牲者を増やしたことに葛藤していた。

しかし、息子(ビヨンド)の件で意を決しV5に働きかけ暗黒大陸を協会を禁忌とした。


◎新世界紀行

300年以上前にたった一人で無限海(メビウス)沿岸をくまなく探検しようとした“大バカ”が発行した本。

現在でも暗黒大陸探検の指標作りに用いらており、先駆者の“遺物”の1つ…と多くのものは考えている。


しかし、既存の新世界紀行はメビウス湖の“東”のみを書き記している。

大バカはメビウス湖“沿岸をくまなく探検しよう”としていた。

すると、この書は“西”も合わせて初めて完成するもの。

【(西の)新世界紀行】+【(東の)新世界紀行】=【新大陸紀行】

―が、見つかっているのは「東」だけで、「西」は1冊も見つかっていない。

なぜか?考えられる理由は3つ…。


単に見つかっていないか、志半ばで挫折して本になっていないか、そして現在も書いている途中か。

本の著者はドン=フリークス。


―ジンは、今も祖先が探検を続けていると信じている。


◆受講感想

気になるところはいろいろと。


◎「サヘルタ」、「ベゼロセ」、「オチマ」、「ミンボ」、「クカンユ」
暗黒大陸地図(342時)

それぞれが「サヘルタ合衆国」、「ベゲロセ連合国」、「オチマ連邦」、「ミンボ共和国」、「クカンユ王国」と、探検に行ったV5の名前だったらしい(×印は目標地点か厄災をもらった場所だろうか)。


V6はそれぞれ、

「サヘルタ合衆国」→アメリカ合衆国

「ベゲロセ連合国」→イギリス連合王国
「オチマ連邦」→ロシア連邦
「ミンボ共和国」→インド共和国
「クカンユ王国」→フランス共和国

「カキン帝国」→(北京)→中華人民共和国

―と、現実世界の国をもじっているのだろうか。ミンボを、ミンホ、ニンホ、ニホンのように崩すと「日本」になる線は思っていたが、いくつかの作中情報を意図的に繋ぐとksつまらない方向に広がりえたので、ひどく安堵した。

ただ―自分のタイプミスやら翻訳ミスかと思い肝を冷やしたが―名前が変わってる件。

前々回(No.342)では、

ベゼロセ

たしかに「ベロセ」となっているが、今回では「ベロセ」となっている。


前回が正しくて今回が間違いなのか前回が間違ってて今回が正しいのか、現時点ではわからないので、とりあえず新しい情報を優先して、この記事内ではとりあえず「ベゲロセ連合国」としておく。


◎“内”での5大災厄被害

5大災厄…341_21

5大厄災の内、

アイパプ

アイとパプの犠牲者は“内”の世界でも見つかっているらしい。


ということは、荒縄君はヘルベルの仕業ではないんだね。

「ナニカ」が「アイ」臭いが、
ミツバとカスガの荒縄君と許可庁の標本

「ナニカの所業」(ミツバとカスガの荒縄君)と国際環境許可庁の標本が一致するので、この2種がアイの被害者ということになるのだろうか。


さて、そうすると問題はパプ。
人飼いの獣パプ

これに似たもの…ねぇ。
ゴンすわんの果て_32_056

…ゴン?


こんな状態でもまだ“途中”で、本来ならとんどん悪化してくハズだった?

ただ5大厄災は解決方法がないのが現状で、

32_083

ジンは「ゴンが死なない」と断言している。


「ゴンの仲間が助けようとしている現状で、“死ぬかも”なんて言わねーよ」

という意味だったのか?

しかし、治療方法を探すのを任せるのは百歩譲っていいにしても、最悪人類が滅亡するかもしれないのだから、最低でもしっかりと“隔離”する様に指導すべきだろう。

とすると、ゴンさんの果て=パプというのはさすがに厳しそう。


まだ示されていないだけなのだろうか。


◎生還者28名と日常生活に戻れた3

ベゲロセ連合国=7名/1000名規模 【求)無人石 貰)パプ】
サヘルタ合衆国=2名/特殊部隊?名 【求)万病に効く香草 貰)ブリオン】

オチマ連邦=11名/1100名? 【求)長寿食ニトロ米 貰)ヘルベル】

ミンボ共和国=3名/ハンター協会助力+?名 【求)三原水 貰)アイ】

クカンユ王国=6名/ビヨンド+?名 【求)錬金植物メダリオン 貰)ゾバエ病】


7+2+11+3+6=29名 …ふぁっ!?

あ、びっくりした。思わず電卓叩いてしまった。

ジンは「ゾバエおじさんを含めて6名」と言ってるから計29名になるだけで、許可庁判断では生還者に数えられていないんだね(=計28名)。人に非ずってか。


危なく一人で「11人いる!」ごっこするところだったね。


まぁ、実はそれだけの話だったんだけど、やはり気になるのは「ミンボの生還者3名」だろうか。

曽祖父…25_078

サリーパパ(ゼノの父親)がそこに入っていれば色々繋がりそうではある。

ミソは、“正気を失っていた”点か。

31_039

ヤスハの「億万長者」で、意味不明の返答を繰り返していた現金輸送船の操縦士や乗組員を連想できることもそうだが、“狂った”だけに見えるなら日常生活に戻れそうな可能性は高そうな気もする。


そして気になるのは、“霧状生物アイを巡って何らかの諍いがあった”らしいこと。

“何でも叶えてくれるアイ”の「所有」を巡っての奪い合い?

「お願い」する順番を巡っての争い?


「お願い」に応じて、「おねだり」がでかくなることを把握したなら、「“お願い逃げ”」をかましたい=順番の奪い合いが起こるのもわかるが、それなりの回数をこなさねばならないだろうし、にそこまで試せたのだろうか…?


もしかして“キルアの立ち位置”の奪い合い?

キルアはノーリスクで「お願い」を叶えて貰うことができたが、実は鳥の“刷り込み”のようなものに過ぎない?

それも例えば、キルアが死んだ場合“ノーリスクで「お願い」を叶えられる人”が他の人に移ったりして。

ただ、アッチを勃てれば、こっちが勃たず状態で―、
32_119

―まだナニカの人格を否定したくはないところ。

まぁ、“内”で独自の成長を遂げた、とも採れるか。


刷り込みでふと思ったが感染ルートはサリーパパ(ゼノの父親)じゃなくて、


31_075

鳥だったりして。

アイは生物に寄生するが、宿主が死に瀕した時に宿替えをし、新しい宿に入って初めて見た同種の生物が「キルアの位置=VIP」になる?


ただ、「欲望の共依存」と言うくらいだからアイも何かを得ているのだろうが、VIPの願いを叶え続ける意味って何なのだろう。

「様々なエネルギー」がアイの食べ物になって、1番好きなのが「幸福エネルギー」だとしたら、キルアの願いを叶えることで「アルカの幸福エネルギー」を食べているのだろうか。

はてさて。


◎植物兵器ブリオンほか

ブリオン体
呼称がどんどんイカつくなるブリオン先生。

ビヨンド達が持ち帰ることに成功した錬金植物メタリオンが枯れてしまったことを思うと、ブリオンも枯れてしまったのだろうか。


環境は暗黒大陸の方が厳しそうだけど、外の世界に比べると内は圧倒的に“汚い”のだろうか?

それとも“根源”が暗黒大陸にあって、それから離れすぎると死んでしまうのだろうか?


それにしても、ジンは人類が滅亡してないのは“たまたま”とは言うものの、今のところひとまずは隔離でどうにかなってしまっている(=隔離するまでに感染しない)現状や、ちょっとしたピクニック気分が醸し出されている感があるので、そろそろその“絶望”具合が知りたいところ。


しかし、最悪とか絶望と言った言葉が飛び交うので「ゾバエ」は相当上のクラスかと思ったらまさかの「B+」なんですなぁ。


◆ネテロの仲間

LINNET=AUDOBLE

31_109+173

リンネ=オードブルは既出だが―、

ZZIGG=ZOLDYCK

“ジグ”=ゾルディック(正しい読み方は不明)とは誰ぞや。

ゾル家 家族構成図改

ネテロは“若い頃”に二度だけ新世界へ足を踏み入れた事があるとは言っていたので、それが“いつ”かわかれば、大分絞れそうな気はする。


しかし、顔で比べたいところだが、
ネテロ顔比較

実際の人物の「写真」でもあるまいし―先週のレオリオの顔からもわかるように作者のタッチは同一ではない―単純に比較できるものでもないだろう。

(一概に比較できるものでもないが、個人的には「46歳冬」よりも前に見える)


ネテロの話振りでは5大厄災以外の厄災を持ち帰ったような様子もないし、この探検に同行したリンネは今も健在なので、このジグなる人物も厄災を持ち帰ってはいないだろう。

サリーパパ(ゼノの父親)か、その兄弟もしくはマハの兄弟と思うところもあるが、“ジグ”=マハではなかろうか。

「マハ」という名前は、

マハ=ゾルディック

あくまで作中外で明かされた名前に過ぎず、原作ではその名を明かされて来なかった。

ビーンズが、

ばんぶーのブログ

30巻でその名を明かされるまでは、ガイド情報により「マーメン」とされていた様に「マハ」という名前も、

キルアの“高祖父”→こうそふ→こうそく→高速→マッハ→マハ

と言った具合にとりあえず付けた仮名に過ぎなかったのではなかろうか(それを副読本に使われた)。


ネテロと“マハ=ジグ”は同い年で、ネテロは“マハ=ジグ”とケンカしたこともあったらしい。

要するに、“マハ=ジグ”はネテロの昔馴染みなのではなかろうか。

ゾル家家系図改(No.344解釈)

以前の家系図を使ってイメージ化するとこんな感じだろうか。


ジグをハゲさせ老化させたら、
ジグ+ハゲ+老化=?.
マハの風貌でも違和感はない上、丸顔の時点でどうしてもマハがチラつく。

ジグをサリーパパ(ゼノの父親)のい幼い頃(幼さ故に顔が丸い)とも採れるが、“子供”を連れて暗黒大陸に行くこともさることながら、儂等でさえ扉を開けただけで敷居もまたがずに…”という話振りからも同行した者はそれなりの実力者(経験も積んだ者)の様に思われるため、しっくり来ない部分があるのが正直なところ。


そのため、このNo.344時点では“マハ=ジグ”と採っておく。

◆逆にIt's a Small World?

暗黒大陸でっかいどう

暗黒大陸は…何もかもが規格外。


以前の感想でも可能性としては触れてましたが、あの時ジンが居たのは―、

8_050-1

―やはり暗黒大陸だったんですかねぇ。


ジンがハンターになったときにはもう暗黒大陸は協会の禁忌となっていて、“通常ルート”に必要なものは得られず(得ても、結局調査というなの観光にしかならない)“お忍び”で行くしかないのだが、暗黒大陸に興味があることはバレていた(隠してなかった)から長期間は行けなかった(ネテロに釘を刺されていた?)のだろうか。

8_046

あの場所の“突起”は、地理的に世界樹ではないのだろうが(世界樹は山脈に根付く)、今となってはメビウス湖の沿岸にも思える。

ジンが2年に1度は消息不明になる理由も、ハンター協会の「会員把握」ができる能力者が定めた「範囲外に出ていたから」で処理できるためしっくり来る部分も多い。


話変わって―具体的な大きさはわからないが―今回の規格外のデカさは、逆に“内”の世界がミニチュア=「GI」のような人工的な世界なのではないかと思う節もある。場所も「巨大湖の中心」とあからさまに出来過ぎですしね。

ネックは大きさの例(GI=北海道くらいの大きさ)と天候や天災系のような気もするが、“比率”が同様だとか、海境線などを境に空間の支配領域があり、“外からの特定のものは「1/x」に縮小される”など条件が付されていればで出来そうな出来なさそうな夢が広がりんぐ。“外”の雨など、ちょっと注目したいところ。


まぁ、ふつうに大きい世界なのでしょうけども。

◆ゴンの霊圧が消える

どうやらオーラが出ない様子。

よくオーラなしに苗木とは言え1784mもある木をあんな早さで登ったな、と言いたいところだが、

6_061

纏の「肉体は頑強になり、常人よりはるかに若さを保てる」の“頑強になる”の意味は、纏うオーラ量が垂れ流し状態に比べると遥かに多いから、その分防御力(DP)が高まるという意味だけではなく、通常以上の生命Eに覆われることで肉体の質自体の成長を促す、という意味だったのだろうか。


ゴンのオーラは強化系に属するため他系統に比べその割合が高く、さらには強化系の発の使用によって筋肉は破壊と超回復を繰り返されるため肉体の基礎値(BP)自体が大幅に上昇している?


まぁ、もう時間が迫っているので本題へ。

何故ゴンはオーラが出ないのか。色々妄想は膨らみそうだけど作中で前フリがあるからその印象は強いわなぁ。


1:制約と誓約の代償

9_189

クラピカの師匠(ミズケン)が言っていたように、制約を破った反動。

『もうこれで終わってもいい だからありったけを』

そう誓約してあの力を得たのに、また使おうなんて虫のいい話なわけで。

というよりも、ゴンは命と引き換えに(命を燃やして)あの力を得た=終わったら死ぬ覚悟で挑んだのなら、強制的に治されたとは言え、生きていること自体が誓約に反するのだろうか?


ゾバエに敢えて罹って“生きてるとは言えない”なんて詭弁にもならんしなぁ(誰かに主張するものでもないし)。

ビヨンドは未踏ルートに拘ってるっぽいので、未出のリターン品にその手のモノがあるのだろうか。

ただ、そんな使える効果が限定されるモノを持って帰ってもV5からしたら「何それ、おいしいの」状態だわな。


やはり「万病に効く香草」?

まぁオーラが使えない状態であろうとも、自然の中で育ったゴンはまだ役に立ちそうな部分はありそうな上、“地力”で世界樹の苗を余裕で登れてしまうレベルにあるので、トライアウトがあったとしても受かってしまいそうなんですけどね。


2:ナニカの治療の本質

何かが叶える夢は、実は“かりそめ”のもの(真には叶わない)。

ゴンが治ったのも一時的なもので次第に“元の状態”に戻ってしまう。

(世界樹の苗木に登っていた時はオーラも出ていた)


ただ、“内”に待機でアルカ(ナニカ)に一定時間ごとに治療してもらいながら「万病に効く香草」を持って帰ってくるのを待つことになるのも微妙過ぎるから、何らかのリミット故に=少しでも早くゴンに与えるためにもアルカ(ナニカ)同行の上で暗黒大陸に行くことになるのだろうか。


いちいち治療とか描写的に邪魔なような。


3:ゴンの経絡系は壊れたまま

※経絡系…NARUTOからの逆輸入。オーラを作る細胞のようなものとして勝手にそう呼んでいる。


実はゴンの経絡系は壊れたままで、ナニカ印の経絡系が新たに与えられたことでオーラ=生命力を取り戻し回復が出来た。

ゴンは従来通り“自分の水道の蛇口(自分の経絡系)”を開けようとしているが壊れているので水(オーラ)が出ない。

リセットとまでは行かないが、新たな経絡系の精孔を開き自分のオーラの流れや感覚をつかむところから始めなければいけない。


ただ、ゴンが異常に強くなるか、アイ化しそう。

困難なことに挑むことにハンタの面白さがあるわけで、章の序盤で強い力を得るのもないだろう。

また、アイ化したら2以上に色々面倒くさそう。


細かいの結構ありそうだけど、1が一番しっくりくるから無理に色々挙げる必要もないのかねぇ。

来週、ゾル家のところで話が進む感じもしますけど、お得意のすかしと言いましょうか全然違うところに行っちゃうのかなぁw


◆レオリオは人見知り☆ ̄_ ̄△

ヒソカを連想したが、(恐らく)自分の倍以上年が離れているコスプレ集団に囲まれてたら、そりゃ居心地悪いわな(そうゆう趣味もなく、自身はコスプレしてなきゃ尚更)


にしてもああゆう掛け合い、初期ハンタみたいでなんか懐かしいですなぁ。

クラピカは“迎える人も変える場所もオレには何一つ無い”なんて思い込んでいますけど―蟻編のエピローグみたいに―暗黒大陸編のエピローグでは、また無邪気に笑えるクラピカさんに戻れるといいですなぁ。


時間切れ。今週以上。今回のでこの先どうするかちょっと判断してみます。

ご相談(できれば回答~6/29くらいまで)

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アメンバー限定公開記事です。


HUNTER×HUNTER No.345 感想

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【No.345 ◆署名】

345サムネ
345巻末
休息

来週1週のみ休載(再来週の33号から再開)とのこと。

正直、逆に安心した。


「現時時点でのストック話数0、もしくはそれに近い状態」

=連載の多い冨樫さんをストック1~3前後の状態で、連載のGOサインを出した?

とはさすがに思えないので、長く続けるために「定期的に1週休み(5週で1週休み?)」としたのではなかろうか。

No.341_巻末…WJ'17-27

年齢的なこともあってか、大分ガタが来ていることも自覚あるようですし、また20週連続掲載して2年以上休まれてしまうよりは、定期的な休みの方が待つ身としては楽ではある。まぁ、私はこれにて終わりなんで


◆目次

┣No.345概要(メモ)

┣ゴン関連

┣協専とパリストンとビヨンド

┣ハンタ証のお値段

┣ツェリードニヒ(ガチキチ)

┣許可・手段・資格・契約

┗交渉術?能力?


◆No.345概要(メモ)

・ゴンはオーラが出ないのではなく視えない

・今のゴンがやれる事は何か 見つけるいい機会

・“協専”は日和見のハンターを演じた専門家(とその予備軍?)集団 (200人前後)

・ビヨンド隊の実行部隊(暗黒大陸探検に行く者)は最大でも25人程度か

・実行部隊には15億、待機要員には2億の支払いを約束(後払い) fromビヨンド

・ビヨンド、許可庁との調査(≠観光)契約にサイン

・H協会、ビヨンドの監視任務を受諾(?)

・ツェリードニヒはガチキチ

・(緋の目を)死んでも渡さないと言った者が2人いたが、どちらも死ぬことなく心変わりした(させた)


◆ゴン関連

344_11

オーラが出なくなってしまったゴンだがジンに相談したところ、世界樹の苗木のてっぺんで会ったときにはオーラは出ていた、とのこと。


木登りの時にはまだ念が使えており、徐々に精孔が閉じていった(ナニカ由来の理由)のではないかと思うところもあったのだが、ゴンはジンのオーラも感じ取れなかったと言っているので、あの時点で目の精孔も閉じていた様だ。


そうするとやはりゴンは木登りも念なしでやってのけたんですなぁ。

いくら野生児ゴンとは言えあの規模の木になるとさすがに厳しいようにも思われたが、非・念能力者とは言っても、精孔は“完全に”閉じているわけではない様で微量のオーラを体外に垂れ流しているので、

6_061

元々のゴンのレベルを考えると―強化系ということもあって―垂れ流し状態の微量のオーラであっても本来の“周”には遠く及ばないが、“多少の助け”程度にはなっていただろうか。

それとも、これまでの念の使用はゴンの肉体の基礎値(BP)自体も成長させていたのだろうか。

何にしても、オーラが視えない=目の精孔も閉じている=“普通(非:能力者)”に戻った、ということのようだ。


ゴンの戦線離脱(作中での)時間経過が発生するような印象を受けるのだが、時間経過があろうがなかろうが、“あっちで何かがあったとき”など、ゴンもあちらに行けるようにまた念を使えるようにはしておきたいところではある。

主人公の力の消失とその復活も、ある意味“漫画のお約束”ですしね。


肝心なのは、念が使えなくなった原因だ。

治したアルカ(ナニカ)由来とすると、能力の項目でも触れたがアルカ(ナニカ)は依頼者の情報(私は勝手にライフマップとしたが詳細は→アルカ(ナニカ)の能力について(2) )を用いている様に思われるが、

32_056

ゴンのあまりの状態の悪さに、そしてNGL~東ゴルドーでのゴンの変化を潜在的に受け入れられずにいたキルアが、
1_138

「無意識の内に出会ったときのゴンのように、“元気”に戻ってほしい」
と、心の中で考えており、アルカ(ナニカ)がそれを正確に叶えたならば、出会った当時のゴンにリセットされた、ということになるのだろうか?


しかし疑問も多い。

何故、記憶はリセットされないのか?

→キルアが自分のことは忘れないでほしいと思っていたから?


では、何故念はリセットされたのか?

→キルアはゴンにこれ以上危ないこと(ゴンさん)はして欲しくないと思ったから?

確かに自分で危ないことはできなくなったかもしれないが、反対に危ないことから自分を守ることもできなくなっちゃいましたね。お願いの時は、ハコワレで絶状態になっていた時の様にずっと守るつもりだったのだろうか(ナニカにはもう出てくるなと命令するから安心?)。


リセットされただけなら、念はまた習得できる?

→1:キルアは“二度と”危険なことをしてほしくないと思っていた=二度と使えない?

これだとゴンは完全離脱だわな。描写としてしつこいと思うけど、またナニカに治してもらうんですかね。


→2:再度習得可。それだとまたゴンは危ないことするけど、それなら念をリセットする意味ないのでは?

あの時のキルアはテンパリ過ぎてて矛盾だらけの「お願い(命令)」をした?


キルアの「お願い(命令)」は、心の機微すら把握して叶えたのに、なんでヤスハの「億万長者」はあんな適当に叶えた?

→1:キルアはVIP、ヤスハはどうでもいい存在だから

→2:ヤスハの「お願い」も、機微を把握して正確に叶えた。

ヤスハは「億万長者」になりたい、と頭の中でお金が降ってくる絵を思い描いた。

手に入れた先のことは一切頭になく、言い訳通り“魔が差した”だけ。

思わず口走った「お願い」と現実に目が覚め、この金を持って逃げれば家族がどんな目に合うかもわからないから結局回収もしなかっただけ。


この方向性だと何にしてもアルカにもう一度治してもらうか、一から習得し直すってことになると思われるのだが―

21_052

32_143

―何かを守るためにはそれなりの力が必要、という反省はどこに行ってしまったのだろうか。

治せるものなら、あるいは取り戻せるものと感じているなら、そう行動する様に思われる。

やはりゴン自身の認識としては、“もうこれで終わってもいい”=全てを捨てる覚悟だったから、念を失った現実を粛々と受け入れ、ジンのアドバイス通り“現状の自分がやれる事は何かを見つける”ことにしたのではないのだろうか。


現時点で決定的に“アルカ(ナニカ)由来”を否定できるわけでもないのだろうが、制約と誓約の反動の方が私はしっくりくる。

その解釈で話を進めるが、ゴンの話を聞いたジン曰く、“もうこれで終わってもいい”の主語はやはり“全て”だったようで、やはり“命”を捨てる覚悟を持っていたようだ。


そして確かに今回ゴンはアルカ(ナニカ)によって強制的に治されただけで「ゴン自ら制約と誓約を破った」とは確かに言えないのかもしれない。

ただ死と引き換えに、あるいは死ぬ覚悟で凄まじい力を手にしておきながら、たまたま近くに優秀なお医者さんが居たから元通りになりました。めでたしめでたし。

―が成立してしまえば“制約と誓約の意味”などないわけで、本来的に言えば強制的に治されようが、改めて自ら命を捨てること“も”できるわけで、結局のところ当初の制約と誓約は破られていることになるのだろう。

すると、やはりクラピカの師匠(ミズケン)が言ってた

9_189

“誓約を破れば反動で念能力そのものを失う危険がある”が一番状況としては近しい様に思われる。


さて、問題はここから。

主人公の力の消失とその復活も、ある種の“漫画のお約束”の様にも思われるのだが、ここからゴンはどうやって念を取り戻すのか


改めて制約と誓約について考えてみると、言い換えると“自分との約束”なのだろう。

自分の胸に手を当てて考えて見ると、大小はあれど“自分との約束”を幾度となく破って生きて来ている。

恐らく、私に限らず多くの人がそうなのだろう。

人間だからこそ誤った判断・行動を犯し、それを反省しやり直すこと“も”できうる。


そして肝心なのは約束を破ってしまった時。どうすればいいのか。

「指切りげんまん、嘘ついたら針1000本飲ます 指切った」なんて恐ろしい歌があるが、拳骨万発、針1000本など飲めないわけで(死ぬわけで)、過去の自分をみつめ直し―

32_093
―「次はどうする」か、約束すること。そしてそれを絶対守ることも、1つの方法に思われる。


ジンがゴンに伝えた、

“現状のお前がやれる事は何か、見つけるいい機会だ”

という言葉も、ゴンに自分自身を見つめ直させ、再び自分を取り戻させるためのアドバイスなのではなかろうか。


もちろん、ただの約束ではなく念での約束―制約と誓約においては“何度も”出来る事ではないのだろうが仲間や運に恵まれた―九死に一生を得た―ゴンならば、またその力を取り戻す未来もあるのかもしれない。


ゴンの場合、“守れなかった想い”が心の奥にあるから、今のままでは守れない状況―クジラ島に“何か”来たりするのは極端にしても、“仲間のピンチ”がきっかけの様な気もする。


◆協専とパリストンとビヨンド

22_175

協専と言えば、協会から斡旋された仕事―仕事の成否に関わらずリスクや難易度に応じた一定の報酬が保障されている―を専門にするハンターの事で、ヂートゥの捕獲も失敗した様に“仕事のできない落ちこぼれ集団”と思われていた節もあった様だが、実は“ビヨンドを頭”にずっと前から暗黒大陸探検の計画のために集められた専門家(スペシャリスト)(とその予備軍)の集団で、ずっと日和見を決め込んでいた様だ。

つまるところ、本当の姿は“協会専門”ではなく“暗黒大陸専門”


気になるのはネテロが、再挑戦を望んだビヨンドに対し「自分が死ぬ迄は許可せぬ“枷”」

息子をずっと監視することなんて出来ないわけで―ネテロも“お忍び”で新世界に入ったことを思えば―「制約と誓約の枷」を与えるのが現実的に思われる。


そうすると、ネテロの死が「解除条件」


蟻騒動において、ノヴとモラウの同行さえも審査部の幹部会とやり合っていた(=反対されていた)ことからすれば、会長の孤立化あるいは事態の悪化を狙っていたのかもしれない。

パリストンはNo.2として計画と秩序を提供した―その意味を考えていくと、どうもどんどんきな臭くなっていく。


パリストンが副会長に就任してから消息不明のハンターが急増したが、“実行部隊”たりえるかどうかのテストで暗黒大陸にお忍びで渡航し、その過程で死亡した?

門から入ってないから、門番から死体の持ち帰りを強制されなかった?

ただ、消息不明だから不審がられているわけで、死体を持ち帰って理由を適当に捏造してしまえば良いような気もする。


いや、ダメか。

感知系能力の感知範囲(=内?)に戻った段階で死んでることになっちゃうのか。

ただ、それが把握できるなら、協専連中が内の外に出ていることも普通にバレてしまうか。


その感知系能力を持っているのが協専のグループにいる?

それとも、仲間の“監視”にもなりうる能力だから、公開される期日や内容が予め限定されている?

それっぽい理由はつけられそうな予感も。


ただ、「許可」「手段」「資格」「契約」がない状態で暗黒大陸に入れるなら…わざわざそれを得る必要もないからなぁ。

色々検討が必要かもしれない。


◆ハンタ証のお値段

おいくらなんでひょ。

ビーンズ曰く、
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ハンター証は売れば人生7回くらいは遊んですごせる価値があるらしい。

こっちの世界で言えば、私の様に“遊び”を知らない男からすれば1億円もあれば一生遊んで暮らせるが、一般的に考えれば一生の中で家は買うだろうし、少なく見積もっても10億円以上はないと一生遊んで暮らすというのは難しい様に感じられる(人生7回=最低でも70億円以上?)。


そして以前ゴンは
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利息ゼロの質屋チェーンでハンタ証を質草に1億J(ジェニー)を借りた。


売買取引の詳しいゼパイル兄さんに言わせれば、
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しかるべきトコで売ったらケタ2つは違うんじゃねーか、とのこと。

ゼパイルの見立てでは「ハンタ証=100億J」にはなるかもしれない、ということだ。

元々の印象(最低でも70億円以上?)と比べても、さほど致命的な違和感は感じない。


ただビヨンドは実働部隊であるカイ(鬼太郎)に15億の支払いを約束しており、ジンはその2倍(30億)を前払いし、元々が必要としていた金額(2回生まれ変わってその度ハンター証を売っても払いきれない金額=200億J超?)のほとんどを賄えた様子(=若干足りない程度か)。


どうゆうこっちゃ、というお話。


◎ビーンスは質素な人生を送っている、ゼパイルの見立ては糞

ビーンズとゼパイルの意見を否定して(下げて)話を繋げてみるの巻。

ただ島田●助さんじゃあるまいし、誰かを下げずとも話はできますわな。


◎カイ(鬼太郎)がふっかけていた

ミソはカイ(鬼太郎)が金額を口にはせず、紙に書いたこと。そして、いくらと書いたはわからないこと。

突然現れた不審な男をあしらうつもりで自分の必要とする金額を書いた。

(本当は200億ちょっと必要だったが、200億と書いた?どうせ無理だろうという前提と、2倍支払うと言っているため変な端数は突っ込まれることを避けるため切りよくした?)


ただ、カイ(鬼太郎)の従順さからすると、典型的な“まじめ君”のような気がしているので違和感はある。


◎単位が違う

何気に“お金の単位”、書かれてないんですよね。

あくまでわかっているのでは、J(ジェニー)換算の金額。

ハンタ証は、質草の評価が厳しい質屋チェーンでさえも1億Jも即金で出してくれるため、しかるべきトコで売ったらケタ2つは違う(100億J)のではないか、という話。


J(ジェニー)とは―

14_032

1J=0.9円の価値を持つ国際通貨であるが、ハンタの世界では通貨が1つとも言われていない。

(国際通貨と呼ばれる以上最低でも2つ以上はあるわけで、6大陸あることを思えばそれ以上の通貨があることの方が自然)


つまりビヨンドが支払うと約束していた15億の単位が「J(ジェニー)」でなければ話の筋は普通に通りそう。

一番無難のようにも思われる。


◆ツェリードニヒ(ガチキチ)

服部ジャン=バティスト哲

あんまりいい画像が落ちていなかったのだけれども、ツェリードニヒは長髪の頃の服部さんにクリソツな気がする。


まぁ、それ辺はさておきツェリードニヒは念能力者なのだろうか?

それともジョネス系?

あるいは普通に道具を使っているのだろうか?


体を鍛えているのも、セレブとかこの手の選民思想を持っているタイプには良くあることだし、女の子二人も力ずくで押さえつけたのではなく、自己所有のホテルだったら待機部屋とかに睡眠ガスを噴射する様にすることもできるだろうし、もっと単純にお酒におクスリでもいいわなぁ。

素手で解体してるかもしれないし、お道具をちゃんと用意しているかもしれないわけで、想像されるホテルのレベルからすればツェリードニヒ達が入っていった扉の奥が1部屋だけということもないだろうし、今週の情報だけでは推測もできないかぁ。


しかしなんで女の子“2人”なんだろう。

二重人格者で、二人それぞれが楽しむため?

それとも“極限状態下”にするため、より好みの方を残して、連れを目の前で解体してみせるため?

はたまた交互にやることで、相互の悲鳴、嗚咽、命乞い諸々が共鳴してひとつの総合芸術とやらを生み出す?

ガチキチの考えることは良くわからないけど、二重人格どうのこうのと考えなくとも“2人呼ぶ意味”は普通に通りそうだなぁ。


それにしても…

社交場(バー?)に居たのでしょうから恐らく成人はしているんだろうけど、この先は想像するときついなぁ。

右の子、クラスに1人はいたでしょ。


そして、少し気になったのが王子の“体つき”。

鍛えてる西洋系の男性の肉体同じ作者が描くのだからそりゃ似てるのは当たり前なのでしょうけど、

ツニキとブリオン
少し気になってしまった。

ひょっとして―

―なんて思ったが、国際環境許可庁管理下の標本の細胞をくすねるなんて無理かぁ。

…いや、スパイいれば出来得るのか?


◆許可・手段・資格・契約

最初にこの4つの言葉が出てきたのはNo.339で、

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No.340でのうずまきメガネ君の“通常ルート”解説がそれなのかと思っていたが、これすべてをひっくるめて「許可」らしい。

あと必要なのは、「手段」「資格」「契約」


それも、この4つはジン曰く、
32_169

“出発するまでに”必要なもの。そして今回の感じからすると“順番”も意味あるんですかねぇ。

「契約」をするために「資格」が必要で、それを得るための「手段」、さらには「許可」が必須ということ?

ただ、ジンは「許可」「手段」「資格」「契約」と言っているのに対して、ビヨンドは(「許可」)「資格」「手段」「契約」の順番なんですよね。解釈の違い?

そもそも疑問なのは、その4つがない状態で暗黒大陸に行くとどうなるのか。何がいけないのか。


念由来なのかどうかは未だ不明だがネテロが死んだ今、枷がないビヨンドはスペシャリスト達を連れて暗黒大陸にお忍びで進出して、成功して帰ってきてリターン品を持ち帰った事を世界に公表してもいいのではなかろうか。その方が莫大の金を生む取引を自分優位に進めることもできるだろう。

渡航のための費用すらもビヨンドはこの50年で稼げず、パトロンとしてカキンを利用した?


それとも金が理由ではなく、その4つがないと暗黒大陸に入れない


ネテロらがお忍びで行った際の情景では、やら障壁が見当たらなかったが、ネテロ達がいる丘の下に存在して、4つがない(契約が一番重要で、他3はその過程かもしれないが)と門をくぐれない


しかし、ネテロは“扉を開けただけで敷居もまたがずに踵を返した”と言っていた。

「またげない」=「できる・できない」ではなく、あくまで「またがずに」なので、「判断の結果」の様だ。

それもあの情景だと扉は開けていて(扉の中に入っていて)、これ以上は危険と判断した“お化けエリア”の敷居は跨がずに踵を返した様にも思われる。


ただ、“お忍び”とは“非公式”を指すだろうから、恐らくネテロ達はその4つとも持っていないのだろう。

このネテロ達がいる丘(メビウス湖は大きな山の頂上にある???)のふもとに門があってネテロ達はまたぐ前に踵を返したが、入ろうとしても本来的に入れなかったのだろうか。


しかし、門やら障壁なんてよじ登ったり、高いところから飛び降りたりすれば、越えられてしまうような。

ミザイの能力のしくみを、ああゆう形で読者に見せたことを思うと、門もアレに近い類型なのだろうか。

それとも門を正式な方法で抜けないと、ゾル家の門みたいに襲われてしまう?


そして―公式には―人類は過去に一度も自力で暗黒大陸往復に成功しておらず、案内人(門番が召喚する亜人種)無しには限界海峡線すら越えられないのが実情のだが(非公式で案内人なしに成し遂げたのがネテロ達?)、門番が暗黒大陸に居るなら案内人の力を借りること自体結構な無理があるわけで、「門と障壁」は暗黒大陸にあり道を阻んでいるが、その「門番」は内にいるのだろうか?


門番が都会でふつうに暮らしていれば苦労もないわけで、

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ハンタ証を持っていても入れない国の10%もしくは、立ち入り禁止地域の25%に居るのだろうか?

門番がそこにいるなら、「手段」「資格」「契約」をそこに繋げることもできるできそうだけど、あれだけ色んな要素が内包されていながらやっと1つ目の「許可」だったことを思うと、「手段」~「契約」もそれぞれ全く別要素なのだろうか。

資格 手段 契約

いかにもそれぞれが関係あるような“思わせぶりなコマ割り”になったが、“ドン”絡みで門番との「契約」“カキン”絡みの交渉「手段」?(カキン=元々超古代国家。重要な遺跡や門番がいる?)

いや、過去のV5の暗黒大陸進出を思えばカキンに門番いちゃ困ってしまうか。

これまでカキンは暗黒大陸にまったく興味がなく、金さえ貰えれば仲介してくれたのだろうか?


しかし、十二支ん絡み…ハンター?絡みの「資格」かぁ。ビヨンドが残る3つというくらいだから当然まだ手に入れていないわけで、ハンター資格とかそんなもんでもないわなぁ。

暗黒大陸に入る(探検する)「資格」門番に“練”(鍛錬の成果)を認めてもらう必要がある


なんかNo.339の時とあんまり変わってないなぁ(苦笑)

まぁ、とりあえず4つがないと暗黒大陸入れないんじゃねーか(門くぐれないじゃないか)、とすると―

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先週触れたジンとボ怪獣の件や、今回触れたパリストンが副会長就任後のハンターの失踪はどう捉えるべきか。

どちらも、会員を把握している能力者のエリア外であればいいわけで、もっと緩く「限界海峡線の外~暗黒大陸より内」に行ってた、くらいでもいいのかねぇ。

限界海峡線手前に無人島があるくらいだから、「その外~暗黒大陸より内」にも島があってもおかしくはないわけで、ジンはそのどこかに調査のために、協専はそのどこかに実行部隊たりうるかの試験のために、ともできてしまうか。


このどれもが正しいとも限らないけど、暗黒大陸に入るのは―話数的には―結構先になるのだろうか?

そうなら、まだゴンに猶予はあるのかもしれないね。


◆交渉術?能力?
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“「(緋の目を)死んでも渡さない」と私に言った奴が2人いたが、どちらも死ぬことなく心変わりしたよ”

“王子もそうなるだろう”


“死んでも渡さない”っていうのは、“脅し、すかし(おだて)、金を渡し”にも応じない連中なんでしょうけど、それを越える交渉術なんてあるんですかねぇ。


明かされていない人差し指の能力

クラピカが蔵馬の立ち位置ということもあって、

邪念樹15_202

邪念樹(「エサ」に幻覚を見せおびき寄せて寄生する)と、
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律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)を足して2で割ったような能力―言い換えると相手の思考や選択肢を縛る能力ならば、死んでも渡さないと言う輩でも邪念樹のような幻覚の中で何度も何度もループさせれば、いずれは変えられるような気もする。


クラピカは自身で、

“正直私の能力大陸攻略に役立つとは思えない”

と言っていたが、確かに最後の能力が本当にこんな感じだったら役に立たなさそうな予感もある。


ダウジングもツェリードニヒを探せなかったように、使用条件やら探索条件があるようだし、回復係もチードル姐さんがいる。

暗黒大陸において操作系能力は―、

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能力の構成によっては人間以外にはやや効果が落ちうる可能性や、
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大きいモノの物体操作は燃費が悪くなるから、対人以上に“型にハマれば最強”の状況が作りにくいような印象が個人的にはある。


実際どうなのでしょうね。恐竜みたいな単純な生物は―燃費は悪くても―操作はしやすいのか。

それとも内圧操作は、対象の“運動系統”やら“意識系統”を理解していないと使えなかったり、効果が低下したりするのだろうか。

外での操作系能力の行使がちょっと楽しみなところではあるんだけど、とりあえずクラピカの“人差し指”の能力が暗黒大陸でもあんまり使えなさそうな能力だったら微妙な気もするんだけど、思考や行動の選択肢を縛る系(幻覚?)は有効なのだろうか?


まぁ何にしても一番期待してるののは、ツェリードニヒがクラピカがクルタ族と知っていて、“所有している目を全部渡すから変わりにお前の目をくれよ(=途中でやっぱり解体させて)”というご提案。

わかったといいつつ、目をえぐらせて実は能力由来の)幻覚ですた~!とかはNARUTOで散々見たからいらないんだけど、冨樫さんが描くとやっぱり違うのだろうか。


私の印象では、例のサイトで“緋の目を集めている(奪っている)奴がいる”って情報は回っている気がするんですよね。

死んでも渡さないと言ってた連中もそうだけど、脅された者もいる様だからクラピカに一矢報いるためにも別の所有者に自分の時の状況を教えて対策を講じるように警告はしているのではなかろうか。


何にしてもイマイチわからんツェリードニヒ。

「クラピカ追憶編(読切)」が、本編から見て「正史」扱いなのか、ボツにしたのを販促として無理やり描かされた「パラレル」扱いなのかはわからないが、

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作中でのクラピカの発言からしても、奪われたのは目だけで頭部は残されていた、というところは同じと考えてよいのだろう。


さて、そうするとクルタ村での事件にしても―黒幕がいたとしても―緋の目だけ奪い取ったことから“コレクター”ではない(頭部も持っていくのではないか。“ツガイ”の頭部と緋の目のセットなんてそれこそレア)

とか、例のサイトにアップされた動画にしても、動画からは所有者が割り出せないならクラピカを誘い出そうとしているのではない、と考えるのが自然の様に思われるが、今回出てきたマークの様な“お付きの人が極めて優秀=王子の趣味は理解する気はないが、王子は元よりカキンにとってマイナスになる情報は露呈させない様に常に裏工作をしている”ならば、そのどちらもまだ潰れていないように思われる。

ミザイとの会話の感じからするとクラピカとツェリードニヒの衝突はもはや不可避の様に思われるが、そこにどす黒い闇がバックグラウンドにあれば、クラピカの怒りが頂点に達していい感じになりそうなんだけども、どうなんでしょーかね。


おわり。いままでありがとうございました。

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今までありがとうございました。

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The End

やめる時の一応のお約束(?)だったので、そのご報告。

ブログをやめることにしました。

ブログをやめる理由なんて何の面白味もないと思うのですが、お互い“見切り”がつく部分もあると思うのでおおまかに。


元々私のブログは、感想を書くことが目的ではなく漫画(特にハンタ)の―意見交換ができるようなと考えの根底が近い読み仲間”を探すための、言い換えると呼び寄せるための疑似餌的“手段”のつもりだったんですが、どうも期待していたものとは違う“目的”を果たすモノになっていた印象がかなり前からありました。


「いつかは…」 「いずれは…」

なんて気長にやっていた部分もあったのですが、今回のハンタ再開の時期が私にとっては最悪で時間的にかなり厳しく、実際に十分な検討も経ずに急いで書きへとへとになりながらも中途半端に挙げるこの数週はえも言えぬ虚無感に襲われておりました。

そんな訳で今回のハンタ再開を最後に“休載したらブログ終了の目安”かとは考え始めていたのですが、最終的にそれを期限と決めた数日後に休載の告知が来たことにはさすがに笑ってしまいました。

もちろん1週のみの休載で来週からはまた掲載されるんですが、中途半端な自分らしいっちゃらしいなぁ、と“後押し”に感じてしまう部分もあり、ある意味で自分への見切りとして“満足”に至りました。


また、実はこの数週間、リアルの知人に“お願いして無理やり構ってもらって作り上げた”アメンバー限定の「後感」なるものがあるのですが、そこで“掲げていた目標”に近しいことが容易に果たせてしまったこともあって、ブログに魅力を感じなくなってしまったというのが素直なところなのかもしれません。



最後に―。

ごく少数の期待を寄せて下さった方々、ご期待に添えず申し訳ありませんでした。


そして私に構ってくれた方々には、本当に心より感謝申し上げます。

ほんの数週でしたが最後にちょっとだけでもキャッチボールが出来て楽しかったのです。

何にせよ、こんな形になってしまって申し訳ない。

ハンタ主体のブログはたくさんある様なので、梯子している1つならさほど問題ないかと思いますが、私と同じくハンタの“話をする場所”を探していた方で、イマイチ居場所も見つかっておらずこのブログを気に入ってくれていた方がもしいらっしゃいましたら、今後は自由帳(試) あたりにでも話題を投げかけてみてください。

内容にもよりますが、何かしらお話できるかもしれません。


それではさよならさよならさよなら。

【振り返り】HUNTER HUNTER【No.341~349】

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分けることなく「1記事」で収めたかったので外部(niconico) で掲載致しました。

(アメーバは1記事あたりの文字数が少なく、3つに分かれてしまった。)

使い勝手もあちらの方がよかったなんて言えない。

内容としては、こちらで書いた内容の"一部"の加筆修正のようなものですが、振り返り程度にはいいかもしれません。

以上、ご報告でした(o´-ω-)o)ペコッ

HUNTER HUNTER No.351-357

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ツイッターでちょっと気になる読み方に触れたけど、返す先がなかったので久しぶりにこのチラシ裏を活用してみるの巻。


簡単に言ってしまうとヒソカVSクロロの"タイマン"は、実はヒソカVS旅団チーム+αだったんじゃね、ということで内容的には―、


いつのまにか消えていたシャルナークのアンテナはマチが回収、

異常に多かったコピー人形は、途中でクロロがコルトピに能力を返しコルトピが量産、

サン&ムーンも途中で長老に返し、長老が烙印

途中のブラックボイス操作もシャルにクロロが電話で指示

殺されたクロロの偽物に刺さっていたのはイルミの針


―こんな感じらしい。詳細は色んなところにあるだろうからそっちにおまかせ。

それで、いかにも面白そう…なんだけど、部分的には色々疑問があるんですよねん。


まず、事前にネオンの予言を使っている云々だけども、ネオンの能力は"自身は占えない"のでクロロは自分の未来は占えない。

対象者の直筆で名前・生年月日・血液型を書いてもらう必要がある(状況的に+写真)から、ヒソカの未来を占うこともできない(除念の過程で、クロロがうまくヒソカに書かせていたなら話は別だけど、ヒソカは旅団時代に占いを経験しているから、さすがにひっかからないように思われる)。


続いて、シャルへの操作指示について。

一見、クロロが通話で、(シャルに)ブラックボイスの操作指示を出しているようにも見えるが、


試合後、クロロがシャルナークにアンテナのない携帯をどうするか聞いており、最終的にBW号で返すと言っているため、試合時点でシャルに携帯(と能力)が戻っているというのは厳しいかも。

3歩譲って能力だけはクロロが発動させていて、携帯はオーダースタンプ人形に預けていた、というところか。

(しかしこの時のタイミング勝負の操作で、電話で指示→電話先の相手が携帯操作→人形行動なんて間に合うのかね)


ただ、かなり見づらいが

クロロが通話している携帯自体が形状的にシャルの携帯の様にも見える


これまで作中のブラックボイスの操作は、

携帯ゲームのようなボタン操作だったが、クロロが通話前にボタン操作をしていると考えればアンテナが刺さっている相手に電話をかけ、"通話で操作"しているのではなかろうか。

この時の人形の行動はヒソカの手に投擲用頭部が戻ってきた"瞬間"を狙う必要があるから、ボタンでの操作に若干のラグがあるなどの理由で通話操作をしていたのかもしれない。


その次に、クロロの偽物に刺さっていたモノについて。

確かに、アンテナの形状が全然違うんですよね。


これまでシャルナークのアンテナは何回か出ていて、

ゆる描写ときっちり描写で多少の幅はあるけれど、頂点の玉の横か下に羽のデザインが入っているものだった。


しかし、問題のシーンでは

羽はなく、まるでイルミの針のようにも見える。


ただ、ヒソカはこれを見て"携帯する他人の運命(ブラックボイス)との併用"刺さっていたのはアンテナと判断しちゃってるんですよね。

ヒソカはイルミの針は知っているし、さすがに手に取ってマジマジと凝視しているソレを間違えるのか、というのが素朴な疑問。好意的に取れば、羽の部分は深く差した時に折れたか、何らかの理由で折ったか折れたか、といったところだろうか。


これに関連して、

最初にヒソカに襲いかかったモジャデブギョロ目に刺さっていた(?)アンテナについて


ヒソカは"いつのまにかアンテナが無い"と心の中で言っていたけども、

襲われた際にアンテナが刺さっているの確認したが、気づいたらなくなっていた、という意味なのか。


それともクロロがアンテナと携帯を左手に持って逃げた後に観客に襲われたから、当然のごとくブラックボイスを使ったと思い込んでいたに過ぎず、倒れた対象を確認したらアンテナがなかった

=ブラックボイス使用は疑わず、操作系の特性からアンテナ=実物=釣り糸で回収?と考えたに過ぎないのか。


ヒソカの注意力からすれば前者だと思うけども、後者も一応ありうるのかね。


それとも、実はこの二人はクロロに雇われたチンピラに過ぎず、逃げる方向を予め決めておいて妨害を頼まれていた?最初のモジャデブの周りに描かれた念描写は、ブラックボイスによる念操作の描写ではなくモジャデブ自身の念?

ただ、この場合だとアンテナはまだクロロの手元にあるわけで、ヒソカに入れた最初の一撃の時にアンテナ刺しに来る様な気もする。


そして、ここで根本的疑問の1つ目。

操作系の呪具(シャルの場合アンテナ)をギャラリーフェイクでコピーした場合、どうなるのか。

個人的な印象では、そのコピー品でも能力使える気がするんですよね。


もちろん能力の内容自体が変わるわけではないから、携帯で操作できる人数は2人。

恐らくだが、仮に偽アンテナ1・2をAとBに刺して操作可能になった状態で、真アンテナ1・2をCとDに刺してもCとDの操作は不能(あるいは想定外の状況に先2体の操作も不能になるかも?)。

そして偽アンテナ1・2を抜いた場合、真アンテナ1・2が操作可能になるのではなかろうか。


もしそうだとするなら―、


ギャリーフェイク発動(栞で固定)

真アンテナ1・2をコピー

→ブラックボイス発動

→左手で偽アンテナ1・2を件のモジャデブギョロ目に刺し操作

→(ヒソカに殺される)

→一旦、栞をギャラリーフェイクからはずし(偽アンテナ1・2消滅)、再度ギャラリーフェイクに栞

→真アンテナ1・2を後の起爆役A後の偽自分(クロロ)役Bに刺しておく(+気絶させておく?)
→ギャラリーフェイクで複製作成+サン&ムーンの太陽刻印でプロテクト


―みたいな感じでも流れはできそう。 



そして最後にまとめて2項目。途中で長老とコルトピに能力を返したかも、という話。

死者の念プロテクト云々ではなく、途中で持ち主に能力を返し元の能力者自身がやっていたということ。


まず長老

ヒソカの右足が爆破された時に、ヒソカが爆破元近くに視線をやっていてそこに長老らしき人がいるってことなんだけど、


たしかに、両手の甲に刻印らしきものがあって、被り物は一見長老っぽいかもしれない。


ただ、クロロ個人の私闘に流星街の長老がわざわざ協力しに出てくるもんなのか、というのが大きな疑問。

流星街への蟻襲撃の際の議会の動きからしても、かなり保守的な人だと思うんですよねぇ。
"ヒソカが流星街の人間を殺した云々"と長老に吹き込んだとしても、通例は流星街の人間に刻印して送りだしてきたのに、今回は"人形"への刻印。長老は人間も人形も大差ないという考え方の様だけど、どうも違和感が残る。


手も若く見えるし、ヒソカは爆破元近くに手に刻印のある人物=変装したクロロを発見したっていう方が個人的には違和感は少ない。


そしてコルトピの方

ヒソカが偽クロロにどれだけ振り回されていたかにもよるんだろうけど、実況によれば200体超。シャルによれば200体とのこと。あまりにもコピー人間が多すぎる感はある。


戦闘の途中でコルトピに能力を返していれば、確かに納得できる部分も大きい。

ただこの、ヒソカが言う"落ち着いた、被害の及ばなさそうな連中"(恐らく)コピー200体っていつ作られたものなんでしょうかね。


ここで、根本的疑問の2つ目。

クロロがコルトピから能力を盗む(借りる)前に、コルトピがコピーしていたものはどうなるのか。


アベンガネの能力で考えるとイメージしやすい気がするんですが、クロロ除念後、念獣はアベンガネに憑く(恐らく)。

ではその後、クロロがアベンガネの能力を盗んだ場合、その念獣はどうなるのか。

クロロに移るのか。それともそのままアベンガネにくっついているのか、はたまた消えるのか。

消えたりしたら除念なんてノーリスクになりうるし、クロロも除念なんてレアな能力盗まないとも思えないので(しかし現状クロロには憑いていない)、恐らく、アベンガネにくっついたままだと思うんですよね。


同じような考え方でコルトピのコピーも、コピーしてから24時間は残る気がするんですよね。

そもそも気になっているのが、シャルの発言なんですよね。何故「200体」と断定できるのか。


試合前にクロロから200体のコピーを作ると作戦概要を聞いてた、は試合中では時間的に厳しそう。200体きっちり作るというのもやや不思議ですしね。

途中でコルトピにを能力戻していて、合流時にコルトピから聞いた、はおかしくない。

試合前(少なくとも24時間以内)、一旦能力を戻されたor盗まれる(貸す)前のコルトピが予め200体のコピーを用意していた、も出来るような気がしている。


あんまりクロロ下げをしたくないこともあって―準備や仕込みはあったけども操作色の強い能力者としては常套手段で―タイマンという言葉に嘘はない、という方が個人的には好みだったりする。


ヒソカは好みで戦う相手と、相手のために場所を選んでいた。

それは相手が気持ちよく戦えるためであり、戦いをダンスのようなものだと考えていたためだった。


しかし、クロロ級と闘うとなると相手十分の条件で勝つのは難しいどころか、そもそもお目当ての相手自身に踊って貰えない可能性すらあることがわかった。

こちら(ヒソカ)が最初、あちら(クロロ)に息を合わせたんだから、今度はこちらに息を合わせてもらうのも面白いかもしれない。

もちろん一度約束通りに闘ったクロロに再度挑めば旅団メンバーも黙っていないだろうけど、こちらにも言い分はあるわけで(今回の戦いはクロロから"死ぬまでやる"と提案)、自分の好きなように(=相手も場所も関係なしのデスパレード)やらせてもらう、という流れ。


マチをその場でやらなかったのは、

その方が面白くなるだろうという、デザート枠だったのではなかろうか。




好きな漫画の話題で盛り上がってるのは喜ばしいことなんだけど、ツイッターでの感想が一辺倒だったので突っつきたくなったのでありました。


以上。

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