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今回の更新では記事簡略化のためにも当項目の用語を使用していくが―解釈上の造語もあるため―当ブログ外で使うと白い目で見られる可能もあるため注意。
◆念の威力
=V(速度)×{BP(生身の肉体)+(AP(纏~硬)+SP(発))×MP(制約と制約)}
念の攻撃力を正確に出すことは難しいが、大まかなイメージを掴むため、かつ念能力を検討する時には助けになることもあるかもしれない。
主にイズナビ(クラピカの師匠)やビスケの発言やナックルの発言からの仮定の概算式です。
V=Velocity:速度
BP=Body Point:オーラを帯びてない肉体本来の力 ※解釈上の造語
AP=Attack Point:念攻撃力
DP=Defense Point:念防御力
ADP=Attack & Defense Point:念攻防力
SP=Skill Point:オーラによって加算される力
MP=Mystery Point:制約と制約によって乗算される力
まずイズナビの説明では―
“敵とクラピカの肉体の強さを100とする”
“実際の肉体の強さは人それぞれ違うし、その時の体調によって多少の増減もあるし、戦う場所や状況にも影響される”
―等と話しており、特に体調によって多少の増減もある、とオーラの特徴を話している節があるため、イズナビの説明でいう“生身のパンチ力”は“オーラを纏った状態(纏~硬)=念で強化されていない素の状態”と採った。
また、ビスケの硬の説明の中でも、硬のオーラのみで顔面が潰れかけたゴンに対して、
“この威力に肉体の力である拳本来のスピードと破壊力を乗せれば、さらに攻撃力は数倍数十倍にもなる!”
と話しているため、作中にはない言葉だがVやBPの概念を足しています。
ちなみにこの式を作中の例、例えばナックル戦のゴンのジャジャン拳グーに当てはめると―
V(パンチの速さ)×{X(ゴンの拳の硬さ)+(1800(AOP)+1800(強化))×1.1超(制約と制約の係数)}
―となるかと思われます。
ちなみに、あくまで攻撃力の計算式なのでVを掛けていますが、停止状態の防御力を検討する時はVを計算式から除外するが、計算式の都合上、停止状態のV=1で考えた方がいいのかもしれません。まぁあくまで「なんちゃって式」なので悪しからず。
◆各種念略語
MOP=Maximum "Oura" Point:体に蓄積できるオーラの最大量(最大容量)
POP=Potential "Oura" Point:体内に残っているオーラ量(潜在オーラ量)
AOP=Actual "Oura" Point:体外に出せるオーラ量(顕在オーラ量)
fAOP=free AOP:AOPの内、自由に用いることができるオーラ量
rAOP=restricted AOP:AOPの内、自由に用いることができないオーラ量
EOP=External "Oura" Point:POP及びAOPから切り離されたオーラ量(外在オーラ量)
ROC=Running "Oura" Cost:臨戦体制時に消費されるオーラ量 基本「1オーラ/秒」
SOC=Skill "Oura" Cost:発の使用に伴い消費されるオーラ量
※MOP、POP、AOP以外、全てブログ上の造語。
◎オーラ=“Oura”
英語でオーラ=Auraだが、まさか冨樫大先生がそんな凡ミスをするハズないですから、
オーラ=“Oura”と採りました。
一応の理由ですが―、
そもそも「オーラ(Aura)」という言葉は、なにも念使いだけが使う言葉ではない。
むしろ通常人の言う「オーラ(Aura)」とは「芸能人なのにオーラがない」といったように、“人や物が発する独特の空気や雰囲気”を指して使われることがほとんどであろう。
しかし、その通常人の言う「オーラ(Aura)」は、念使いの言う「オーラ(“Oura”)」と全く無関係ということでもない。
「オーラ(“Oura”)」の強弱は、
その者の存在感や空気、つまりは通常人でも認識できうる「オーラ(Aura)」に直結してくる。
これを紐解いてゆくと、それは人間の生命エネルギーの力であり、それを自在に操る力が「念」である。
すなわち念使いの言う「オーラ(“Oura”)」とは「“通常人の意識の外”にあるオーラ(Aura)」すなわち「Out of Aura」を指している。
「Out of Aura」縮めて「“Oura”」。
―という感じです。
◎fAOPとrAOP
当ブログで解釈上創出した造語です。
念は基本的に体外に出したオーラ=AOPを使役する。
しかし、そのAOPの中でも、
一度回収しないと、術者が再度自由に使えないオーラがあることが示された。
それを便宜上、自由に使えるAOP=fAOPと、自由に使えないAOP=rAOPに分けました。
今回の更新ではあまり使わないと思われるが、メモリについて考える際や、念の検討の際には根本的にこの考えを置いています。
◎EOP
これも当ブログで解釈上創出した造語です。
念は基本的には体外に出したオーラ=AOPを使役すると書いたが、その例外の1つ。放出系にまつわるオーラです。
AOP(顕在オーラ量)に対してEOP(外在オーラ量)としました。
詳細は放出系の項目で後述。
ちなみにfAOP・rAOPやEOPの当てはめの例。
(※黒子舞想は解釈により異なる可能性あり)
◎ROCとSOC
これも当ブログで解釈上創出した造語であるが、
ナックルの解説とゴンのオーラ残量の計算で示された概念を端的に示す為に創出しました。
ROC:臨戦体制時に消費されるオーラ量 基本「1オーラ/秒」
SOC:発の使用に伴い消費されるオーラ量
の意味で、特にSOCに関しては念解釈の根本の理解に役立つかと思います。
◆念の習得度と威力・精度
念は強化系、放出系、変化系、具現化系、操作系、特質系という6つの系統に分類され、人が持つオーラもそのどれかに属している。
そして6つの系統には相性があり、六性図(ろくしょうず)と呼ばれるもので示されており、理論上は自系統の能力だけが100%習得可能で、自系統から1系統離れるごとに20%ずつ習得率は落ちてしまう。
しかし特質系は例外で、特質系オーラに生まれつくか、後天的にオーラの性質が特質系に変わらなければ習得することができず、
六性図の並びも後天的に特質系に変わる確率が高い系統が具現化系と操作系だからという理由の様だ。
※特質系の習得率に関しては、暫定37巻にて上図と異なる可能性が示された。詳細は特質系の項目で後述。
習得度に加え、念はその相性に応じて「その能力を扱う力=威力・精度」も減少する。
作中の例ではクラピカをレべル10の具現化系力者(100%具現化系能力を扱える素質がある)と仮定した場合、
具現化系をLv10まで、変化系をLv8まで、強化系と操作系をLv6まで、放出系をLv4まで習得可能で(特質系は習得できず)、
それと同じ割合で具現化系を100%まで、変化系を80%まで、強化系と操作系を60%まで、放出系を40%までの威力・精度で扱うことが可能である。
この威力・精度という言葉は何に注目するかによって、
“強度・精度”といった具合に、多少言葉を変えることもあるようだ。
しかし、多少言葉は変わったとしても言っていることは同じかと思われる。
例えば強化系能力能力で考えれば、100%の精度で扱う事が出来れば100%の威力を出せるし、
具現化系能力で考えれば、100%の精度で扱うことが出来れば100%の強度を保つことができ、その分威力も出せるということだろう。
そして、この威力・精度は、
クラピカ(具現化系能力者)が、強化系能力を用いた場合(60%の威力・精度)として、SP=60=“100*0.6(威力・精度)”と示さているため、ダメージ算出において同一視して良い様だ。
◆念のメモリについて
カストロとの戦いを振り返るヒソカから出た言葉、“容量(メモリ)が足りなくなる”や“容量(メモリ)のムダ使い”について。
私はここでいう容量(メモリ)=AOPだと採っています。
「強敵」と書いて「とも」と読むケースの様に、ルビの「元の意味」ではなく「先の意味」が優先されるとは思うが、敢えて「元の意味」の方に着目する。
しかし「“何の”容量」なのか。「念の“記憶”容量」なのか、それとも「念の“作業”容量」なのか。
「念の“記憶”容量」だと採ると「メモリ」ではなく「メモリー」だとは思うが、「ー(音引き)」は多少の言葉の振れ幅として許容されるので置いておく。
しかし前者の様に採ると、明らかにおかしくなるのではないだろうか。
複雑で大変な能力を覚えると他の能力が使えなくなる―例えばポケモンの様に覚えられる技の上限を4つまでとすると―系統が合わない様な能力を覚えると、1つの能力が2つ以上の枠を使用してしまうのか。
人によって習得限界は異なる可能性とも考えられるから、ひとまずここではカストロの上限数を4としておく。
実際にカストロがいくつの技を習得しているかは不明だが、習得している技を「?」「虎咬拳」と「分身(ダブル)」の3つだとして、分身(ダブル)を3つ目に覚えた技だとする。
そうすると、ヒソカは以前戦ったカストロの技(ここでは1つ目の?のこと)を知っているからこそ、複雑で系統も合わない「分身(ダブル)」を覚えたことにより、「以前の技(1つ目の?のこと)」が使えなくなっているから、トランプによる攻撃を避けられないだろ?と言っているのか。
それとも、複雑で系統も合わない分身(ダブル)を覚えたことによって、「虎咬拳」は辛うじて使えたにしても、他の能力はもう使えないだろ?と言っているのか。
しかし、根本的な疑問がある。
1:脳震とうで直接回避行動は取れない
2:脳震とう+焦りにより、高い集中力が必要な分身(ダブル)も出せない(=“壁”も作れない)
3:メモリ不足により、他の能力は使えなくなっているから負けた
というヒソカの評価だが、カストロはウイングの所見によれば強化系能力者。
迫りくるトランプに死を予見し、「負けたくない」そして「死にたくない」という原始的欲求が生まれ、そこに生来の強化系オーラが相俟れば、「BP強化(肉体自体の強化ex.爆肉鋼体)」や、「DP強化(念防御力の強化)」でもって、無傷は難しいにしても、死は免れたのではないだろうか。
強化系の技(発)は「ただオーラを込めただけの全力パンチ」を代表に、特別なリスクを負わなくてもオーラを込めるだけでも十分特別な力を発揮できる。
しかし「念の“記憶”容量不足」により、強化系能力の基本まで失われてしまうのか。
また、クラピカの様に複数の能力を扱う能力者は、新たな能力を覚えてしまうと古い能力を使えなくなってしまったり、忘れてしまったりするのだろうか。
クラピカの能力は今のところ6つ。そしてその多くの能力の根底や派生には「絶対時間(エンペラータイム)」が前提に置かれるが、もし「念の“記憶”容量不足」によってそれが失われた場合、どうなってしまうのか。
特質系の項目で触れる性質により、恐らくクラピカが1番最初に習得した発は正にそれかと思われる。
また、もし「念の“記憶”容量不足」が起きうる可能性があるならば、
何故イズナビは様々な能力を指ごとに使い分ける鎖のアイディアに基本賛成できるのか。
作外で、水見式の様にその者の記憶容量を調べる術でも試しているのだろうか。
一方で「メモリ=念の“作業”容量」と採った場合、上記のチグハグさはなくなる。
まずその話に入る前にSOCについて触れようと思う。
SOCとは上述の通り、ナックルによって示された発使用時に消費されるオーラ量を指す。
そしてここで触れたいのは、カストロの「分身(ダブル)」やネテロの「百式観音」の様に、何度も具現と解除を繰り返している様に見える能力はどうなっているのか、という点について。
1:Xオーラを用いて具現 (X’オーラ消費=SOC)
2:解除
3:“再具現” (再度X’オーラ消費?=SOC)
その手の能力者は1~3を繰り返すことになるのだが、ネテロの「零」は「(残った)全オーラをぶち込む技」であるにも関わらず、最低でも1000回以上はそれを繰り返している。
それが半世紀以上前ではあるものの“念使いで最強”と謳われた者故に何か秘密がある様に思われるのだが、メモリ=念の“作業”領域=AOPと考えると繋がってくるのだ。
停止条件付きの発の箇所でまた説明を入れる予定ではあるが、ゲンスルー組の「命の音(カウントダウン)」は設置してからタイマー起動するまでの間ビスケにすら見えていないことから、「隠」によって隠されていたのではなく、存在していないのだ。
しかし、ゲンスルーは“仕掛けた”と言っていることや、それぞれが“触れられたところ”に爆弾が出現し、サブとバラの3人でその使用オーラを分割していたにしても“致命傷に十分な威力を持つ時限爆弾を60個以上”も設置されていたことから、“説明した時”に一気にSOCが発生しているのではなく、それぞれを“設置した時”にSOCは発生していたと考える方が自然であろう。
つまり、発として有効に動いているが現にその効果が出ていないタイプの能力があるということがわかる。
そして、カストロの「分身(ダブル)」やネテロの「百式観音」の様に何度も具現と解除を繰り返している様な能力もそのタイプで、アクティブ状態(具現物の姿が見える状態)と非アクティブ状態(具現物の姿が見えない状態)の切り替えに過ぎず、どちらの状態でもメモリたるAOPを使用中だったならば、具現⇔再具現の度にオーラを消費しておらず、ネテロが「零」のために浪費をしていなかったことがわかる。
また非アクティブ状態がアクティブ状態に比べROC(=ランニングコスト)が低いならば、基本的にネテロが攻撃の瞬間のみアクティブ状態にしていたことへの説明にもなろう。
よってカストロ戦での容量(メモリ)不足・ムダ使いの意味とは―
1:脳震とうで直接回避行動は取れない
2:脳震とう+焦りにより、高い集中力が必要な分身(ダブル)も出せない(=“壁”も作れない)
※この具現できない状況は具現解除ではなく、心神耗弱によって具現の維持が出来ず非アクティブ状態に陥ったに過ぎず、分身(ダブル)に用いたAOP=容量(メモリ)に依然割り当て中
3:死から免れるレベルのBP強化(肉体強化)やDP強化(念防御力強化)をするには、念の“作業”容量(メモリ)=AOP(fAOP)が足りない
―という意味かと思われる。
以上のことから、容量(メモリ)=念の“作業”領域(=AOP)と当ブログでは採っています。
そして、容量(メモリ)不足を解決する方法の1つがオーラの外在化=放出系能力で、その部分は次の項目で扱う予定。
→■2:放出系能力に続く