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HUNTER HUNTER No.381-390 part.02

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【もくじ】

part.01(前の記事)

┣おおまかな進捗

┣2名の王子が死亡

判明した守護霊獣と能力

┣特質系能力について

┣ツェリードニヒ関連

┗呪憑型の念能力

■part.02(この記事)

┗ハルケンブルグ関連

part.03(次の記事)

┗ハルケンブルグ関連残り

 

◆ハルケンブルグの覚醒

革命(父・ナスビの殺害)によって継承戦を中止させようとするも

ナスビの霊獣によって阻まれ(ハルケンブルグには見えない)

自身の死によって継承戦離脱を試みたが、それもまた自身の霊獣によって阻まれた。

かくしてハルケンブルグは継承戦参加を決意し、それに呼応するように能力が発現した。

■能力名:不明

■能力の内容

→霊獣の力で束ねられた臣下のオーラを強力無比な鎧と化し、自らのオーラは弩に変え、矢に意思を込め敵に放つ、攻防一体の能力

 

放たれた矢は―臣下一名の肉体と引き換えに―敵のあらゆる防御を貫き、その肉体から「意思」を奪う能力と言われ、ベンジャミン私設兵によると、その矢の威力は単純に破壊力にとして換算すると「音速を超える直径5cmの火球級」と推定される。

誰が矢に選ばれるかの法則は不明で、矢となった者の魂は貫いた敵の体に宿る。

 

■能力について―その1

この能力の主系統は放出系と言いたいところだが、ハルケンブルグ自身の念系統は恐らく強化系と放出系の間に位置する特質系だろうから、20%も無駄にしていることになってしまう。

しかし、この能力は自身と特に臣下の命を用いることになるため、ハルケンの性格=願望と一致しない様に思われる。

通常オーラを念弾のように用いる場合、AOPから切り離す(EOP化=放出系)のが一般的かと思われる。

しかしハルケンの場合、霊獣の能力のおかげでAOPが潤沢にある上、矢を放つ際に自らの肉体を強固なオーラの鎧で守ることができるため、矢は切り離さずAOPのまま使用するデメリットは少ないのかもしれない。

 

或いはEOP化しているが、霊獣の相互協力型の能力のおかげで、臣下のオーラ量が120%以上になっているため、威力・精度が20%落ちていても、実質的に無駄になっていないのかもしれない。

―ただそれは形骸的な話であり、臣下の命をその分無駄にしていることには変わりないため、EOP化しているならばハルケンの性格を鑑みるとこの能力使用時は放出系を100%の威力・精度で扱えるようになっているのかもしれない。

しかしながらAOPのままだった場合、威力・精度の減衰を避ける以外にもう1つの重要な利点が生まれる様にも思われる。

 

ひとまずハルケンの能力を緩く考えると、念系統は放出強化(霊獣の力を基礎に置くため)、操作(少なくとも同志にルールを強いているため)、特質(発現由来)―、EOP化していないなら放出は抜かせるかも、というところだろうか。

ハルケンが用いる弩の弦の部分は変化形の可能性もあるが、ハルケンの持つ“モノを早く飛ばすイメージ”と相俟って、矢を飛ばすための助け(制約と制約)として、その形を取っているだけかもしれない。

 

■能力について―その2

ハルケンの矢は臣下の1人(ランダム?)を矢として放ち、敵を打ち抜いた後、矢となった臣下の魂(?)が打ち抜いた敵の体に宿る。

一射目は臣下のスミドリが矢に選ばれ、シカク(ベンジャミンの私設兵)を撃ち抜き、スミドリの魂(意識?)がシカクの体に入り込んでいた。

 

◎シカクの魂はどこに行ったのか

ハルケンらは念知識がないながらも―

①死=消滅

②スミドリと肉体が入れ換わる(スミドリの体の中にいる)

③シカクの肉体で(スミドリと)共存(スミドリが主導権を持つ)

④他のどこかへ(誰か)へ

―上記4つの可能性を考えたが、ハルケンは自身の能力を「運命を受け入れ覚悟を決め…その直後に覚醒した能力を継承戦に勝ち残る為の能力だと確信していると前置きをして、その上でこれから話す仮説をしっかりと頭に入れてくれ」と臣下達に何らかの話をして、能力の検証を開始した。

 

◎ハルケンブルグの検証と思惑

ハルケンブルグはスミドリが入ったシカクの肉体で命を絶たせることで、スミドリの肉体に誰が残っているかを確認を行ったが、

―残念ながらその答えは今回の連載では明かされなかった。

 

◎色々検討

不明瞭な部分が多いこともあり、総合的に考える必要がありそうだ。

まず、ハルケンは覚醒した能力を継承戦に勝ち残る為の能力だと確信していると話していたが、ハルケンらが最初に検討していた①~④だけではとてもではないが勝ち残れない様に思われる。

 

まずハルケンの能力は相互協力型で、

(マーク)がある者としか使用できない。

しかし、この記はハルケンの霊獣から攻撃(干渉?)を受け、かつハルケンと“同じ志を持つ者=同志”でないと定着しない様である。

つまり、継承戦の性質上“同志”を増やすことは難しく、使用回数の最大は―私設兵の数―14回(恐らくハルケン自身も矢になることが可能なため15回)ということになり、No.382で1回、No.389でも1回使用したため、もう残り12(13)回しか使えないことになってしまう。

 

加えて、ハルケンの能力が相互協力型であることは第1王子ベンジャミン側にバレている上、今回の覚醒に伴い一気に悪目立ちしたため他の王子達(特に同じ母親を持ち好戦的な第2王子カミーラ)から狙われる機会も増え、私設兵から先に暗殺されて行けば能力の使用回数はさらに減り、人数が減れば威力にも影響が出る可能性もあろう。

※人数が多いほど負担が少ないだけで、人数が少なくても威力は同じその分削られる命(?)の量が増えるだけという可能性もありうる。

 

そのため、ハルケンの言う通りこれが“継承戦に勝ち残る為の能力”ならば、まずはこの使用回数の解釈が異なるのではなかろうか。

そもそも本来、的に向かって放った後は回収出来る様に、“矢”とは複数回使用できるものである。

そうだとすると、スミドリが入ったシカクの肉体で自死させた後、スミドリの肉体に残っていたのはスミドリ自身の可能性がある。

ハルケンらの検討でいうと、③の「(スミドリの魂は)シカクの肉体で共存」で、「対象(シカク)が死ぬと矢(となった者=スミドリ)が戻ってくる」という感じだろうか。

しかしながら当然、通常、矢は複数回使用できるモノではあるが何らかの理由で破損、使用できなくなることもあるだろう。

制約と制約、矢となった者の命(生命力)の限界、事故や失敗、想定外の能力の穴など様々な理由が考えられる。

 

―さて、ここで少し話を戻す。

果たしてハルケンの矢は「放出系能力」なのだろうか。

クラピカやベンジャミンの私設兵は、ハルケンの部屋から発せられる“オーラの鳴動と共に起きた強大なオーラの畝り放出系の特徴を有していると言う。

クラピカ先生の詳細な説明によれば、“膨大なエネルギーが爆ぜる様に一瞬で消えた…放出系の能力を使った時に多く起きる現象”とのことで、必ずしも“放出系の発”とは言われていない。

 

この特徴を有する鳴動は4度あり―

1回目:(仮)

2回目:No.382 シカクを撃った時

3回目:No.386 シカク自死の時(仮)

4回目:No.389 ビクト(同じくベンジャミンの私設兵)を撃った時

―2回目と4回目は矢を放った時と判明しているが、1回目と特に3回目に関しては明確ではないかもしれない。

 

しかし、あの能力を得たのはNo.382の時であり、それ以前にも鳴動が起きていることから、「鳴動=矢を放った時」ではないと言えるだろう。

3回目に関しても、もし矢を放っていたとすると―ベンジャミン私設兵の「(シカクの)発砲音とほぼ同時に鳴動が止んだ」という情報から―スミドリの中に誰が入っているか確認する前に誰かを撃っていることになってしまう。

スミドリの中に誰がいるかによっては、次の検証方法を変える必要があるにも関わらず、だ。

そのため、3回目の鳴動の時も矢は放っていないことになろう。

 

そのため、4回の鳴動の内実は―

1回目:No.375 暗殺された第12王子モモゼへの黙祷の時

2回目:No.382 シカクを撃った時

3回目:No.386 死にゆくスミドリへの祈りの時

4回目:No.389 ビクトを撃った時

―となるかと思われる。

 

そして、“膨大なエネルギーが爆ぜる様に一瞬で消える”という特徴は、

霊獣の力で「異常に高まったオーラ量」「通常時に戻った」時の“落差”がそう感じ取られてしまっているだけではなかろうか。

 

ここで、ハルケンブルグの能力がAOP型だった場合(≠放出系能力)のメリットについて考えたいのだが、念のため当ブログの解釈について改めて触れておく。

 

〇放出系能力について

念能力は基本的には体外に出したオーラ(=AOP)で使役される。

そして、“体から離している状態のオーラAOPの一部として考えられる様で、

分散した状態のオーラは一度回収しなければ能力者は再度自由に用いることができない様である。(ex.レイザーやモラウ)。


では、放出系能力者が全オーラを用いて念弾を放った場合、その念弾が目的を果たした(敵に命中した)ならばいいのだろうが、その念弾が弾き飛ばされてしまったり、念空間に取り込まれてしまった場合など、そのオーラを回収するまでは絶状態になってしまうのだろうか

特に後者に関してはモラウが危惧していたことからも、その念弾に使用したオーラの回収自体が出来ない可能性も十分あると言えよう。

ただ、そんな可能性があるならば、放出系能力者は放出系であるにも関わらず、その能力は迂闊に使えないという根本的な矛盾とぶつかりそうである(挿絵で用いたが、シルバ=放出系能力者というわけではない)

 

しかし、これに関してはゴンの「ジャジャン拳パーのあいこ」で答えが出されていると言える。


ゴンが放ったパーはナックルに弾かれまだ生きている状態のため、レイザーやモラウの様に考えれば、弾き飛ばされたオーラを回収するまではゴンは次の技を出すことは出来ないハズだが、ゴンは「あいこ」でグーを出そうとしていた
(実際はオーラ切れで実現できなかったが)

 

つまり、「オーラが術者(or術者のオーラ)から離れている状態」は少なくとも「レイザーやモラウの様なケース」「ゴンのケース」の2つのパターンがあると考えられよう。

作中でその状態を表す言葉がないため、便宜上「レイザーやモラウの様なケース」を“単純乖離”「ゴンのケース」を“放出乖離”と呼び、前者はAOP型=放出系の威力・精度の減衰がなく後者はEOP型=放出系の威力・精度の減衰がある、と考えている。

 

オーラ(物)が手元から離れた時点で放出系の習得率に応じて減衰されるという考えの走りとなったのは、

クラピカの“具現化した鎖は手元を離れた時点で使いものにならない程薄くなり強度も精度も落ちてしまう”という発言だろうが、これが「モラウやレイザーのパターン」だとはおよそ考えられない。

 

結果的には刺した小指の鎖は相手が死んでいるか除念されてしまっているものの、クラピカの本来の目的は旅団を殺すことではない。
そのため、旅団との戦いが想定通りに進めば、
旅団員に刺していく鎖=「分散したオーラ」が増え、後半の団員との戦いでは自由に使える手元のオーラがかなり少なくなってしまうことになる。

 

相手はA級賞金首、当然クラピカも万全の状態で戦いたい。

そのため「オーラを手元から離した」から放出系の減衰が入って使い物にならないのではなく、(手元の鎖の分を除いて)最後まで100%の状態で戦うために小指の鎖のオーラをAOPから切り離すために放出系能力を使う必要があるが、系統的に放出系が苦手だから使い物にならないということなのではないだろうか。

 

さて、同じ様に見える能力であっても、AOP型EOP型かによって様々なメリットとデメリットが考えられるが、AOP型のメリットの1つに“再利用”が挙げられよう(もちろん使い方や制約と制約等によって回収できないものもあろう)

 

そして、今回のハルケンの能力に働くメリットは矢の回収かと思われる。

矢に使用されているオーラは同志たちの僅かなオーラ霊獣の力で高めている(強化している)ため、恐らくAP強化に属するもので、このSP部分は消費されてしまうため回収できない。

かといって強化前の同志達のオーラ(AP)は微量過ぎて回収出来たとしてもメリットは小さい。しかし、矢に使われた同志の魂“再利用”の効果が働くのであれば大きなメリットとなる。

 

ハルケンの仮説も―

―恐らく(シカクの肉体死後に)スミドリの中にいるのはスミドリ」というものなのではなかろうか。

認識番号が具体的に何かはわからないが、恐らく日本でいうところのマイナンバーや、アメリカの社会保障番号の様なもので、スミドリしか答えられないものかと思われる。

ただ異なる肉体に異なる魂が入ることで、記憶が相互に流入しないかなど、様々なリスクを検討するために質問と答えを事前の打ち合わせで「Q:犬は英語で?」→「A:CAT」など、多少捩じっているかもしれない。

何にせよ、究極的には甲の「記」があるかないか、ないなら再度刻印して定着するかで確認は取れるだろう。

ただ一番怖いのは、2つの魂が混ざって戻って来てしまうことかもしれない。

 

うーん、微妙に入らない。ラスト分割。

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