※34巻の修正や“解説”を受けての読み直しは→こちら
以下は単行本発売前の記事。
ツイッターでちょっと気になる読み方に触れたけど、返す先がなかったので久しぶりにこのチラシ裏を活用してみるの巻。
簡単に言ってしまうとヒソカVSクロロの"タイマン"は、実はヒソカVS旅団チーム+αだったんじゃね、ということで内容的には―、
いつのまにか消えていたシャルナークのアンテナはマチが回収、
異常に多かったコピー人形は、途中でクロロがコルトピに能力を返しコルトピが量産、
サン&ムーンも途中で長老に返し、長老が烙印
途中のブラックボイス操作もシャルにクロロが電話で指示
殺されたクロロの偽物に刺さっていたのはイルミの針
―こんな感じらしい。詳細は色んなところにあるだろうからそっちにおまかせ。
それで、いかにも面白そう…なんだけど、部分的には色々疑問があるんですよねん。
まず、事前にネオンの予言を使っている云々だけども、ネオンの能力は"自身は占えない"のでクロロは自分の未来は占えない。
対象者の直筆で名前・生年月日・血液型を書いてもらう必要がある(状況的に+写真)から、ヒソカの未来を占うこともできない(除念の過程で、クロロがうまくヒソカに書かせていたなら話は別だけど、ヒソカは旅団時代に占いを経験しているから、さすがにひっかからないように思われる)。
続いて、シャルへの操作指示について。
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一見、クロロが通話で、(シャルに)ブラックボイスの操作指示を出しているようにも見えるが、
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試合後、クロロがシャルナークにアンテナのない携帯をどうするか聞いており、最終的にBW号で返すと言っているため、試合時点でシャルに携帯(と能力)が戻っているというのは厳しいかも。
3歩譲って能力だけはクロロが発動させていて、携帯はオーダースタンプ人形に預けていた、というところか。
(しかしこの時のタイミング勝負の操作で、電話で指示→電話先の相手が携帯操作→人形行動なんて間に合うのかね)
ただ、かなり見づらいが
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クロロが通話している携帯自体が形状的にシャルの携帯の様にも見える。
これまで作中のブラックボイスの操作は、
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携帯ゲームのようなボタン操作だったが、クロロが通話前にボタン操作をしていると考えればアンテナが刺さっている相手に電話をかけ、"通話で操作"しているのではなかろうか。
この時の人形の行動はヒソカの手に投擲用頭部が戻ってきた"瞬間"を狙う必要があるから、ボタンでの操作に若干のラグがあるなどの理由で通話操作をしていたのかもしれない。
その次に、クロロの偽物に刺さっていたモノについて。
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確かに、アンテナの形状が全然違うんですよね。
これまでシャルナークのアンテナは何回か出ていて、
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ゆる描写ときっちり描写で多少の幅はあるけれど、頂点の玉の横か下に羽のデザインが入っているものだった。
しかし、問題のシーンでは
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羽はなく、まるでイルミの針のようにも見える。
ただ、ヒソカはこれを見て"携帯する他人の運命(ブラックボイス)との併用"=刺さっていたのはアンテナと判断しちゃってるんですよね。
ヒソカはイルミの針は知っているし、さすがに手に取ってマジマジと凝視しているソレを間違えるのか、というのが素朴な疑問。好意的に取れば、羽の部分は深く差した時に折れたか、何らかの理由で折ったか折れたか、といったところだろうか。
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最初にヒソカに襲いかかったモジャデブとギョロ目に刺さっていた(?)アンテナについて。
ヒソカは"いつのまにかアンテナが無い"と心の中で言っていたけども、
襲われた際にアンテナが刺さっているの確認したが、気づいたらなくなっていた、という意味なのか。
それともクロロがアンテナと携帯を左手に持って逃げた後に観客に襲われたから、当然のごとくブラックボイスを使ったと思い込んでいたに過ぎず、倒れた対象を確認したらアンテナがなかった。
=ブラックボイス使用は疑わず、操作系の特性からアンテナ=実物=釣り糸で回収?と考えたに過ぎないのか。
ヒソカの注意力からすれば前者だと思うけども、後者も一応ありうるのかね。
それとも、実はこの二人はクロロに雇われたチンピラに過ぎず、逃げる方向を予め決めておいて妨害を頼まれていた?最初のモジャデブの周りに描かれた念描写は、ブラックボイスによる念操作の描写ではなくモジャデブ自身の念?
ただ、この場合だとアンテナはまだクロロの手元にあるわけで、ヒソカに入れた最初の一撃の時にアンテナ刺しに来る様な気もする。
そして、ここで根本的疑問の1つ目。
操作系の呪具(シャルの場合アンテナ)をギャラリーフェイクでコピーした場合、どうなるのか。
個人的な印象では、そのコピー品でも能力使える気がするんですよね。
もちろん能力の内容自体が変わるわけではないから、携帯で操作できる人数は2人。
恐らくだが、仮に偽アンテナ1・2をAとBに刺して操作可能になった状態で、真アンテナ1・2をCとDに刺してもCとDの操作は不能(あるいは想定外の状況に先2体の操作も不能になるかも?)。
そして偽アンテナ1・2を抜いた場合、真アンテナ1・2が操作可能になるのではなかろうか。
もしそうだとするなら―、
ギャリーフェイク発動(栞で固定)
→真アンテナ1・2をコピー
→ブラックボイス発動
→左手で偽アンテナ1・2を件のモジャデブとギョロ目に刺し操作
→(ヒソカに殺される)
→一旦、栞をギャラリーフェイクからはずし(偽アンテナ1・2消滅)、再度ギャラリーフェイクに栞
→真アンテナ1・2を後の起爆役Aと後の偽自分(クロロ)役Bに刺しておく(+気絶させておく?)
→ギャラリーフェイクで複製作成+サン&ムーンの太陽刻印でプロテクト
―みたいな感じでも流れはできそう。
そして最後にまとめて2項目。途中で長老とコルトピに能力を返したかも、という話。
死者の念プロテクト云々ではなく、途中で持ち主に能力を返し元の能力者自身がやっていたということ。
まず長老。
ヒソカの右足が爆破された時に、ヒソカが爆破元近くに視線をやっていてそこに長老らしき人がいるってことなんだけど、
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たしかに、両手の甲に刻印らしきものがあって、被り物は一見長老っぽいかもしれない。
ただ、クロロ個人の私闘に流星街の長老がわざわざ協力しに出てくるもんなのか、というのが大きな疑問。
流星街への蟻襲撃の際の議会の動きからしても、かなり保守的な人だと思うんですよねぇ。
"ヒソカが流星街の人間を殺した云々"と長老に吹き込んだとしても、通例は流星街の人間に刻印して送りだしてきたのに、今回は"人形"への刻印。長老は人間も人形も大差ないという考え方の様だけど、どうも違和感が残る。
手も若く見えるし、ヒソカは爆破元近くに手に刻印のある人物=変装したクロロを発見したっていう方が個人的には違和感は少ない。
そしてコルトピの方。
ヒソカが偽クロロにどれだけ振り回されていたかにもよるんだろうけど、実況によれば200体超。シャルによれば200体とのこと。あまりにもコピー人間が多すぎる感はある。
戦闘の途中でコルトピに能力を返していれば、確かに納得できる部分も大きい。
ただこの、ヒソカが言う"落ち着いた、被害の及ばなさそうな連中"=(恐らく)コピー200体っていつ作られたものなんでしょうかね。
ここで、根本的疑問の2つ目。
クロロがコルトピから能力を盗む(借りる)前に、コルトピがコピーしていたものはどうなるのか。
アベンガネの能力で考えるとイメージしやすい気がするんですが、クロロ除念後、念獣はアベンガネに憑く(恐らく)。
ではその後、クロロがアベンガネの能力を盗んだ場合、その念獣はどうなるのか。
クロロに移るのか。それともそのままアベンガネにくっついているのか、はたまた消えるのか。
消えたりしたら除念なんてノーリスクになりうるし、クロロも除念なんてレアな能力盗まないとも思えないので(しかし現状クロロには憑いていない)、恐らく、アベンガネにくっついたままだと思うんですよね。
同じような考え方でコルトピのコピーも、コピーしてから24時間は残る気がするんですよね。
そもそも気になっているのが、シャルの発言なんですよね。何故「200体」と断定できるのか。
試合前にクロロから200体のコピーを作ると作戦概要を聞いてた、は試合中では時間的に厳しそう。200体きっちり作るというのもやや不思議ですしね。
途中でコルトピにを能力戻していて、合流時にコルトピから聞いた、はおかしくない。
試合前(少なくとも24時間以内)、一旦能力を戻されたor盗まれる(貸す)前のコルトピが予め200体のコピーを用意していた、も出来るような気がしている。
あんまりクロロ下げをしたくないこともあって―準備や仕込みはあったけども操作色の強い能力者としては常套手段で―タイマンという言葉に嘘はない、という方が個人的には好みだったりする。
ヒソカは好みで戦う相手と、相手のために場所を選んでいた。
それは相手が気持ちよく戦えるためであり、戦いをダンスのようなものだと考えていたためだった。
しかし、クロロ級と闘うとなると相手十分の条件で勝つのは難しいどころか、そもそもお目当ての相手自身に踊って貰えない可能性すらあることがわかった。
こちら(ヒソカ)が最初、あちら(クロロ)に息を合わせたんだから、今度はこちらに息を合わせてもらうのも面白いかもしれない。
もちろん一度約束通りに闘ったクロロに再度挑めば旅団メンバーも黙っていないだろうけど、こちらにも言い分はあるわけで(今回の戦いはクロロから"死ぬまでやる"と提案)、自分の好きなように(=相手も場所も関係なしのデスパレード)やらせてもらう、という流れ。
マチをその場でやらなかったのは、
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その方が面白くなるだろうという、デザート枠だったのではなかろうか。
好きな漫画の話題で盛り上がってるのは喜ばしいことなんだけど、ツイッターでの感想が一辺倒だったので突っつきたくなったのでありました。
以上。