今回、長年の潜在的な疑問の1つがついに明らかになり、特質系に関わる念解釈が部分的に考え直しが必要となりそうだ。
緩く言えば特質系能力者は強化系能力が苦手なのか、という疑問に対する公式の回答(?)。
作中ではクラピカの師匠・イズナビ(未だにミズケンで覚えてしまっている)の説明の中で、
“(特質系が)なぜこの位置にあるかっていうと後天的に特質的に変わる確率が高いのが両隣の具現化系と操作系だからだ”
と触れられていたものの、各特質系能力者の念の習得度に関して触れられることもなく、クラピカやこれまでの特質系能力者が具現化系と操作系を主に用いていることや、オーラの単純乖離≠放出乖離と考えれば放出が60%であっても説明がつくため、特質系能力者の理論上の念の習得率は―
特質100%、操作・具現80%、放出・変化60%、強化40%
―でよいと思われたが、どうもそれは間違いである様だ。
今週号(2018年48号)のNo.386でクラピカは
“私のようにどの系統か判別のつかない特質系…”
と述べたのだ。
他の系統と同じように念の習得度が1パターンならばこの発言には繋がらない。
つまり、理論上の六性図を無理やり1つにすると―
―恐らくこうなるのだろう。
作中の例で言えば、
“放出系よりの強化系能力者”の様だと評されたゴンが、後天的に特質系になった場合は、
特質100%、強化・放出80%、操作・変化60%、具現40%となるのだろう。
従来の特質系の捉え方で過去の能力者は説明がついたが、今回の継承戦においては死者の念(初代カキン王)や制約と制約(継承戦)といった術者以外の力が関与しているとは言え、能力にあまりに無駄が多い様に感じていたのだが、今回の説明で色々スッキリした。
最後に最近の連載について。
前々回・特に前回の再開分では、能力の暴露からのお披露目や、それで戸惑うキャラクター達という、それぞれの視点を見ている側からすると糞みたい茶番だったり、ただの紹介だけで終わっていて、正直ハンターに期待するものではなかった。
アイドルに入れ込み過ぎて、(そのアイドルに理解してもらえる様に)説明おぢさんに成り下がったのかと思ったが、今回の再開分からすると、そのキャラの能力を探るなんて描写を入れると長くなるため、どうでもいい部分(≠メインストリーム)を省くため逆に説明したのかもしれない。
ただ、あまりにもキャラが多い+継承戦の道のりが長すぎるため、省略してもあんな感じになってしまったののだろうか。
今回の再開分は結構好きです。