◆モラウの能力について
モウラと勘違いしている人も居る様だがモラウである。
今回はモラウの能力について考えてみる。
◆モラウの能力について
┣煙は実体なのか、オーラ由来なのか
┣(脱線)(今後の念解釈の種)
┣煙の内実
┗モラウの念系統
◆煙は実体なのかオーラ由来なのか
ぼんやりとモラウの能力を考えれば、“煙を使役する操作系能力者”で概ね合っているだろう。
が、この表現はある種ズルイというか、相互の理解の根底がズレてても成立してしまう節があるので“煙”が何なのかを探る必要がある。
果たして煙は実体なのか、オーラ由来なのか。
煙は実体―とすると、モラウはキセルの火皿に種(刻みタバコのようなもの?)を入れて、火を付けて吸って吐いて煙を出し、それを操作している、ということだ。
しかしモラウは―
“紫煙機兵隊(ディープパープル)”を解除回収すれば…この空間を覆いつくす煙は余裕で出せる…しかし
1:隔絶空間から果たして解除の操作ができるか?
2:解除操作ができたとしてもそのオーラをこの空間に戻すことができるのか?
最悪なのは“紫煙機兵隊(ディープパープル)”の解除はできてもそのオーラをこの空間に戻せず回収できない場合!!
一度解除してしまったらオーラを回収してからでないと発動し直すことができない
―と言っていた。
煙自体は実体と解釈するなら、この時回収しているオーラとは紫煙機兵隊(ディープパープル)の核部分のオーラを回収していると採るのだろう。
そして、空間を埋め尽くすほどの量の煙を操作(操縦)するためのメモリ不足(fAOP不足)を指していると考えるのだろうが、それならばモラウの言葉は“(回収しないと) 使えない”のような気もする。
モラウはあくまで“(回収しないと) 出せない”と考えている。
また煙が実体だとすると、
レオル戦での様子を一例に、状況によっては種に火をつけるのが難しいと思われる状況が多々想像される。
ネテロの祈りの所作を遥かに超える無駄な動きな上、火種諸々の描写が皆無なのも路線として厳しいように思われる。
―とごちゃごちゃ書いたが、実は作中に答えが書いてあったりする。
紫煙機兵隊(ディープパープル)の作り方の説明だ。
とあるので、煙自体もオーラ由来ということだ。
最初からこのコマ出せよって感じなんですが、味気ないので一応この情報がなくても煙はオーラ由来だと推測できうる可能性を探ってみた。
●―――脱線1―――→
この紫煙機兵隊(ディープパープル)の説明は、色々な念解釈のヒントにもなりそうだ。
モラウは最大216体を出しうるが、操作情報(条件)を複雑にしているため50体程しか出せずにいた。
以前、
にて触れた「具現化率」と同様の考え方だが、低品質には低エネルギーで済むが、高品質には高エネルギーを要するということだろう。
しかし、切り離(EOP化)してしまえばもっと数が出せるのではなかろうか。何故しないのか?
1:それで十分だから
確かにそのレベルの人形だと50体程しか出せないが、その数でも十分だから。
まぁ、そう判断したならそうなのだろう。特段、その数が“少ない”とも言っていない
しかしヂートゥ戦では、予め切り離しておけばもっと楽に早く“詰む”ことができた。
敵地潜入の中、できるならその方がいいようにも思われる。切り離すことで不便がある?
2:モラウが放出系ではないから
放出系ではなかったならば威力・精度が落ちてしまうし、オーラの浪費にも繋がってしまう。
敵地での浪費は避けたいところだろう
◇EOPにも最大値があり、モラウのEOP最大値が低い
AOPに能力者のレベルに応じた最大値があるようにEOPにもソレがあると考えるのは当然であろう。
そして、その外在メモリ量(放出系レベルに依存?)がモラウが少ない、とすれば紫煙機兵隊(ディープパープル)を外在化(EOP化)させなかった理由にはなるだろうか。
ただこの考えを推し進めると、ある解釈で道が狭まるかも。
最大値はあるが、AOPに比べるとEOPの最大値は高いかも、程度に抑えておく方が無難かも。
そしてその考えで行くなら、2の放出系ではないから(オーラを浪費しないため)の方が良いだろう
3:放出系の性質のため?
◇感覚共有も切れる?
―円の役割が備わっていたが、モラウの紫煙機兵隊(ディープパープル)にも何らかの知覚機能が備わっていたならば?
そもそも円とは、
「自分を中心にオーラを半径2m以上広げ、1分以上維持する技術」であり、
「纏」を「練」する技術にすぎないので、ある特定の念系統の技術を要するわけでもない。
そのため、そもそもオーラ自体に触覚がある、ということなのだろう。
手元にあるオーラ(fAOP)は、通常人の持つ“触覚の延長線”程度にさほど違和感もなく捉えられるが、
AOP枠を共有しているrAOPにも“触覚”があるならば―。
そして、もしEOP化によってこの感覚共有も一緒に切り離されてしまうなら、紫煙機兵隊(ディープパープル)での“探り”も出来なくなってしまうから切り離さなかった、というのも理由になるだろうか。
4:放出系の性質?その2(EOPの回収不可)
オーラの回収をどう採るか。
rAOPの回収は作中でも描かれているので、「rAOPは回収可能(再利用可)」なのだろうが、EOPはどうなのか。
今のところ、作中での描写が少なく厳密な説明もないため推測に頼る他ないのだが―。
放出系能力者はオーラをAOPから切り離すことで、AOPとEOPを用いた二次元的戦闘を可能にする。
すると、いかにも放出系能力者が優位の様に思われるのだが作中で放出系能力者が絶対的に強い等という描写もないため、何らかのリスクがありバランスが取られていると考えるべきだろう。
今後また別の箇所で扱うテーマかもしれないのでそこまで深くは立ち入らないが、デメリット1つとして「EOPは回収可能(再利用不可)」という性質があるのではないだろうか。
つまり、放出系能力者は(EOPにも最大値はあろうが)他系統に比べ一時的な火力を創出しうるが、発に使用したオーラが回収できない分、他系統に比べ枯渇が早い、といったところか。
2とはちょっと違った理由で、これも浪費を避けるため、となるだろうか。
5:放出系の性質?その3(ROCの増加)
2や4の派生と言った感じ。
EOP使用時のROC(ランニングコスト:基本1オーラ/秒)はどうなっているのだろうか。
切り離しているのだから、EOPを使った発のROCはないのか。
それとも、EOPを維持するためのエネルギー(=ROC)はやはり術者が負担しているのか。
情報が少なすぎて何とも言えないのだが―前者だと特段デメリットがなく考慮する必要がないので―後者としてみる。
ナックル戦において、ゴンはオーラの操縦が下手すぎて「10オーラ/秒」のROCがかかっていた様だがそれと同様の考え方で、放出系能力者“以外”がEOPを扱う場合、威力・精度の低下とROCの増加が起きうるのかもしれない(EOPの扱いが100%ではないから、その分増える)。
これは「自系統以外の発(=他系統)」を使用した場合ROCが増加する、という考えだが他系統を核とした能力を持続的に使うのは負担が大きいのかもしれない。
あるいは、EOP化した場合、内在電池が切れると消える(解除)だろうから、一定以上の期間で継続的に利用するためには“補給”をしなければならないのだろう。
モラウが放出系以外ならば、その補給ですらも威力・精度の関係で浪費がでるためメリットはなさそうだ。
まぁ、現状EOP化=「AOP・POPから切り離し」と採っているので、
EOP化させた後はROCは「0」だと私は思っている(能力の内容によりそれを可能にすることはできるかもしれないが)。
他系統は自系統に比べてROCが多いかも、ということに触れたかったので別の道に入ってみた。
以上、今後の「念解釈の種」になるかもしれない脱線。
←―――脱線終―――●
◆煙の内実
脱線から立ち戻り改めて、モラウの能力について。
・モラウの使役する煙はオーラ由来
・オーラの発はAOP型
この2点は確認できたが、どの系統で造った煙なのか。
オーラを煙状に変化させているか、
「縁の下の11人」が風船黒子の中にオーラ抽入して操作していたが、オーラを空中に漂わせ(放出)、それを煙の様に操っているのか、
はたまた具現化しているのか。
◎非能力者に煙は見えるのか
紫煙機兵隊(ディープパープル)は円では「人」か「人形」かの区別が難しく、
フラッタは紫煙機兵隊(ディープパープル)を“白装束”と言っていたが、オーラは非能力者に見えない。
もし、この煙が「変化系」や「放出系」に由来していたならば、「絶」で“視”れば簡単に判断できてしまうのではなかろうか。
―と、行きたいところだが、「隠」の反対解釈として「明(めい)」という“強制可視”の念技術もありうるのではないかと、このブログでは採っているためこれだけでは何系統の煙かは断定できない。
少なくとも絶状態でも“視”えるのだろう。
◎匂い
(貧乏揺すりをするメレオロンに対し)
…無理しねェで1本吸ったらどうだ?
奴等の嗅覚をなめちゃ一発で命取りだぜ?
煙の残り香で追跡するのも朝飯前
一回目の息継ぎの瞬間KOされても不思議ねェ
ボスが突入と同時に煙幕張るから大丈夫だって
だとは思うがリスクはなるべく排除しておきたいからよ?
最初は煙幕という言葉の通り“視覚的な障壁”として捉えていたのだが、よくよく考えればそれだけではどうもおかしい。
残り香で追跡するのも朝飯前の敵がいるが、
煙幕(視覚的障壁)張るから息継ぎの時に―姿は煙で隠れるから―見えないから大丈夫だって。
視界的障壁があろうとも匂いで追跡され、すぐさま神の不存在証明(パーフェクトプラン)で存在を消したとしても、その“場所”と“敵の能力”次第ではアンラッキーで攻撃が当たる可能性がある。
またその時、嗅ぎ取らられた匂いの内容で、“犯人像”が絞り込まれる可能性もある。
しかし、敵の危険さと自身とその能力の脆弱性を十分理解しているメレオロンもナックルの言葉に対して、“だとは思うが”と述べている。
そのため、
残り香で追跡するのも朝飯前の敵がいるが、
煙幕(視覚・嗅覚的障壁)張るから息継ぎの時に―姿も匂いも煙で紛れるから―見えないから大丈夫だって。
という意味なのだろう。
つまり、モラウの煙には“匂い”もある。よって、モラウの煙は具現化系。
◆モラウの念系統
モラウは、具現化した煙を意のままに操る能力者。
ただし煙は無条件具現ではなく、コルトピの神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)が左手で現に触っている物をコピー(具現)できるような“限定条件の付された”具現化能力である。
愛用のキセルでオーラを燻らせて煙を具現する能力、と言ったところか。
(具現化した煙のため、現実の煙にはない“特徴”や“仕掛け”を付すこともできる)
モラウ自身の念系統だが、
物体操作(煙の操作)が能力の中核をなし、愛用品を無くすと能力自体が使えない(煙を具現できない)という致命的リスクを持っていることから、操作系能力者でよいと思われる。
最後にまとめ。
モラウは操作系能力者。
愛用のキセルでオーラを燻らせ煙を具現することができ(条件付具現)、その煙を操作したり、再加工することで類稀なる応用力を持つ。
“愛用のキセル”を使った具現物の“物体操作”のため、操作の威力・精度はかなり高いのではなかろうか。
以上。