■イワクラと住吉の番組
突然だが「イワクラと住吉の番組」とは蛙亭のイワクラさんと、第4回The W王者である吉住さんをメインMCとして、街の人々が抱える小さな悩みや秘密を聞いて本音で語り合うテレビ朝日系列のトークバラエティ番組である。
※2度の枠以降を経て現在は火曜24:15~24:45(=水曜0:15~0:45)で放送中
MCのイワクラさんはハンタをほぼ未読、吉住さんも30巻くらいまでしか読んだことがないことに加えほぼ内容を覚えていないためかほぼ役立たず…もとい空気状態だったかもしれない。
しかし、ゲストのトンツカタンの森本晋太郎さんが(結構ハンタ好きな様子で)まるでMCの様に働き、ハンタファンを公言している元櫻坂(旧欅坂)の関有美子さんや、“オタクがアイドルになってみた”を謳うKis-My-Ft2の宮田俊哉さんが盛り上げてくれた。
登場回の企画は「拝啓、中の人」で、MCやゲストが愛してやまない商品やコンテンツの「中の人」に手紙で質問を送りその返事を紹介するというもの。
簡単に言えば、(冨樫さんが追っているアイドルグループに所属していた)関有美子さんの直筆の質問をいくつか冨樫さんに送って、それに冨樫さんがノリノリで釣られたクマーした感じの企画だったのかと思われる。
関さんからの質問は―
Q01:HUNTER×HUNTERは、物語をどこまで考えてかきはじめたんですか?
Q02:時系列、キャラクターの設定が全て繋がっていると聞きましたが、キャラクターの設定を考える時何を参考にしていますか?
Q03:HUNTER×HUNTERにでていた櫻坂のメンバーらしきポスターは櫻坂メンバーですか?
Q04:私がHUNTER×HUNTER好きっていつ知ってくださったんですか?
Q05:1番好きな念能力は何ですか?
Q06:使ってみたいグリードアイランドのカードはなんですか?(※)
Q07:メルエムの最期の真っ黒なカットはとても強い印象があります。
最初から決めて書いたのですか?
Q08:お休みの日は、何をされて過ごされていますか?
また、今ハマっていることは何ですか?
Q09:最近おもしろいと思ったまんがはありますか?
Q10:結末は決まっていますか?
Q11:ここ最近(とくに最新37巻)は文字量がかなり増えていますが何故ですか?
※Q6とQ11は「TERASA」で公開されている完全版でのみ確認可能(有料サービスだが初回2週間のみお試し可能)。
―という全11問。
■気になったQ&A
個人的に気になったQ&A。
・Q01:ハンタは物語をどこまで考えて描き始めたか
端的にまとめると「ネームが通った(担当からOKが出た)分」という意味では「最初の3話のみ」だが、「ディテールは決めていないが大まかなストーリーの構成は大分先まで決まっていた」とのこと。
そのため先日行われた展覧会の公式図録のレビュー(?)でもちょっと触れましたが、公式ファンブックやアニメ等で出されている作中未出の情報(念系統や名前等)は、やはり当初考えていた初期設定(プロット)なのかもしれないですね。
明らかに作中の描写と合致しない情報ありますもんね。
そしてちょっと気になったのが、ゴンを“主人公()”と表現しているのはハンタが群像劇―複数のキャラクターが主人公格になっているという意味なのだろうか。
あるいは編ごとに主人公が異なっているから、主人公(ゴン)だとちょっと違うのだろうか。
それとも主人公の割にはリアルタイムで数年まともに登場していないためだろうか。
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・Q02:キャラ設定を考える時に何を参考にしているか
端的にまとめると、①顔、②性格、③境遇に大別され、ストーリーの流れの中で順不同に決定。
①の顔はこれまで触れて来た漫画、小説映画、音楽、歴史上の人物、文化人、芸能人、スポーツ選手などの脳内ストック。
②の性格はストーリーの場面・局面に置いた時の主張に対する反論にどう応えるかなど展開を広げ検討。
ただ、キャラが作者の分身にならないようにしている。
③の境遇は、若い頃は面白い作品を手本に、ある程度経験を積んでからは失敗作から学び、現在は史実やノンフィクションの影響が大きい。
よく作家さんとかで、キャラ同士が勝手に話し出したとか言いますけど、こういうことなのでしょうね。
ある程度キャラの性格やその背景を決めたら、実際に今後の展開に落とし込んでみる。
そして一定以上キャラが定まってくると「飛影はそんなこと言わない」じゃあないが、言いそうな言葉と言わなさそうな言葉も分かって来て、その作業に慣れて来るとキャラが話している姿が容易に想像出来るようになってくるのでしょうね。
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・Q05:1番好きな念能力は何ですか?
「二人セゾン(キミガイナイ)」…の能力というか曲が好き。
使ってみたいで言うと「秘密の扉(マジカルワーム)」。
ネタっぽい回答になっちゃった。
ちょっと残念。
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Q06:使ってみたいGIのカードは?(※)
TERASAで有料公開されている質問のため、ざっくりと。
“ある時”は「メイドパンダ」だった。
現在は体調次第で「大天使の息吹」と「睡眠少女」を往復。
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Q07:メルエムの最期のシーンは最初から決めていた?
ネームにとりかかる直前からその最中にひねり出された。
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Q09:最近おもしろいと思った漫画は?
「最近」を「2023年に出版された漫画」だとすると思い浮かべるものはあるが、それを関さんにお勧めすると各方面からお叱りを受ける気がして作品名を挙げられない。
「最近」の定義を「現在も刊行が続いていて、ずっと面白くて読んでいる作品」に変えると、「オーイ!とんぼ」。
…言葉だけだとコトヤマさんの「だがしかし」を思い浮かべたけど、別に関さんに紹介しても何ら問題ないし、既に完結済だもんなぁ。
エロ・グロ・暴力系…かなぁ?わからん。
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Q10:結末は決まっていますか?
大まかに3つ用意している。
A=賛8:否2くらい感じ(無難な展開)
B=賛5:否5(賛否両論ありそう)
C=賛1:否9(一番冨樫さん好み)
この3つのどれも選ばずに済むくらい面白い結末を考え付くのが理想であり目標。
しかし、参考までに最終3候補から漏れたDをここで明かし、もし未完のまま死んだ場合はこのD(作者“D”eath…?)を結末だったということでご容赦頂きたい…とのこと。
ゴンの孫世代の話。
ゴンの孫である少女ギンが、物語の最初と同じ様に池の主を釣り上げるところから始まる。
しかし釣った理由はゴンとは逆で母親に「ハンターにならずにクジラ島にずっといる」ことを認めさせるため。
クジラ島には依然変わらぬ平和で幸せな日々が過ぎていた。
そしてクジラ島から鳥が飛び立ち大空を舞う。
羽ばたく鳥の下には様々な場所のカットが挟み込まれ、どこかで見覚えのある人物だったり、どこか面影のある人物達が描かれる。
そしてそれを見送っている誰かの後ろ姿が映り込み終幕。
―というもの。
ゴンがノウコと結婚したかどうか、ギンがゴンと血の繋がりがあるかは謎。
ギンの母親がゴンの娘かどうかによって解釈変わりそうな気がするけどゴン・ギンの父親・ギンの3人は頑固さや意思の強さの様な共通点も感じられる。
そしてジン・ゴン・ギンは観察力や直観力が高い様に思われる。
“ミトとノウコが血縁関係にないことに気づけない”ことに注目すると、ゴンと血の繋がりがあるのはギンの父親の方であり、母親が島外から来た人物だとすればミトとノウコの関係性を知らないことも、気づけないこともさほど違和感がない。
そのため単純にギン=ゴンの孫で良いと思われる。
小太り少年が誰かの子孫なのか、それともただのクジラ島の住民なのかも気になるけど、さすがに情報がなさ過ぎて分からないかな。
…色々考えてしまうね。
現在でもキャラは冨樫さん自身が描いているとのことだけど…、やっぱり他の人に描いて貰って自身は原作に移行するとか考えていないんですな…。
それが一番だと思いつつも暗黒大陸編、そして恐らくその最中かその後に起こるジャイロ編を…文字だけでもいいから内容知りたいなぁ…(苦笑)
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・Q11:ここ最近文字量増えてません?
TERASAで有料公開されている質問のため、ざっくりと。
感覚がバグって来たのに加え、文字数=サービスくらいに開き直っている節さえある。
つまりは、“文字しか勝たん(原文ママ)”
個人的には文字量が多くても抵抗がないどころか、情報が多ければその分想像出来る範囲が増えうるから嬉しいまであるんだけどな。
■必死のゴマすり
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今回の放送分(11/14&11/21)の視聴回数が多ければ、また冨樫先生、あるいは別の人気漫画家さんにハニートラップを仕掛けてみようとする番組が出てくるかもしれないので興味ある方は見ておくといいのかもしれないですねっ!!?