【No.400 ◆秘匿】
■“円”のリスク?
まず、どうやらフェイタンは「円」を使えない模様。
そしてフィンクス先生によれば、
“この雑踏の中「円」とか正気の沙汰じゃねーだろ
技術的にも戦略的も特にオレ下手だし
仮にここで出来ても「円」の中に不特定多数で正体不明の人間入れるとか
裸で「撃って下さい」って看板掲げてスラム街歩く様なもんだろが”
―とのこと。
そもそも「円」とは“纏”を“練”する応用技術であり、定義は術者を中心にオーラを半径2メートル以上広げ1分以上維持する技術である(cf:「堅」は“練”を“纏”する応用技術)。
しかし、あくまで応用技術なだけで「発」という訳ではない。
恐らくオーラ自体に元々備わっている知覚能力を用いて感じ取っているだけで、“纏”のオーラを“練”することで、オーラを薄く延ばしてその範囲を広げているのかと思われる(形状変化に近いイメージ)。
つまり、フィンクスの言う、
“「円」の中に不特定多数で正体不明の人間入れるとか、裸で「撃って下さい」って看板掲げてスラム街歩く様なもんだろが”
というのはオーラを薄く延ばした結果として術者が纏うオーラも薄くなってしまうから、“実質裸状態”だと言っているのだろう。
しかし、これは「円」全般の普遍的な特徴という訳ではないと思われる。
―というのも、恐らく作中で1・2位を争う「円」の“広さとその精度”を誇るであろうピトーの円は、
ピトーに近くなればなるほど、オーラの“凶々しさ”が濃くなっていたという。
つまり、まず“「円」のオーラは必ずしも均一”という訳ではないと思われる。
また、ノブナガも“半径4m「円」=太刀の間合い”という如何にも“能力の範囲条件”になっている様に思われるが(恐らく「円」を維持しつつ能力を使用するであろうことから)、“半径4mの「円」”とは別に“「発」に用いるオーラ”を確保しているのかと思われる。
もし「円」使用中、術者が必ず裸同然になってしまうのであれば、
ネテロやゼノも「円」を使いつつ、王に迫るなどおよそ不可能であろう。
(王がもし広範囲攻撃をしてきた場合、ネテロやゼノは「円」で広げたオーラを手元にまで戻して、その後防ぐなり攻撃して相殺する必要があるのだろうが、単純に考えればオーラを敵の倍近い速度で動かす必要があり、格下の相手にしか通用しないであろう。しかしネテロはピトーの強さを遠目で感じており、性質上“それ以上”の王相手に取れる策ではない。)
よって、フィンクスが自ら言っている様に“フィンクスは円が下手くそ”なだけだと思われる。
(ノブナガも半径4mで、“つーかこれが限界”だと考えていたものの、フィンクスの様に“人の声するだけで途切れ、何かが動いてもダメ、動きながらもダメ”なレベルでも良いなら、範囲はもっと広くも出来るのではなかろうか)
そのため従来の解釈通り「円の広さ≠強さ」で、未熟ゆえにできない(or範囲が狭い)ことも当然あろうが、その者の性格、警戒心の強弱、能力との関わり、必要性、戦闘スタイルなど様々な要因により、円の得手不得手が出るのではないか、という感じで良い気がしている。
ただ、フィンクスが言う通りの精度で「円が出来る」と言って良いかどうかは別にしても、
“(広大なBW号内で)フィンクスの「円」が使えてればもと楽に探せるのにね”
との発言があったから、フィンクスは「円」の範囲“だけ”は結構広いのかもしれない。
■キーニ=キーン?
まさか、カチョウ・フウゲツや、センリツのために命をなげうった男の名前を覚えていない訳が…ないじゃないです…かー!?
(まぁ…厳密には「死に場所を探していた」という前提があるんだけど…)
「キーニ=キーン」の様な逃げ道はありそうだけど、単純に「ニ」が「ン」に見えてそのまま写植されただけの様に思われる(前科あり)。
真実は神のみぞ知る。
■謎の緊急放送
“緊急放送”
“大変悲しく残念なお知らせ”
何だろう…。。。
表向きはカキンの王子達が死んだことは悲しいお知らせになりそうだけど、殺人事件が起きまくっている下層(少なくとも3層以下)の乗客達はただでさえ不安であろうにそんな緊急放送流すのだろうか。
(本当の死因を言えるはずもなく、病気で死んだと嘘をつく理由にも行かないだろう。※密閉空間での病死などそれこそ不安が広がるだろうし、これから何故か“病死”の王子が増えるため)
今回、モレナ達のアジトは2層(モレナの“シマ”の外)だと分かり、
今回の“手打ちのない全面抗争”という名の「モレナ狩り」の大義名分が消えた。
実際に人を殺しまくっているし仕掛けたのもモレナ達だが、前回ノブナガ達がアジトに踏み込んだ際、
“相手にするな”
とモレナから厳命されていた様で、
“反撃”もしないどころか、本気かどうかは不明だが軍と警察すら呼ぼうとしたりと、まるで自分達は全く犯罪行為をしていないかの様な振る舞いをしていた。
実際、連続殺人を表立ってしている者達はあのアジトにはおらず、そもそも書類上はモレナ組の構成員ですらないため関係性の証明は難しいのかもしれない。
するとモレナ達はマッチポンプや過去の相手側の大きな犯罪行為を暴露するなどして、むしろ自分達に正義がある体で攻めるつもりなのだろうか。
その方向で今回の緊急放送を考えるとあの放送を行っている部屋をアジト化して(乗っ取って)「ツェリは過去に様々な犯罪行為を起こしているが(放送の中で具体的に説明)、これまで金や権力でもみ潰して来た」…とかもありなのかなぁ。
うーん、現状では情報が少な過ぎて判断ができないかなぁ。
■第6王子タイソンについて
“私が「こんな」で私の子供も期待出来ないからママは相当悔しかったみたい”
“他の王妃に憐れみの眼差しで見られるのが我慢ならないってよく言っていたから”
何気に今話で良く分からなかった部分だ。
「こんな」と話している時のタイソンの手から“顔(スタイル含め見た目)”を示してる様にも思われるが、
ママンも似たようなものだし、パパンはあのナスビーだ。
そもそも王族には金や権力があるから、見た目など問題にならないだろう。
“生殖機能がない(子供が作れない)”のなら、“子供も期待出来ない”というのはイマイチしっくり来ないし、もし先天的あるいは後天的疾患等が理由で“ほぼ”あるいは“絶対的に”子供を作れないのならば、恐らくカキンの王の候補からは外されてしまう様に思われる。
(次代の壺中卵の儀が行えず、“力”の継承が出来ないため)
もしかしてタイソンは「肉体が男性(心は女性)で性的指向は男性(男性が好き)」ということなのだろうか…。
■フウゲツの異変
カチョウが死にカチョウの霊獣がカチョウに成り代わった後、暫く音沙汰がなく、
モモゼ、サレサレは別にしても「カチョウの死」をチョウライがどうやって知ったのか疑問に思っていたが、
今回、母親のセイコ王妃すらもカチョウの脱落=死を把握していた。
(セイコ王妃の性格を読み違えてた部分もあるが、今回はそこに触れると話がブレるため置いておく)
思えば、BW号搭乗前にオイト王妃が、
“敗走者の末路は想像に難くないでしょう?”
と物騒なことを話していたが、王位継承戦で敗退した王子の縁者はどうなるのだろうか。
殺される可能性もなくもない様に考えてしまうが、各王妃達には“未来の王候補の母親”ということでも様々な特権が与えられていると思われるが、王子が“王子で無くなった場合”には当然、その反射たる権利も消える可能性もある様に思われる。
そのため例えば、ナスビー現国王(今回の王位継承戦の管理者で最期の贄?)は王継承戦の参加者の生死を把握出来、それを関係する王子の縁者(今回はセイコ王妃)には宣告しているのでなかろうか。
もし参加者の生死が把握出来ないとなると、例えばマラヤームよりも“上手く隠れ続けられた場合”など、いつまでも経っても終われない様な自体を招きかねない。
(仮に権利の喪失や、王妃に対しての死の宣告を王の側近のヌグイが行っており、“どのような時に王妃のところに訪問しているか”などを気づけば、周囲は表立っていない兄弟の死を察知可能)
また現に生前のカチョウと何ら区別の付かない存在が居る以上、
今回分かったセイコ王妃の性格からして“こちらが本物だと主張”して時間稼ぎをする様に思われる。
つまり、そんな主張をしても無駄だという確証があるのか、それを既に突き付けられているのだと感じられた。
(既にカチョウの死体がある救命艇を確保しており、“それが一部の者には知られている”?)
さて、本題に入る。フウゲツの異変だ。
カチョウ(霊獣)が言う様に、
“フウチン(フウゲツ)のオーラをエネルギーにして姿を保っている”
ならば、オーラ=生命エネルギーであるから、フウゲツが衰弱する理由にはなるだろうが、
(センリツ曰く)“邪霊に憑かれる”ことと直結するかは別であろう。
継承戦中ということもあり、自陣営・他陣営からの恨み・嫉みや殺意が纏わり憑くようなことはあるのかもしれない。
あるいは、第2王子カミーラのところに暗殺呪詛を狙っている者がいるものの、フウゲツはまだ「秘密の扉(マジカルワーム)」を用いており、歩き回ることが出来る事から「オーラを使い果たした」訳ではない=霊獣は出ていたのかと思われる。
“(守護霊獣に)小賢しい呪いなど一睨みで弾き消されましょう”
と考える者も居て、守護霊獣の性質上あながちそれも間違いでもないだろうから、恨み・嫉みの様なものだとか、“発動前”の暗殺呪詛ではない様に思われる。
仮に“発動後”の暗殺呪詛だとしても、それならばフウゲツに纏わり憑く邪霊とやらは“大きな1つ”であって、あのように複数ではない様に感じられる。
そのため、個人的には具現化系の中のリハンの項目で考えていた様なことが起きているのではないかと思われる。
モモゼが死んだ際に中央のポッド(?)とその周囲に14基の棺がある謎の空間が描かれ、そこで
“娘(モモゼ)はカキン大樹の礎となり、生前よりも力強く輝き息づいているホ”
“娘は今も生きているホ…”
とナスビー国王が語ったことや、「モモゼの棺から何かが伸び灯る明かり」から、王位継承戦の参加した王子達は死んで解放されるわけではない様に考えられる。
最低でも“王子達に貸し出した卵(これまでの蟲毒の成果物の結晶?)”は返却の必要があるだろうし、王位継承戦が蟲毒より発想を得ていることから敗れた王子達の魂も壺に取り込まれてしまっている様に思われる。
そして、現時点ではカチョウ・フウゲツが救命艇で脱出しようとした際に追ってきた謎の無数の手は、過去の王位継承戦で敗れた者達かと個人的には考えているのだが、カチョウに貸し出した卵も、カチョウ(霊獣)が生前のカチョウと記憶の齟齬などがないことからカチョウの魂(全部もしくは一部)も回収出来ていない様に思われるのだ。
カチョウの霊獣は「フウゲツが死ぬまで側で護る」という制約と誓約を持ちフウゲツに寄生している様な状態で、壺に憑く邪霊と成り果てた者達が回収の時を今か今かと近くで待っているならば、守護霊獣と壺の関係からすると霊獣がフウゲツを守り切れないことにも繋がる様に思われた。
フウゲツの周囲にいる虫も、作者ツイッターの感じだとハエかと思われたが、それぞれが異なる形の蟲達なのだ。
過去に好血蝶という虫が出ているが、BW号という船内に同じ様な性質(ex.死臭に惹かれる)を持つ異なる種類の蟲達がいきなり沸くのも不自然なため、あの蟲達も邪霊の一種=壺に取り込まれた者(の中でも力なき者達)なのではないか、というのが現時点の印象である。
■サイマジョ関連
「11人いる!(サイレントマジョリティー:以下“サイマジョ”と表記)」関連でちょっと進展ありましたな。
それも、ちょっと意外な…。
“水見式は不要です”
“私は念能力も使えますから――――”
と、ロンギは自身が念能力者であると告げた。
簡単に振り返るが念講習会開始時、クラピカが参加者が「既に念を使える者」に挙手を願った際に、
手を挙げたのはベレレインテ、ヒュリコフの2人のみだったが、ヒュリコフは念能力者であることを隠している者が他に4人いると考えていた。
そして、
・ロベリー(“憑かれた者”)
・ユヒライ(ハルケンブルグの霊獣のよって半覚醒状態)
・シェジュール( 〃 )
という3名が判明し、
“残った1名”が「暗殺者(サイマジョの術者)」だと考えられていたため、単純に今回のことを当てはめると、
ロンギ=サイマジョの術者
となりそうな気もするが、個人的には疑問。
まず、今回の事件は継承戦開始時点からスタートダッシュでワブル陣営に仕掛けられている。
しかし、今回のクラピカの返事からロンギからは、
“第5王子ツベッパの協力者(パートナー)になって欲しい”
という旨の提案が為されたのだろう。
そしてそれは、
“ツベッパの望み通り”である。
マオールが念に覚醒したことでクラピカへの疑念がほぼ消え、ツベッパがリハンに暗殺される可能性を考えていたこともあり、念覚醒の時に別室に行く状況を“他の者達に知られずにクラピカ達だけと話せる”と考えて本来はマオールが交渉をする予定だったが、まだその機会があるロンギの時間を急ぎ使ったのかと思われる。
他陣営のスパイだとしても、武力(チカラ)や政治力(コネ)のない最下位陣営を警戒している者達はおらず、仕掛ければ警戒・対策されてしまうにも関わらず念講習会でも最下位陣営に犯行を続けたことからも、想像されるサイマジョの術者の陣営も武力(チカラ)や政治力(コネ)がなく、上位陣(特に第3王子チョウライが狙い目?)に手を出す“勇気や覚悟もない”陣営かと思われる。
自陣営ではツベッパよりも繋がりがありそうなのは、姉の第2王子カミーラか、母親であるドゥアズル王妃だが、その2人も最下位陣営にロケットスタートを仕掛ける様に命じるのは不可解である。
そのためツベッパの霊獣の能力が、
“発動には共同研究者(パートーナー)が必要になるが、霊獣の体内で様々な効果を持つ薬品を生成すること出来る”
というものであるから、先に覚醒したマオールを共同研究者(パートーナー)として、特定条件下の者を念に目覚めさせる様な薬品を生成しロンギに飲ませたのではなかろうか。
ロンギを薬で覚醒させ、マオールから聞いた水見式の結果で既に試していたから、
“水見式は不要です(既に試して居るから)”
“(薬で覚醒済だから)私は念能力者も使えますから”
と話し、別室に入った時に時間の全てを“交渉”や“説明”に用いることが出来たから、クラピカも協力者(パートーナー)というキーワードを知っていたのではなかろうか。
(恐らく「念覚醒+交渉」では他の者に比べ時間が掛かり過ぎ、変に勘ぐられる可能性を回避したのだろう)
このルートならば、ヒュリコフの4人の隠れ能力者に当てはまらないのも理由が出来よう。
ロンギ=サイマジョの術者だとすると、ツベッパ(第5王子)以上の陣営の者がワブル陣営に仕掛ける理由が良く分からないだけでなく、クラピカがすんなりツベッパの協力者になることを承認するとは思えないというのが素直な印象。
(もし何らかの脅しが含まれたものならば、表情が違う様に思われた)
ただ、一方で、
“――ここまでの話を聞いて私との契約を承認しますか?”
という言葉にはちょっと引っかかっている。
もし、ロンギがツベッパに従順な私設兵ならば、“王子との契約”と話す様に思われる。
ロンギは王子との契約の他に、自分との契約を持ちかけていたのだろうか。
しかし、それに対してのクラピカの返答が、
“承認する ツベッパ王子の研究者(パートーナー)になろう”
であるため、
“これからツベッパ王子のお言葉をそのままお伝え致します”
という出だしならば、おかしくはないのかもしれない。
とりあえず、ロンギ=サイマジョの術者という読みには否定的です。
■そして休載へ…
休載自体は予想通りだったのでダメージはそこまで大きくはない(震え)…が、ちょっと予想外な告知でした。
そもそも“今後は週刊連載ではない掲載形態で皆様にお届けすることになりました”と言うけれど、今のハンタ読者で今のハンタが週刊連載だと考えていた人なんておるんけ?という点が異様に気になったが、ひとまずそれは置いておこう。
…これは掲載媒体自体が変わることを示唆しているのかな。
ただ他の不人気雑誌で掲載すればそっちの売り上げは伸びるだろうけど、ハンタ再開時にジャンプを買ってくれた人が全員異動先の雑誌を買ってはくれないだろうから、総合的な売り上げは落ちてしまうと思われるのだ。
ジャンプ+もありえそうだが、紙媒体の売り上げが伴わないため、やはりそれも総合的な売り上げは落ちるだろう。
そもそも掲載誌が変わってしまえば編集部も変わってしまって、サポートを継続する様な事も難しいと思われた。
掲載誌はジャンプのままで、これまで再開時は「10話分(単行本1巻分)」だったが「原稿が完成した段階で1話掲載」とかになるのだろうか…。
ただそれだと単行本化が見えないし、掲載の度に前回の思い出し作業が必要と思うと、個人的には今のままでいいと思うのだけれど―
冨樫です。極力他の方々に迷惑がかからない形で継続していければと思案中です。<義博>
―今回の作者コメントがちょっと気になった。
迷惑かぁ…。
たまにーSNS等で「さっさと集英社はハンタを打ち切れ」みたいな意味不明な世迷言をしている人がいるが、右肩下がりの出版業界で「掲載すれば売れる作品」を打ち切る訳もないし、普通の作家よりも売れっ子作家の方が儲けを出してくれる分、多少の面倒があっても重宝して当たり前だと思うのだ。
かと言って、限度を超えてしまう様なことはある訳で…ジャンプで掲載していることで編集部にハンタ関連の問い合わせ―それも私みたいなキチガイからの鬼電―が来て大変なのかなぁ(まぁ私は編集部に問い合わせとかはしないけど)。
業務妨害レベルだったら訴えればいいから、そのレベルではないにしても不特定多数からの問い合わせ対応があるのだろうか…。
もしそういうことがあって、空気の読めない編集が悪意なく伝えていたりしていたなら…冨樫さんは良く悪くも優しい方の様だから、気にしてしまいそうな気はする。
まぁ真相は読者には分からないけど、紙媒体で読みたいからジャンプ+はやめて欲しいけど、普通のコンビニに置いていない様なマイナーな季刊誌とかもやめて欲しいなぁ…。
正直、今のスタイルのままでいいんだけど、、、それならわざわざ改めて告知を出す必要ないよねぇ。。。
―それにしても、今回の連載分はほぼ全くと言っていい程に“王位継承”部分は進みませんでしたなぁ。
明確にサイマジョの術者が明かされることもなく、王子は1人も死なず、BW号の航行日は恐らく10日目のまま(※ボークセンの配置移動が起きているので、ひょっとすると11日目に入っている可能性もあり)。
中にはあまりに進まなさに対して怒っている人もいるかもしれませんが、私は今回の連載分で逆に安心した気持ちの方が大きい。
こんなことを言うとガチの冨樫義博ファンに怒られるかもしれないが、まずそもそも私はハンタがまともに完結出来るとは考えていないのだ。
恐らく今の王位継承編だけでも、1巻あたり王子1~2殺程度の速度で進んだとしても、11巻(110話分)~5巻ちょっと(55話分)掛かることが予測される。
しかし王位継承編には複数のストーリーが絡み合っているため、別サイドの進行により王位継承戦の方は進まず今回の様に“0殺”の巻もありうる。
そのため、個人的には王位継承編が完結するためには最低でもあと10巻は掛かるであろうと予測しているのだが、1年あたり10話のペースで掲載されたとしても10年掛かるのだ(現時点で作者は56歳)。
そしてそこから暗黒大陸編が始まるのだろうが、「幽白の魔界統一トーナメント」の様に“巻き”でやって2~3巻。
さらにその後(恐らく作中での時間経過あり)「幽白の異次元砲事件」の様に、万全の準備を済ませたジャイロが計画を開始し、これまでの主要なキャラクター達が世界各地で活躍し、ジャイロが待つ伏魔殿へ少し成長したゴン・キルア・クラピカ・レオリオが集まって突入―とかで「THE END」としたとして1巻。
…この巻き巻き計画で進めたとしても作者70歳ですからね。
そのため、個人的にはハンタが完全に描き切って完結をするとは思っておらず、悪く言えば“そっち”の方での期待はしておらず、
どこまで描かれるか(ストーリーが)、どこまで描いて貰えるのか(伏線回収含め内容が)、その道中を楽しみたい、ただそれだけなのだ。
そんな中、もはや回収される訳がないと思っていた22年前の伏線が今回の連載で回収されたのはかなり嬉しく、今回の連載でほとんど話が進んでいなかったとしても、個人的にはそれ以上の収獲があった様に感じられた。
そして、さすがに今回分で主要な登場人物紹介は終わったのではなかろうか。
上層のカキン王位継承者達とその護衛達。
下層の3大マフィアとその構成員達と、旅団員とヒソカ。
一応「シャ=ア一家」周りが残ってはいるけど、まさか今回の「ノブナガ&ヒンリギ」の様な「(大して)成果は得られませんでした!」を繰り返す様なことはしないだろうから、次回連載分でぐぐっと進む…といいなぁ^q^
肝心の再開だが―
作者ツイッターが始まった5/24の時点で、No.397の6ページまで「(キャラの)ペン入れ」が終わっていた模様。
今回の再開時点(10/24)での“完成原稿”のストック数は6話であったから、「ペン入れが終わった原稿6話分」を完成させるまで5ヵ月掛かっている(ペン入れ済原稿で「24日/1話」のペース)ことになるが、“1コマのリテイク待ちで完成1週間延びるシステム”の中、11/22の時点で今回のNo.400が完成(ペン入れ済原稿で「7日/1話」のペース)している。
つまり、連載再開前までは展覧会関連や単行本作業も並行しており、〆切が大分先なこともあって体調を見つつ(8/12頃に体調悪化あり)、試行錯誤をしていたため再開前「24日/1話」と再開後「7日/1話」と開きがあるのだろう(どちらもキャラのペン入れ済の原稿ではあるが)。
そして、10/15の時点で次の10話の内4話目であるNo.404の11ページ目までキャラのペン入れが終わっており、11/22から今日までの1ヵ月の時間があるため、“キャラのペン入れ”はNo.406近くまで進んでいてもおかしくはない。
“半デジタル化での作業細分化は作画外に費やす時間が多すぎて完全に失敗でした。模索中。”と仰っており、新たなスタイルの模索、今回の連載分の単行本作業、体調のこともあるため予測は立てづらいが…
―今回は3~5ヶ月程の休載で再開してもおかしくはない様に感じられた。
ただ、次回再開時このブログを続けているか正直微妙かもしれない。
恐らく、来年の4月の異動で忙しくなっているだろうというのが一番大きな理由なのだが、長文ブログはもう時代じゃないのかなぁともヒシヒシ感じているのだ。
というのも「ハンタは文字数多い」等とSNS等で言われており―今回だとNo.394が特に多いと言われていた様に感じたが―どうやら噂によるとその394話は「6,000字」程らしいのだ。
対して私のブログは平均して「1記事あたり6,000字を超えている(記事によっては優に超えていることも)」のだ(今回の記事で9,000字くらい?)。
つまり、冨樫さんの描く「面白いもの(6,000字)」がしんどかったら、私の書く「面白くもないもの(6,000字超)」なんて読んでいられないのではないかという、ある意味で“真理”に辿り着いてしまったのだ。
ハンタ関連の情報を漁りたい人はいるみたいだけど、語り合いたい人は……という印象。
「ずんだもん」を使った動画にでも移行しようかと少し思ったけど…、何か違う気がしてね。。。
(海外向けにブログやったら色々盛り上がりそうで面白いかなぁとも思うけど―仕事やってる場合じゃない程―超大変そう)
―という訳で、もしかすると「ハンタ語りたい欲」が抑えきれず、いけしゃあしゃあと次回再開時も平然と続けているかもしれないけど、今回が一応の区切りと考えて頂ければ幸いです。
それでは、また機会があればよろしくです~(o´-ω-)o)ペコッ
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