念 系統別①(操・放・特) の補完記事でもあるが、次の記事の補助が目的。
◆物体操作(操縦=ハンドリング)について
┣質量と操作オーラの比例
┣寄生操作
┣操作率
┣物体操作各種
┣操作(操縦)エネルギーの消費箇所
┗図解
◆物体操作(操縦=ハンドリング)
◎質量と操作オーラの比例
ゴンVSギド戦におけるウイング大先生の解説によると―
送り込まれたオーラは物質にとってみればガソリンや電池のようにパワーの源となるもの!
小さなものなら少しのオーラで!
大きなものを動かすためには大量のオーラを必要とします
―物体操作には、一定のオーラが必要で操作しようとする物質の大きさに比例するとのこと。
物体操作に関しては必ずしも明確にはなっていない部分も多いため、今後の念解釈に“使い得る前提=種”として検討をしておきたい。
◎操作率
100立方センチメートルの物体を操作にするためのオーラ量は、能力者によって異なる可能性がある。
(モラウ「針で突き刺されてるみてーな研磨されたオーラ)
(ノヴ「…濃い凶兆(オーラ))
―各所で示されているオーラの質の違いがあるが、よく練られたオーラとそうでないオーラでは、エネルギーに差があろうし、術者自体の主系統(操作系能力の威力・精度等)や制約と誓約によって能力者間で必要とするオーラ量に差が出る可能性がある。
(能力者Aが100立方センチメートルの物体を操作にするのに100オーラ必要なところを、能力者Bは10オーラで済むかもしれない)
念 系統別②(具・変・強) にて触れた“具現化率”と同じ考え方。
◎寄生操作
物体を操作(操縦)するのに必要なオーラ量は、操作対象物のエネルギーを使うことでさらに減らすことができるのかもしれない。
作中で、操作系能力の中核となる部分は未だ説明がないが、生物操作の多くは“脳操作”でもって説明しうる(特に内圧的操作の場合)。
この手の操作が可能であるなら―脳は体重の2%ほどと言われているが―“本来の対象物の大きさ”と比べれば遥かに少ないオーラ量で済むように思われる。
また脳操作が可能であれば、脳からの指令として体を動かせるので物体操作(操縦)で術者が負担する割合が激減するのではなかろうか。
つまるところ、対象物に元々ガソリンや電池のようなパワーの源があれば操作能力の内容次第ではソレを使うことで必要コストは下げられるかもしれない、ということ。
生物に限らず、電池が入ったおもちゃや通電している機械など中枢部分が操作(操縦)できるならば同様のコストダウンは可能であろう。
◎物体操作各種
次の項目を考えるにあたり、物体操作に分類できうる発を列挙してみる。
(別記事で扱うもの、その可能性があるものは敢えて抜く)
オーラ描写は省略されたり、同じ様にオーラを纏っているように見えるが“ある念技術の表現”として描かれていることもあるため、“見たまま”で解釈できないことに留意したい。
物体操作の基本形。
元々の可・不動性:不動 (元々動くかどうか)
操作オーラ描写:あり (操作(操縦)オーラが描かれているか)
・カストロ:ダブル
元々の可・不動性:?(念獣系は後述)
操作オーラ描写:?
このコマではオーラ描写があるが、基本的にはオーラ描写はない
しかし、ダブルに操縦用のオーラしかないとすれば―この時のヒソカ先輩は無防備だが―通常の戦いの中で十分なダメージを与えられないため、ここで描かれているオーラは物体操作のためのオーラではなく、ダブルが“虎咬真拳”を用いるために本体がダブルに渡しているfAOPかもしれない
とりあえず保留
元々の可・不動性:可動
操作オーラ描写:なし
物体操作の中でも特に人間(念能力者)操作において思うのだが、術者の操縦オーラが纏われていればすぐ操作されていることがわかってしまうのではなかろうか。
オーラの色(明確にあるとも言われていないが)・雰囲気・圧・濃淡、などオーラには術者を特定しうる特徴があるように思われるが、対象(操作されている人)をよく知っている者や、感覚が鋭い者はすぐに第三者の存在に気付いてしまうのではないだろうか(違和感がする、2つのオーラが混在している等)。
そのため、基本的には操作(操縦)開始時=発使用時は術者自身のオーラを用いるが、その後の操縦には対象のオーラを使用する様に思われる。
(基本は対象物の電池使用+行動条件の強制+リミッターはずし)
ただ、技術の応用として―それも操作状態が相手にバレても問題ない場合など―対象に術者自身のオーラを貸し与えより強化な活動を行わせることもできるかもしれない。
(+追加電池)
元々の可・不動性:不動
操作オーラ描写:あり
カードの絵では、操作物を覆う様にオーラがあるが、実際の甲冑で中の空間の納めて隠している様子(関節の隙間から漏れている?)。
また崩れた後の様子を見るとわかりやすいが、この甲冑には関節部分がなく、連結していない。
すると、この場合のオーラは人形が可動できるように「筋肉・骨・関節」などの役割を補っているのだろう。
ウイングの説明はギドの能力の解説として操作物の大きさに比例して“電池”が必要であることしか言っていなかったが、不動のモノや、元々持っていない可動域を創出するために、電池以外の目的でオーラを用いる必要もあるようだ。
・レイザー:14人の悪魔
元々の可・不動性:?(念獣系は後述)
操作オーラ描写:なし
出現時にオーラ表現があるが、操作オーラと思しき表現なし
出現時のオーラは“具現”した際の表現かと思われる
元々の可・不動性:?(念獣系は後述)
操作オーラ描写:なし
レイザーと同様
元々の可・不動性:?(念獣系は後述)
操作オーラ描写:なし
元々の可・不動性:?(念獣系は後述)
操作オーラ描写:なし
・ナックル:ポットクリン(トリタテン)
元々の可・不動性:?(念獣系は後述)
操作オーラ描写:なし
・シュート:暗い宿
元々の可・不動性:不動
操作オーラ描写:あり
このプカプカと浮かぶ手でふと思ったのだが、大きさに応じて必要な操作(操縦)オーラが増えるというのは、
風船何個で人間は浮くか
に近いのかも。
・フラッタ:衛星蜻蛉
元々の可・不動性:?(念獣系は後述)
操作オーラ描写:キルア観察時を除き恐らくなし(後述)
・モラウ:紫煙機兵隊
操作オーラ描写:なし
操作(操縦)オーラの描写はないが、核のオーラが“ガソリンや電池のようなパワーの源”になっているのかも?
元々の可・不動性:?(念獣系は後述)
操作オーラ描写:?
各所でコンダクターの周囲にオーラが描かれているが、“隠”されている具現化物の表現とも採れる
元々の可・不動性:?(念獣系は後述)
操作オーラ描写:なし
元々の可・不動性:不動
操作オーラ描写:あり
元々の可・不動性:?(念獣系は後述)
操作オーラ描写:なし
元々の可・不動性:不動
操作オーラ描写:なし
原動力は乗り手のオーラで、自力操作不可。
◎操作(操縦)エネルギーの消費箇所
物体を操作(操縦)するには、ガソリンや電池のようにパワーの源となるもの(オーラ)が必要になる。
では、それはどこにあるのか、まだどこから消費されるのか。
解釈のカギとなりそうなのが、フラッタのサテライトンボ、モラウのディープパープル、ピトーのドクターブライスあたりだろうか。
まずフラッタのサテライトンボであるが、フラッタを発見したノヴは―
街中を飛来していた見慣れぬ蜻蛉…
この国の特有種かと思っていたがもしやあいつの念…!?
―初めて蜻蛉が具現物(念獣)である可能性を考えた。
もし基本の物体操作通り、蜻蛉の周りを操作(操縦)オーラが覆って居たならば、ノヴは最初から敵の手先と気付いたハズ(フラッタが操縦オーラを“隠”していたとしても、格上のノヴには隠し通せない)。
つまり、サテライトンボの周囲には操縦オーラはない。
よって、念獣の1つの形態としてモラウのディープパープルで考えられた“エネルギー内蔵型”があるのではないだろうか(※現時点でディープパープルが操縦オーラ内蔵型という結論ではない)。
念獣の形態は様々あろうが、ひとまず今回の例のトンボで考えてみる。
自分の念獣(使い魔のようなもの)としてトンボを創ろうと考えた際、頭の中で思い描いたトンボは動くのか動かないか、恐らくそれによって変わる。
念獣=自分の思い通りに動く“道具”
のように術者が考えたなら、具現した後、活動エネルギー(電池)を与えたり、操作(操縦)オーラを纏わせる必要があろう。
念獣=自分の思い通りに動く“使い魔(擬似生物)”
のように術者が考えたなら、思い浮かべたその生物の基本動作を持った擬似生物が生まれ、今回のトンボなら活動エネルギー(電池)を与えたり、操作(操縦)オーラを纏わせずとも既に動いている(飛んでいる)と思われる。
もちろん後から電池を与えることも出来るだろうし、別途操作(操縦)オーラを纏わせて操ることもできるのだろうが、基本は命令(操作プログラム)に従って内蔵電池で動くのだろう。
というより、念“獣”という表現から、内蔵電池式の“擬似生物”を指しているかもしれない。
よって、各種念獣の周囲に描かれたオーラは恐らく操作(操縦)オーラではなく、
内蔵電池(念獣自身のAOP)or追加電池(術者のfAOPをさらに分け与えている)
というケースもあってよいのではないだろうか。
キルア観察時の蜻蛉のオーラもそのどちらかで
より観察するための“強化”ではなかろうか。
眼だけでいいじゃん!(凝だけでいいじゃん)とも思えるが、
目標が能力使用により通常よりも遥かに早く動く可能性は十分考えられ、自身も高速移動に備える必要があるだろうから、描写の“纏”もしくは“堅”の状態なのではなかろうか。
そして、ここから更に考えを進め得るのが、ピトーのドクターブライス。
ピトーはドクターブライス使用時、他の念を一切使用できない。
これは制約と誓約によって、実は残っているfAOPを使用禁止しているのではなく、
再生には相当のエネルギーを要し、ピトーが全オーラを注がなければ使用できないのだ。
さてここで疑問である。
ピトーは幾度かの経験から、完治までの時間を予測でき、治療速度も上げていたが、
もしドクターブライスが上述の電池内蔵型だったならば、ピトーの手元に残せるfAOPが0から増やすこともできるのか。
具体的に言えば―、
患部の損傷の具合から、それに用いるエネルギー量や活動時間、そしてそれに用いるであろう操縦エネルギーも試算できよう。
腕の接合と、多臓器損傷で比べれは、後者の方が明らかに使う時間もエネルギーも多いだろう。
仮に後者に用いる“電池”を10Xとし、前者に用いるソレを3Xとするならば―、
コムギ治療時以後に再度、誰かしらの腕の接合手術を行ったならば、ピトーは手元に7X分のfAOPを確保できたのだろうか。
また反対の場合もある。
患者の症状が想定していたよりも遥かに重く、ドクターブライスの電池が足りない場合は治療は途中で終わってしまうこともあるのだろうか。
それともドクターブライスはAOP内在型であるから、ドクターブライスが電池を消費していくにつれピトーのメモリ(fAOP)は回復してゆき、その都度ピトーは電池を追加補充するのか。
しかし、もしそうなら―
―ピトーはドクターブライス使用時、絶状態にならないハズ。
どうも、電池(活動エネルギー)内蔵型とは別の形がある様だ。
ふと思ったのだが、ひょっとすると電池とはROP(ランニングコスト)でよいのではなかろうか。
ROC・SOC にて扱った内容ではあるのだが、大分前の記事なので一応確認。
ROCとは筆者(ばんぶー)が勝手に作った造語の1つで、(主に)臨戦体制時に消費されるオーラ量(基本「1オーラ/秒」)、簡単に言ってしまうとランニングコストである。
そして、そのランニングコストはどこから消費されるのか、と考えると恐らくPOP(潜在オーラ量)なのだ。
単純に大きく分けてPOP(潜在)かAOP(顕在)かEOP(外在)のどこからから消費されていくのだろうが、常に存在するわけでもないEOPは除外して良いだろう。
適当にAOPから消費されている、とした場合。
※「AOP=1000 POP=10000 ROC=1オーラ/秒」とする。
ROCはAOPから消費され、消費される度にPOPからその消費分補填される、ということだろうか。
ROCを検討する時点で基本的には臨戦体制時な訳だが、ここでいうAOPは基本的に練されたものであろう。
練されたオーラがROCとして消費されPOPから補填する場合、いちいち1オーラを練って継ぎ足しているのだろうか。
しかしそう考えるとそもそも纏(留める)とは何なのか。
わかりやすいので、堅(練を纏する(留める)こと)で考えるが、ROCで練されたオーラが消費されていく、となると纏のいう"留める"とはまた意味が違うように思われる。
またドクターブライスだと、ちょうど今検討中の操作(操縦)エネルギーの問題にぶつかるので、もっと簡単な例に変えてAOPの全てを掛けて刀を具現したとする。
果たしてROPはどこから消費されるのか。
まさか刀から毎秒1オーラ分、刃先が削られつつも同時にPOPから1オーラ分ずつ具現して補填するのだろうか。
欠けた1オーラ分の具現だとか、SOCとの関係を考えると、非常に厳しいように思われる。
―ということで、AOPの状態を維持(纏)するためのコスト(ROC)はPOPから消費されている、という考えを当ブログでは採っている。
ウイング先生の言葉尻に囚われず、従来の解釈に沿ってひも解けば、
ドクターブライスという発(治療する人形)を纏(維持)する際のROC(電池=活動エネルギー)はPOPとなるだろう。
ギドの独楽などの物体操作においても、独楽が動けば動く分だけ独楽の周りのオーラ(電池?)が減っていき、その度にギドが追加電池を補充しているのかと言えば―特段描かれては居ないが―そうではないだろう。
独楽操作―正確に言えば「戦闘円舞曲(戦いのワルツ)」という発を纏しているのだから、やはりその活動エネルギー=電池=ランニングコスト(ROC)はギドのPOPからの消費になっているのだろう。
ただそうするとウイングの説明―
送り込まれたオーラは物質にとってみればガソリンや電池のようにパワーの源となるもの!
―とズレたイメージを受ける。
しかし、ここまでグダグダ書いた様に―合ってるとも限らないが―細かい理論や概念を説明し出せは大変なわけで、念初学者(6巻時点の読者含む)に大まかに教える分には十分なのだろう。
もちろん、内蔵電池のように予め活動エネルギーを付与して術者と切り離して完全自動操作(EOP型)とすることもできるだろうし、切り離した後に敢えて手動操作(AOP型)にすることもできるだろう。
しかし、どうしても作中での説明や描写が不足しているため、現時点では断定的に考えるのは難しい。
長くなったので物体操作の特徴をまとめる。
・物体の質量とそれに必要な操作オーラは比例関係にある
・しかし術者のレベルや能力の内容、制約と誓約などによって術者間で一律とは限らない
・「脳(中枢)操作」(寄生操作)は、ROC(ランニングコスト)が低そう(SOCは高いのかも?)
・様々な操作形態はあろうが、電池(ROC)には術者自身がなりえPOPから消費されることもあるかも
◎図解
あくまで私の解釈の図解。数値は適当。
能力者A(放出系能力者) 【fAOP100%】【ROC:1オーラ/sec】
A:AOPの50%を使って念獣を作る 【fAOP50%】
A:念獣B具現【fAOP50%】【rAOP50%】(具現率40% 操作率80%)【ROC:5オーラ/sec】
※AOP型念獣:基本的に完全手動or半手動・半自動、能力の内容次第で完全自動も可、だろうか
擬似生物として作っているので、念獣にも生命力(オーラ)があるかと思われる。
もしそうならば、必要に応じて上図の様にオーラの使用も可能なのだろう。
A:【fAOP50%】【rAOP50%】【ROC:10オーラ/sec】(恐らく負担増)
B:【fAOP100%】(念獣B自身のAOP)
恐らくこれが、キルア観察時の蜻蛉のオーラの状態。
Aは残りのfAOPをBに分けることで、よりBを強く(Bのメモリの増強)することもできるかもしれない。
A:【fAOP5%】【rAOP95%】【ROC:10オーラ/sec】(さらに増えるのかも?)
B:【fAOP100%】(念獣B自身のAOP)+【fAOP45%】(メモリ増強分)
別の系列だと、
A:念獣B具現【fAOP50%】【rAOP50%】(具現率40% 操作率80%)【ROC:5オーラ/sec】
A:念獣Bを放出(EOP化)(放出率100%)【SOC:AOP50%分(?)】
【fAOP50%】→【fAOP100%】【ROC:?オーラ/sec】
※EOP型念獣:基本的に完全自動or半手動・半自動、能力の内容次第で完全手動も可、だろうか
「切り離し」が放出の中核だと思われるため、最後のAのコストは【ROC:1オーラ/sec】になるかと思われる。
しかし、切り離した後に供給する様な方法もできるかと思われるので、切り離した後のコストは【ROC:?オーラ/sec】(能力次第)とした。
今後登場する念能力やその描写、はたまた私の見落としでワンパンKO貰う可能性もある様な解釈の種なのだが、次の話題の大脱線を防ぐためにこの項目を設けてみた。
「「縁の下の11人」について 」へ続く。