【No.394 ◆想定】
「スタッフの種花です。だいぶ寒くなってきましたね。皆さん、体調には気を付けて<義博>
もしかして、この「Seed & Flower」のネタ(?)ずっと続けるのかな。
巻末コメント考えるの面倒くさいから、スタッフの体(てい)で適当な話―例えば天気や気温の話―をすればいいから楽ってことなのかな。
まぁ、それで少しでも負担が減るのならいいんだけど…。
■ツェリ
初登場は悪のカリスマ、サイコのカリスマ的なイメージを勝手に持っていたが、
“無知の不知!!身の程を知らぬ者こそ最大の罪人!!”
だなんて、大口叩いていた割には念については不知。
(悪のポテンシャルを危険視されて教えられていなかった+兄・ベンジャミンの意向?)
(※この表は36巻/No.374の“超横長の表”をブログ用に作り直したもの)
さらには身を捧げる訓練を受け、士気も忠誠心も高いと言われる私設兵からは陰では「アイツ」呼ばわりされ(サルコフ)、テータからは暗殺されかけ、王立軍学校の同期からは「ツェリード」「ツェリ」「アイツ器小っさい」とまで言われ、さらには軍学校時代に“演習中口喧嘩した同級生の足を撃った”なんていうエピソードが披露され、一読目は若干ツェリードニヒへの印象が変わってしまった。
ひょっとすると、ツニキ(ツェリードニヒの兄貴の意)は“生まれ”に恵まれただけで、どこかでほんの少し何かが違っただけで「チーの牛の者」や「陰のキャの者」だったのではなかろうか―と。
生まれが例えば田舎の地主や名士の一人息子で、子供の頃は英才教育もあって成績は優秀。
食べている物も―田舎では特に―他と比べ栄養価が高い物が多かったり、欧米的な食事のせいか体の発育もよく体も大きい方だった。
学校の同級生達も親から「〇〇さんの息子さんだから」と口酸っぱく付き合い方の注意をされ、将来的に自分も〇〇さん関連の仕事や、息子の友人ということで仕事が得られる可能性もあり(それを逃せば生まれ育った故郷から離れるしかない)、「〇〇さんの一人息子」を立てる様に振る舞うになる。
しかし当の本人は自分の後光に気づくこともなく、自分が優れた人間だと勘違いして自尊心だけが肥大化していき第二次性徴を迎える頃には中二的万能感も相俟って、手が付けられない状態となる。
そんな時、初めて異性に惹かれ当然、相手は喜んでOKすると思い「オレの女になれ」だなんて言うと、相手は少しの間固まって、戸惑い、そして了承した。
当初それは、相手がウブで「自分なんかでいいのだろうか」だなんて考えていたのだろうと思っていたのだが、後に実は相手には想い人が居て、将来を誓い合っていたということが発覚する。
“初めて付かれた嘘”に、自分の築き上げて来たものが音を立てて崩れるのが分かった。
それからしばらくは怒りに満ちた荒れた日常だったが、怒りは何年も続きはせず、怠惰な日々が訪れる。
学校の授業中には突然怪物が現れて世界が崩れることを夢想し、インターネットでは世界のグロサイトを見て回る。
大抵はそこで終わるハズが、実際に自身で小動物を殺し始め、ついには人間にすら手を出し始めた。
そこで止まれば良かったのだろうが、
その凶行は名誉のために隠され続けた。
―みたいなぶーちゃん妄想が一瞬花開くレベルで、ツェリの印象が大きく変わり掛かってしまった。
ただ、
1:銃分解・組み立て演習で、トップの成績の同級生から“王子だからってエラそうにするなら記録出せよ”と言わんばかりの「オレの記録超えたら言い返していいよ」と言われ口喧嘩になる
2:ツェリは講習の後、軍学校の最速記録を塗り変えるまでの間、自室にこもって寝食忘れて練習をした
3:新記録の表彰式の後、ツェリは口喧嘩をした同級生の足を撃った(記録を超えたものの口ではなく弾で返した)
という逸話を、先にカっとなって足を撃って、その後記録を塗り替えたと誤読していたことに二読目で気づいたのです。
生まれに恵まれただけの人間が、学校に記録を塗り変えるまで練習をするなんてことは出来ないですし、15歳で飛び級で世界最高峰の大学へ入りカキン王子の中でも抜きん出たスペックを誇るハルケンブルグから認められるなんてことはないですわな。
また今回の事件だけで、ツェリが“あの性質に生まれついた”とは思われないでしょうから、他にもっとあるんでしょうね…。
今回の様に注目の王子の過去が掘り下げられたのは意外で、個人的には面白かったですね。
(まぁまた文字数が多く、戦闘もなく、話も進まないとかで不評な回なんでしょうけどネ)
個人的には霊獣の口の中にいる子(恐らく女の子)が、
ツェリに嘘をついた子かつツェリが最初に殺めた人で、さらにテータらも仲が良かった人物で、ある日行方不明になったか惨殺死体が発見されるも犯人が見つからず未解決で終わっていたみたいなことがあったとすると、口内の少女の顔を見たテータの反応が過敏で、見た次の瞬間に“私は…甘かった”と自身がツェリの悪のポテンシャルを見誤っていたと考えた理由にも繋がって来る様に感じた。
■モレナ組
やっと大方のメンバーの名前や念系統が分かってきたのだが、
No.393で「大学生」だった人が、
今回、転職されてますなぁ…。
こういうのって編集さん、気づけないものなのかなぁ。
まぁそれは置いておくが「器官」ってどういうことなんだろう。
モレナの「手」となり「足」となるのが、発症者(メンバー)達であり、感染集団(コミュニティ)内の仕事もその性質に応じて体の部位になぞって呼んでいるのだろうか。
「器官」=体の中(モレナのアジト)に入ったモノに対して後処理する?
“着替えんのメンドー”=「器官」の仕事は着替える必要がない(汚れない?汚れてもいい服でずっと似たような作業をしてる?)
その辺は情報少なくて良くわからないけど、今週までの情報だとトト姉妹(?)がレベル低いままだったことも合わせて死体処理班の様に思われる。
トト姉妹はレベル21未満だったにも関わらず、念系統が共に具現化系だと判明していたのは、
モレナに“予め何系か”聞いたってことなのかな。
モレナの能力はプフの様に能力開花を助ける性質もある様なので、予め自分の系統を知っておき、どんな能力にするかよく考えてから21レベルになった方が―少なくともお手手ドリルマンよりは―良い能力を得るのかもしれないですね。
◎モレナの探し物
モレナは何かを探している模様。
もし、モレナがヒソカと手を組んでいるならヒソカが“暇つぶし”をしていた理由にも繋がって来るのかもしれない。
恐らく高確率で戦闘を要し、相手もしくはその仲間に念能力者がいることを想定しているのだろうが、
ひょっとすると、第1層にいるというヨロズヤの“ツテ”なのではなかろうか。
先週モレナ組の促成栽培達が弱すぎたため、ヨロズヤの大型ドローンでモレナ組の本陣が紛れてくる可能性も考えたのだが、
どうやら、元々居たエイ=イ一家の構成員らはモレナが“掟破り”を犯して襲名した際に虐殺された様なのでその線は厳しいのかもしれない。
(一方で、登録を抹消された古参の組員もいる様なのでまだゼロでもないとも思っている。また、ふと思ったのだが各マフィアの若頭らが念能力者なのは、表向きは二線者の部下であるが、本来的には二線者の監視者、明確な反逆の目論見があればそれを阻止する役目を持っているのかもしれない。)
では、“念での戦い”では熟練の念能力者には敵わないかもしれないが、強力な銃火器を伴えばどうだろうか。
こちらの世界でも人を殺すには過剰な兵器はあるが、念能力者がいる世界ならば―貧者の薔薇を例に―より強力な兵器が生まれている様に思われる。
ただヨロズヤに注文が出来たとしても、その品が届くまで時間が掛かる。
そのため、現時点でいきなり1層側に行って騒動を起こしたらその商品が届くまでに駆逐されてしまうだろう。
つまり「注文→商品到着→2層側から隔壁を開ける→全面戦争」が望ましいだろうから、モレナが探しているのは1層のヨロズヤに注文の依頼が出来る人物、要はヨロズヤのツテなのかもしれない。
◎モレナの能力について
今回いくつか分かったことがある。
まずNo.391で匂わせ発言があったが、やはりモレナは発症者(メンバー)の動向を確認できる様だ。
これはモレナだけが出来るのか、レベル100になって「0患者(メンバーゼロ)」になった者すべてが可能なのかは不明。
次に、要請型の様な操作能力も含まれた能力なのかと思われる。
ツェリがどう動くか読めないため、ツェリの私設兵を感染させたいと考えていたが、目下反逆中の二線者から唾液交換をされ警戒しない者はいないと思われる。
ひょっとするとオトシンはそれに喜び警戒を解く可能性も若干あるのかもしれないが、ツェリの友達でありたいと思う者が二線者の反逆を見逃すハズもなく、当然モレナも相手が色気に弱いとも考えていないだろう。
すると、要請型操作で用いられる「記憶補正」の様な力を用いるのが普通で、モレナの能力は「味方」だけでなく「敵」も汚染させて行くことが可能なものかと思われた。
また、能力のイベントとしては「レベル20を超えた時」と「レベル100に達した時」の2つだけが示されていたが、今回ドッグマンの「レベルもう少し要るな」という言葉に、モレナが「50以上に上げると良いわ」と応えた事から別のイベントの存在、もしくはレベルの段階ごとの上昇率が同一ではない様に思われた。
レベル50でマフィアや旅団相手にどれほど戦えるのか、少し期待を寄せよう。
そして、どうやら自分含めて23名の発症者(メンバー)を生み出せる能力だが、今回ツェリ私設兵への感染を目論んでいたことから“補充”が可能な能力の様だ。
ただ疑問があって、今回たまたまルイーニーとパドイユが死んで2枠空いていたからそれが可能だったが、もしツェリ私設兵を捕獲出来た時に死亡者がいなかった場合はどうするつもりだったのだろうか。
今回、モレナの能力に精神操作が含まれる可能性が見えて思ったのは、もしかしてルイーニーを殺したのは―間接的ではあるが―実はモレナだったりするのだろうか。
ルイーニーの能力は確かに便利でレベル上げには非常に有用であったのだろう。しかし、
“カキンの王族を根絶やしにしたらこの船乗っ取って元の世界に戻り大暴れする”
という考えはモレナの思惑とは少しズレている様に感じられた。
また、ルイーニーがレベルアップを重ねて“飛べる距離”が増した時、ルイーニーは「内の世界」に戻れてしまうのではなかろうか。
そのため例えば得た能力が弱すぎる場合、あるいは能力と思想の組み合わせがモレナにとって有益ではなかった時、わざと殺して次の感染者を増やすのではなかろうか。
ルイーニーの最期の言葉は、
「……え」
だったが、ストレートに採ればノブナガ達が自分の考えに乗って来ると思っていた、あるいはノブナガの攻撃なんて躱せるなんて考えていたところ、実は相手は遥か格上で気づいたら致命傷を負わされていた―となるだろう。
しかし、もしNo.391感想でも触れたがモレナの力が貸与型の特質系能力で、ルイーニーの動向を把握していたモレナが貸していた力を回収したのならば、ルイーニーの最期の言葉は「急に力が抜け(オーラ量が減り)、うまく念を使えなくなった」ことへの驚きの声だったのかもしれない。
まぁ、その方が促成栽培達の未来に多少期待が出来るのになぁという期待も含まれるが、死亡者0でツェリの私設兵に感染させられない!なんていうマヌケなことは起きなかった様に思われるため、モレナの能力にはまだ何か隠されたナニカがある様に感じられた。
◆今、航行何日目?
読解力がないだけかもしれないが、正直よく分からずにいる。
まず、ヒンリギが3層の捜索をしようと動き出したのは第3王子チョウライが、
シュウ=ウ組長に頼み事をしてからである。
そしてそれは、念講習会を終えたテンフトリに自身の霊獣が創り出した硬貨を褒美を与えた後であり、念講習会は航行2日目に始まり2週間の予定であったため、37巻ラストの時点で15日目なのかと思われる。
(第一王子ベンジャミンの私設兵ビクトがハルケンに撃たれたのが10日目)
クラピカの念講習会の7日目(航行9日目)に、数人の覚醒者が出たが念講習会は念の習得で終わりではなく、念が使える様になって初めて本番であろう。
参加者達もそれまで半信半疑だったのだろうが、実際に使える様になって初めて本気で「どう使えばいいのか」「相手がどのような攻撃をしてきてそれをどう防げばいいのか」「どう警戒すればいいのか」など、様々な疑問があるだろうから、よほど特殊な理由がない限りは参加者側からも、膠着状態を長引かせたいクラピカからも早期に終了させることはないだろうし、その様な話も出て来ていない。
そして、組長の指示を受けたヒンリギが4層から3層への連絡口近くの公共広場でお手手ドリルマン達と一戦を交えたが、
ツドンケ君が色紙を求めて奮闘していた時に、そのヒンリギの小競り合いの情報が入っていたため当然、少なくとも15日目“以降”なハズである。
しかし、ツドンケ君の言う〆切とはヨロズヤへの注文の〆切であり、婆様曰く―
飛行船:空輸可能な限界域前、最終便の注文受付日が航行14日目、
高速艇(恐らく船?):それより3日位早い=航行11日目?
ドローン:色紙サイズならドローンでの個別配送が可能だろうから、もう少し延びる“かも”
―ということだが、締め切りまで“明確に4日”と話していることから、飛行船か高速艇の締め切りに対して“あと4日”と考えているのだろう。
ただ1日も早く色紙が欲しいだろうから、恐らく高速艇の締め切りかと思われ、この時点で“あと4日”=航行7日目、仮に最終便まであと4日だとしても航行10日目ということになってしまわないだろうか。
婆様の説明では空輸可能なのが“限界域”前とあるが、
それは表向きの航行予定に基づいているだけであって、
実際にBW号は限界海境域は超えず、さらには航行3週間程(“21日程”)で“人類領海域”ギリギリのところで給油を行う予定である。
給油を行える=そこまで燃料運べているということは、そこが安全に空輸等が可能な限界地点付近かと思われる。
そのため、ヨロズヤの届けられる最終便=21日頃にBW号到着の注文の締め切りが迫っているという話ならまだわかるのだが、どうもこのヨロズヤ注文は婆様によるとBW号から内の世界に注文の商品リストをドローンで飛ばす様なのだ。
実は“まだ人類領海域内”だからメールや特殊な電波を使えば即時にデータを送ることも出来そうなものだが、移動中のBW号からドローンが内の世界に行き、それを受け取った内の世界の者達が飛行船や高速艇でBW号に追い付き注文品到着という流れで、婆様の日程を適当に計算すると―
飛行船:14日目〆切→2日掛けてドローンで内へ→5日掛けてBW号に追い付く(21日頃着?)
小型荷物:11~13日の間に〆切?→2~3日掛けて内へ→5~6日掛けてBW号に追い付く(〃)
高速艇:11日目〆切→3日掛けてドローンで内へ→6日掛けてBW号に追い付く(〃)
―どうも内とBW号の往復に7日程度掛かる様に思われるのだ。
そのため仮に婆様の日付のところだけが間違っていたとしても、15日目→〆切4日後?→19日高速艇〆切→往復7日程?→26日到着となってしまい、土台無理な話な様に思われるのだ。
ただ、婆様は空輸可能なのが“限界域”前と表向きの航行予定で話していたことから、あくまで“誰かから聞いた話”なのかと思われる。
ノヴが仮想暗黒大陸の少し先の島に中継基地を作り物資と人材の流通を管理しようとしている様に、ドローンの話は非能力者向けの表向きの方法で、実は空間移動系の能力を持つ運び屋(恐らくH協会側ではなくカキン側の者)がいるのかもしれない。
それならば婆様の言う日付だけの間違いで済み、モレナが探している一定以上の戦闘能力が必要な相手とその仲間としても繋がる―のかもしれない。
という訳で、恐らくNo.394時点で航行15日目(あるいは日付が変わっていて16日目)で婆様の言う航行日数が間違っているだけ―かと思われるが詳細は不明である。
今週以上。
393←【394】→395